Event Report

　ワンフェス、東京トイフェス（TTF）との同日開催となったコミティア６３。雨予報が出ていて天気が心配でしたが、幸い雨に当たらずに済みました。

"　"内が誌名、（　）内が同人作家様とサークルのお名前です。

・"神斬り鬼"（神無月　十三様、突撃工房）
　前作"鬼と捨て猫の姫"で出会った、凄腕剣士の工藤と身寄りのない少女、由香奈。
　血風を起こしながら二人の旅は続きます。追われる身ゆえ、旅の途中に立ち寄った宿場町でも、安らげる時は短いようです。

　神有屋は、ラストのどアップにかなりゾッとしました(―　―；

・"撃林弾雨　タニア・モンド　２巻"（水　清十朗様、NICE・ANDING)
　お疲れ様でした！
　何よりもまず、この一言を言うべきかと（＾＾；

　魔法理論の発達した世界のアクションコミック、第三、四話。今回で主人公の過去がちょっとだけ明かされました。
　個人的には、めちゃ可愛いリン・プリンがヒット♪　モニカ嬢の天然っぷりも捨てがたいですけど。

・"酷語辞典　五巻準備号"（ひびき屋様）
　シニカルな笑いを楽しめる、ひびき屋様の風刺辞典。今回は無料配布の準備号でした。
　とはいえ原発関係からスタートして借金取り、教育問題など、小粒でもピリッと香辛料が利いています。

・"五番目の散歩道（Cinquime Promenade）"（Lazy8様、FuniFuniFesta!）
　詩的なモノローグとシンプルな描線がマッチしたLazy8様の短編連作。
　素材選びと言葉（台詞）のセンスがとても羨ましいです．．．．　

・"the fourth The BABEL'S"（瀬峰　正重様、ORIHALCON）
　大戦争が終わってしばらく後の、地方の郵便局を舞台にしたシリーズ。
　以前のレポートでなんのかんの言ってましたけど、新刊を見つけた瞬間に手が延びてました←言行不一致
　お風呂が主舞台なので目の保養になります。でも、やっぱり物語はシビア～なのでした（＾＾；

・"死者の棲む町　-VALHALLA AVENUE-"（みなもと　いくさ様、水のソルティレージュ）
　死者と会うことができるという不思議な町を舞台にした、連作短編集。
　死を題材にとると暗くなりがちですが、この作品は切なさを残しながらも希望を感じさせる、心に残る仕上がりになっています。
　P.S.　お菓子ご馳走様でした（＾＾

・"座布団係、海ウサギ召喚の後先"（無脊椎　まだる様、phase gregaria）
　大講義室を舞台に繰り広げられる、可愛くてユニークなキャラ達のコミカル＆シニカル四コマ。
　今日も今日とて大講義室は大騒ぎ♪　今回は先生の召喚術で不死の毒使い"青ちゃん"が登場！　どんどん増えます犠牲者の数（＾＾；
　一番怖いのは、やっぱり先生ですが。

・"SNOW DROP -PROMISE-"（輝也　ひろ様、JYD）
　輝也ひろ様の創作同人デビュー作、"SNOW　DROP"の復刻版です。"PROMISE"は二部構成の一部になります。
　人生のほとんどを病室で過ごしてきた少女と、「普通の生活」を当然の事として生きてきた少年。二人が冬の公園で出会った時、物語は動き始めます．．．．
　余談ですが、作品売上の一部を、骨髄移植推進財団に寄付されているそうです。

・"辻の天狗"（中村　哲也様、トラツグミ）
　"腐り姫"の原画で知られる中村哲也様の新作は、１８禁の短編コミック。とうかんもりを舞台に、逃亡兵と天狗の出会いが描かれます。
　中村様ご自身が仰るように、くっつけ方が（かなり）強引な点は否めませんけど、辻の天狗の可愛さが全てを許します←マテ

・"ぱなぱな　第11話"（すたひろ様、すたひろBOX）
　すたひろ様のコミカル天使４コマに、いよいよ悪魔が登場！　といっても、そこは"ぱなぱな"、色んな意味で一筋縄ではいかない悪魔でした（w
　ていうか、あのヒトも悪魔だったんですか！？
　その他にも、実は山ちゃんは生きていたとか、今回も楽しませていただきました（＾＾

・"FUNNY MONSTERS! 7"（あとりえそもれ様）
　キャラたちのはっちゃけぶりがとても楽しい、あとりえそもれ様のギャグコミック。今回から新シリーズという形で再スタートです。
　一話ではキャーキャー叫んで逃げるだけだったヒロミちゃん、今回はツッコミ役もこなしています。強くなりましたねえ（＾＾

・"龍神の娘　<一>"（味沢　航様、ちゃあはんK)
　「龍ノ巣」と呼ばれる街を舞台にした、龍と龍を取り巻く人々の物語。作画、演出に士朗正宗先生と米村孝一郎先生の影響が窺われます。
　第一巻は舞台説明ともいうべきプロローグ。次巻以降の展開を楽しみにしています。

・"竜と少年"（上田　梯子様、梯子屋）
　竜を狩る小さな陸の猟師と、相棒の妖精の物語です。去年の夏コミで発行されたコピー誌のオフセ版。
　可愛らしく造型されたキャラと、いかにも恐ろしげなドラゴンとの対比、対決が見ものです。

・"竜の飼い方教えます　Vol.12"（砂虫様、乱痴気事虫所）
　緩急自在にキャラを操る砂虫様の大河シリーズ。内容がいよいよ"ヒトの生き方教えます"になってきました（＾＾；
　今回はコミック形式のコラム誌"とっておきのパーティー"の第一冊も同時発刊されました。こちらも心の琴線に触れる上質のお話で、お勧めしたい作品です。　

・"よこつかかうんせる　4"（原作　村上まじま様　作画　白丸数馬様、ADS）
　巨大学園都市を舞台にしたドタバタコメディー。コミック版の第四巻です。
　男子禁制の女子寮に生徒会長が潜入！というシチュエーションにどきどき（＾＾
　サービスシーンあり、緊張感あり、ほのぼのムードありと、バラエティーに富む展開。表紙込み５２ページとボリュームもあって大満足でした♪
　ところで17ページの真ん中のコマ、洋服箪笥とTVは何処に．．．．

・空風工場の新瀬進様、今回は冬コミ初売り作品"翼姫（つばさのひめ）　～絆～"の、修正版を刊行されました。表紙、中表紙ほか、数箇所を修正されたそうです。色々おありのようですが、お疲れ様でした．．．．

・猫ラヂオ様、同日開催の椎名林檎ライブでチケットが当たったため、会場に一時間しか居られませんでした。一日で８００キロも移動されたそうです（＾＾;

・森祭様（屁のカッパ）が２月刊行を予定されていた"犬の器　Vol.2-静の章-"は、１６０ページという大部になってしまったため、発行延期とのこと。凄いページ数です（＾＾；

・キキソヤウアのリョオ様・・・ごめんなさいっ！　現地でのチェック漏れでスペースにお邪魔できませんでした（(T＿T)）　
　帰宅してから気付いて愕然．．．．

では最後に、神有屋的ベスト３の発表です。

銅賞

"とっておきのパーティー
I hold the party in my heart"

（砂虫様、乱痴気事虫所）

一つ一つの独白から真摯な思いを感じ取れたので。

情念を込めたい場合は、手書き文字のほうが有効な場合もあるようですね。

表紙のデザインも好きです。

銀賞

"辻の天狗"

（中村　哲也様、トラツグミ）

天狗が可愛かったので♪

キャラ造型がもろド真ん中にヒット（＾＾)b

ハッピーエンドなのも○でした。

金賞

"よこつかかうんせる　4"

（原作　村上まじま様　作画　白丸数馬様、ADS）

今回のコミティアで入手した作品中、

一番楽しませていただいたので（＾＾

次回はさつきさんが登場する（？）ようですし、

小説版、コミック版とも楽しみにお待ちしてます。

というわけでADS様には後日、イラストを（むりやり）プレゼント♪

以上、今回のベスト３でしたー！

　神有屋から皆様にお願い。

　この評価は神有屋のインスピレーションと作品のインパクトに依拠しています。要は神有屋の好みかどうかという、とっても身勝手な基準に基づくものです。作品本来の価値とは全く無関係である事を、ここに明記します。
　またインパクトに比重を置いている事により、初見の同人作家さんほど有利であり、いつも買っている作家さんは不利な判定になります。まぁ、こんな辺地で金だ銀だと言った所で、誰も気にしないですが(^^)

　ともかく「ベスト３じゃないから良くない」とだけはお考えにならないで下さい。

　創作者の一人として真剣で真面目にお願いします。