練習日誌  サンボ アカデミー横浜

                      第1期(2003年7月5日〜9月27日)までの練習日誌!

横浜サンボ・アカデミー(日本ユーラシア協会神奈川県連合会)

 講師:ビクトル古賀、古賀徹(記録者)

 

 第11回目

9月27日 (土)   第一期:最終回

@ストレッチ、補強、マット運動

A基本−十字のクラッチの切り方、極め方

B双アキレス回転固め(バックをとった位置から)

Cストレッチ

 ●今日は基本を繰り返してみました。そして新しい技はアキレス腱固めへの入り方の一種のみ。かなり形は整ってきたのではないでしょうか。

 第10回目

9月20日 (土)

@ストレッチ、マット運動

Aひきこみ式十字固め

B両脚上げ式ビクトル落とし十字固め

Cバックをとられてからの逃げかた、逆転技(スイッチバック式無双)

Dフレンチマン・ロールアップ

 ●今日は護身術を意識してみました。女性の方がいらっしゃったのでというのもありますが、下から身をまもれて、そしてタイミングをうくって反撃できればと考えて、いくつかやってもらいました。スイッチバックはいくつかやったのですが、基本的にバックから抱きつかれたら、相手は「手」がつかいにくくなるわけです。重心をかけてけばとくにそうなる。そこでダイレクトに肘をとっていくか、アームロックに切り返していくか、あるいはスイッチバックして無双にきめ、体重をかけてワキ固めにするか、などを試してもらいました。

 第9回目

9月13日 (土)

@ストレッチ、マット運動

Aクロス・アキレス腱固め(ルードマン・スペシャル)

Bスタンド式アキレス腱固め

Cフレンチマン・ロールアップ

D足かけ式ワキ固め

 ●クロスアキレスはダビド・ルードマンに教えられた技。スタンド式もそこから学びました。フレンチマンロールはハン選手も使いましたが、これは88年にみて学んだ技です。難しいのでそこからくずしてのワキ固めにしてみました。いわゆる変則オモプラッタともいえましょうか。

 第8回目

9月6日 (土) 午後2時〜4時

@ストレッチ、補強

A帯とりビクトル回転膝十字固め

B後方転回カニバサミ(バックをとられてからの逆転技)

Cストレッチ

 ●久しぶりの練習日。立った位置から前転しての膝関節のとりかたを練習。前回に膝十字固めをやったので、その復習から入り、そのとりかたのバリエーションを練習してみました。後方カニバサミは逆転技で、帯とりと同じ縦回転もあるし、相手の重心をかけてバランスをとりながらマトリックス・アクションのように空中で転回していく方法もあります。

 第7回目

8月16日(土)

@ストレッチ

A復習−足関節技。(1)膝十字固め。(2)アキレス腱固め。(3)裏アキレス腱固め。

(休憩)

B応用−立ち技からの連絡技。(1)背後をとられてからの股間足とり。(2)ビクトル投げ。(3)逆転アキレス。

C応用−馬乗り肘固め

Dストレッチ

 大雨。でもユーラシア協会のサンボ研究チームは熱心です。足関節技の基礎や、馬乗り肘固めなどを練習してみました。

 第6回目

8月9日(土)

@ストレッチ

A足関節技の研究−(1)膝十字固め。(2)アキレス腱固め。(3)裏アキレス腱固め。(4)膝十字固めの入り方。

(休憩)

B応用−アキレス腱固めの裏技。(1)ビクトル式。(2)アキレス腱固めを防ぐ。(3)立った位置から極める。

C復習−回転系のとりかた。(1)カシワザキ・スペシャル。(2)Z字回転十字。(3)腹カリ回転十字。(4)首カリ回転十字。

D立ち技−組み手、手取り

Eストレッチ

 台風だけれどもサンボの日。午後からビクトル氏登場。足関節技。いきなり難易度の高いアキレス変形から入ってるけど大丈夫かな? 回転技の復習。

 第5回目

8月2日(土)

@ストレッチ、ペア補強、ペアストレッチ

A復習−密着と重心、バランスを意識。(1)横入り回転腕固め。(2)ネルソン技・肩極め。(3)股さき技・脚絞め、栓抜き理論。

B約束スパーリング−3つの技に限定。攻守交代で、攻防抵抗へのバランス配分のうえで各自数本実施。

(休憩)

C反省点・ふりかえり

D応用−回転系テクニック。(1)カシワザキ・スペシャル。(2)Z字回転十字。(3)腹カリ回転十字。(4)首カリ回転十字。(5)1と2の練習。

Eストレッチ

 回転して腕をとる技の紹介。カシワザキ・スペシャルと回転十字固め。あと首カリ、腹カリは紹介のみ。膝の使い方という点では、下の位置からの十字と同じなんですよね。

 小田さんはでかいしパワーもあるし、バランスもいいですね。上野さんもすごく頑張っています。

 第4回目

7月26日(土)

@ストレッチ、マット運動、ペア補強・首おこし運動。

A復習−おさえこみからのグラウンド・コントロール(+2アクション)

(休憩)

B基本&応用−亀の体勢の相手を返す。(1)インストラクターを返してみる。(2)崩し方の理論4つ。

C応用−相手を返して極める。(1)横入り回転腕固め。(2)ネルソン技・肩極め。(3)股さき技・脚絞め、栓抜き理論。

D復習−グラウンド・コントロールのドリル

Eストレッチ

 今日は亀の体勢からひっくり返す練習。ネルソン、股サキ、そこからの膝固めなどもあってみました。ビクトル氏も登場。秘技の数々を公開していきました。なかなかあの高齢でたいしたパワーです。

  関さんはパワーがあります。本間さんはするどい。アガタくんは勉強している。佐竹さんはセンスがある。

 第3回目

7月19日(土)

@ストレッチ&脚のはさみ練習、ペアで脚挟み補強

A復習−「腕十字固め」を極める、効かせる。(1)密着と挟み。(2)クラッチを外す全身の使い方。(3)袈裟固めを切り返しての腕十字。

(休憩)

B復習&応用−Z字。(1)エビ・ストレッチ。(2)スイープ。(3)足とり腕十字。(4)補強・両脚あげ運動。(5)ビクトル・ギロチン式十字。

C基本練習−おさえこみからのポジションコントロール練習。

Dストレッチ

 脚を挟んで効かせるのを意識して練習。あと袈裟固めからの逆転十字もせっかくですからうまく使っていきましょう。5人が参加。最後に基本動作を練習しました。これは「十字固め」を極める力・技術があっても、そこに入ることができなければ無意味だから、グラウンドでうまくバランスを保つのが重要だし、基本だと思うのですね。準備体操みたいにドリルしていこうと思います。

 これ、アガタくん、けっこううまいバランス感覚もってますよ。センスいいです。

   第2回目

7月12日(土)

@ストレッチ&脚のはさみ練習、ペアで脚挟み補強

A復習−「腕十字固め」を極める、効かせる。(1)密着と挟み。(2)クラッチを外す全身の使い方。

B復習&応用−Z字スイープから、逆方向へまわっての逆十字のとりかた

C応用−下からの逆転技。(1)袈裟固めを切り返しての腕十字。(2)下からダイレクトに腕を極める。

Dストレッチ

 7人出席。逆十字固めの復習と、それから下からの逆転十字を練習しました。ビクトル氏が登場して、下からの逆転技を教えてくれました。

 本間さんの動き、コンディション、いいですね。勉強になります。

第1回目

7月5日(土)

@ディスカッション−参加者自己紹介、カリキュラムの説明、ジャケットの説明、関節技の原理など。

Aストレッチ−腕の回転、肘、肩、肩甲骨を意識してのまわしかた

B関節技の原理−「腕ひしぎ逆十字固め」(1)極めてみる。(2)効くか、効かないか?(3)相手のクラッチを外す。(4)頭から遠く、身体を使う、など。(5)全員で練習!(6)様々な入り方の紹介(回転や飛びつき、立ち技からなど)。

C「Z字」脚の原理−(1)「壁」をつくる。(2)コントロールする。(3)スイープ。(4)エビ運動からスイープの練習。

Dストレッチ

 初参加の方が多いのでディスカッションから。テコンドー、キック、剣道、ラグビーなど、多様な競技の経験者に参加していただけました。今回は事実上の第一回目なので、まず寝技の基本、関節技の基本形を説明し、そこへ入ることと、入ってからゆっくりと動いていくことを中心にやってみました。まずは「形から」といいますか、基本が大事です。しっかりとした基本技術が重要だと思います。シンプルでそして使えるもの。応用の可能なもの。そういうのを意識してみました。ボクシングでジャブを練習しないで必殺技ばかりやってもたぶんそれほど進歩しないと思うのです。それと同じです。あとは腰のきりかた、動かし方について。全身をつかうのだということをこれからやっていきます。参加していただいた皆様おつかれさまでした。こちらは研究会的イメージでやっていきます。

 関戸さんにはすっかりとお世話になってしまいました。

プレ・イベント

6月21日(土)   公開セミナー

@開催者挨拶(ユーラシア協会・一杉さん)

A挨拶(ビクトル古賀)

B「サンボ」の紹介−(1)歴史。(2)服装。(3)ルール。(4)技術の特色。

Cストレッチ

Dデモンストレーション1−関節技の原理。(1)腕十字固め、鍵固め、アームロック、ビクトル逆十字。(2)アキレス腱固め、膝十字固め、レッグロック。

Eデモンストレーション2−応用としての護身術。(1)ヘッドロックを返して腕を極める。(2)後方から抱きつかれたクラッチをきる、投げる、極める。

Fペアで練習。

(休憩)

G立ち技のための重心の意識−歩きながら正中線を意識する

Hデモンストレーション3−重心コントロールの攻防。(1)バックから抱きつかれても重心を保ち落とす。(2)タックルで持ち上げる=相手の投げを防ぐ。(3)Z字脚の理論。

Iデモンストレーション4−高度なテクニック。(1)ビクトル投げ。(2)複合八極固め。(3)左右の飛びつき逆十字固め。(4)回転十字。(5)高速スイープ。

Jストレッチ。

K終了の挨拶(ビクトル氏→協会)

Lマット片づけ

 今日はユーラシア協会でのセミナー。昼12時にセンターに到着してデモンストレーション用にマットを準備。13名が参加。とはいっても協会の方が多く、今回はそういう皆さんにみせるためのものでもあった。女性二人も参加。男子大学生三名。あとは社会人の方。シューティング経験者や柔術を習っている人などもいました。もう少し体系的にサンボの技術をアピールしたかったのですが、ビクトル氏は68歳でさらに腰をいためたばかりとあって、とりをそんなにできないとのこと。さらに受けも当然できないので、急遽参加者の中から若い宮崎さんに出ていただいて、私(古賀徹)が技をかけさせていただきました。安全だし、絶対的に相手を制することが可能ということを「信頼」としてうったえかけたかったのですが・・・。しかしビクトル氏と意識の違いはあり、ビクトル氏の護身術志向もあって、多くの時間がヘッドロックのとりかたの練習になってしまったかなと思います。僕がイメージする洗練された関節技に関する「深さ」を説明できなかったのが残念ですが、今回は事前に宣伝もそんなにしていないものなので、あくまでも「プレ」ですから次回以降の本格的開講にかけてみようかと思います。理事の皆さん、協会員の皆さんお世話になりました。