ついんLEAVES
第二回 ちょこっと After Story |
ぽふっ。
ベッドに倒れこむ。
同時に、息を吐く。
どきどきし通しの一日・・・・・・
左手をぎゅって胸に抱いたら、手を通して胸の鼓動が伝わってくる。
まだドキドキしてるみたい。
パーティーはびっくりした。
ケーキ(ザッハ・トルテ、だっけ?)の美味しさにびっくりしたし、
あの武中先輩が居たのにもびっくりした。
一番のびっくりは、日枝くんが毎年フー子ちゃんたちとキスしてること。
みんなにはわからなかったと思うけど、とっても胸が痛かった・・・・
でも、嬉しいこともあったの。
わたしの初めての手作りチョコ、
日枝くんがすごく嬉しいって言ってくれたこと。
大きさはつばさちゃんに負けるし、見た目でフー子ちゃんに負けるけど。
日枝くんには、たくさんのチョコの中の一つかもしれないけど。
心は誰にも負けないから。
本当に、喜んでくれたら、いいなぁ。
・・・・・・・・・・・。
わかってるもん。
日枝くんにとって、わたしは"フー子ちゃんのともだち"。
"日枝くんの"ともだちじゃない。
わたしには、遠慮してるっいうか、ちょっと構えてる。
フー子ちゃんと話す時と、雰囲気が違うもの・・・
でもね、日枝くん。
日枝くんは忘れてるけど、わたしたち、ずっと前に出会ってるんだよ。
日枝くんは忘れてるけど、真っ暗になるまでいっしょに遊んだんだよ。
日枝くんは忘れてるけど、わたしを呼び捨てにしてたんだよ。
日枝くんは忘れてるけど、"好き"ってこくはくした事もあるんだよ。
日枝くんは忘れてるけど、わたしは忘れないよ。
わたしの宝物の思い出。
わたしは忘れないよ。
日枝くん・・・・・・・・・