生徒指導・進路指導論G(6月7日)

前回の復習
○生徒指導に関する日本の最新の方針『心と行動のネットワーク』
○滝充のPEACEメソッド
 
滝充『学校を変える、子どもが変わる』時事通信社、1999年
 「突然型・いきなり型」「キレル少年」の問題行動→「心のサイン」を見逃さない
 「子どもがかわって」「わからなくなった」→「学校を変えようじゃないか」
 「これからの生徒指導には予防の観点が必要」






 

 生徒主体(例えば生徒会)などで「問題を設定」し、そこでプランを立て(準備)、話し合いや学習を深める(教育)のみならず、それを共有の問題にできるよう具体的な運動をしていく(行動)。いちばん重要なのは「コーピング」という社会的な接着剤のような機能ともいえる。例えば、意識を高めて啓蒙もしていっていじめをなくしていくという予防の方向と、さらに疎外からも救うというか社会を築いていって一員であると感じさせるという方向である。それらを評価してとらえなおしつづけていくことで一つの流れである。ある程度の時間をかけ、中・長期的ビジョンで問題を自律的に(社会的に)解決していく方法である。

 

Preparation
 準備
例:何が問題か?プランの意義。




 

Education
 教育
例:HR、授業、集会、講演、グループ




 

Action
行動
例:全体集会等で問題の共有、行事




 

Coping
対処
例:連繋や意識を深める




 

Evaluation
評価
例:次の課題設定へいかす




 

 

◆コーピング・・・価値観、社会観、対人能力等で、ストレス要因(ストレッサー)からストレス症状に、またはストレス症状の状態から問題行動(不登校やいじめ、非行等)にうつる時に、その結びつきを促進したり抑制したりする働きのこと。

 

 *ラジオ取材の例「横浜市某中学校の『生徒会とともにいじめに取り組む』」の記録(番組脚本)及び弁護士会の「いじめ演劇」を資料として配布

 

 

「問題の共有と解決」・・・グループワークの方法論HR、集会、授業等で) 

 次にその「共有」や「参画」というものや、「社会」として他者の意見をまとめていくことがどのようにしたらできるのかということを実践してみる。グループワークの方法論でもある。

 ※「集団」の考えをまとめていく→「個人」の思考のまとめとも共通する

 

「KJ法」を試してみよう!!・・・Kawakita Jiro法(参画授業の方法論)

       同様なものにラベル法などもある

 方法(エクササイズ)・・・6〜7人で一グループ

(1)役割を決める:司会進行役1人、タイムキーパー1人、書記1人、その他
(2)大議題、小議題を決定(進行と時間割を決める)→話し合い
   @「自分の意見」を「書く」・・・付箋等を活用して「掲示」する
   A「意見」から「意見」へ発展させていく・・・反対意見もすべて「掲示」
   B「掲示」した意見の系統を「整理」していく・・・考えがまとまっていく
   Cみえてきた「問題点」についてもういちど意見を募る
   D報告をまとめる→報告係が発表
(3)「マーケティング・リサーチ」と「ポテンシャル・リサーチ」で、やるべきこと、とできることを「整理」し、また報告で周囲に同意を得られるようにする
  「マーケティング・リサーチ」→→決定事項を行なう必要性を具体的に示す(調査結果等をもとに)
 「ポテンシャル・リサーチ」→→決定事項を行なうにあたり、自分たちにできることを把握しておく
(4)報告書・企画書などをまとめる

 

 次のような内容を話し合い、企画書にまとめていこう。「納得」と「実現可能性」に意識をすること。(グループ6人ごとに分け、30分間の実践と報告)

グループ名:
 

メンバー: 進行               書記           
      タイムキープ            議題1係          
      議題2係              議題3係          
 

進行チェック:役割分担    分、 
        議題1    分、 議題2    分、  議題3    
 

マーケティング・リサーチ (とりあえず今回は、出てきた「一般的な問題点」をあげて書いておこう


 

ポテンシャル・リサーチ (とりあえず今回は、「一般的な問題点」に対しての理想が出たなら書いておこう


 

大テーマ・・・「理想とする生徒指導・進路指導」
 

議題1、生徒指導にはどのような問題点があって、どのように改善していけば理想的なものになるか?(「私の意見」からはじめよう


 

課題2、教員は授業中にどのように叱ったらいいか?(先生、生徒の立場どちらからでもいい



 

議題3、(                    )話がのったら自由にどうぞ



 

 

 *報告書の提出、及びプレゼンテーションで終了(次回、講評する)