生徒指導・進路指導論D(2002年11月8日)
カウンセリングのためのエクササイズを試してみる
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3・「不登校」現象を資料で理解する 前回の資料を二つ、もういちど見直してみる
「平成10年度不登校状態となった直接のきっかけと不登校状態が継続している理由との関係」(文部科学省初等中等
教育局児童生徒課『生徒指導上の諸問題の現状と文部科学省の施策について』平成13年)
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※「増加傾向」の中に「一般化」(恒常化)現象がみられる。解決しにくい。
4・生徒指導の方法論 以下の項目について説明し、そしてエクササイズへとつないでいった
◆集団指導と個別指導・・・(1)生徒一人一人の日常をつぶさに観察すること、
と、(2)生徒個々の情報を多く得るように努めること
※「守秘義務」(地方公務員法 第34条)
・・・・・「職員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、また同様とする。」
◆一方通行では「説教」になる。具体的活動を通して集団活動を・・・。清掃や給食なども。
◆家庭、地域との連繋を図ること
◆学校内カウンセリング・・・カウンセリングマインドは困難
★カウンセリング担当教師、★養護教師、★スクールカウンセラー
◆カウンセリング・・・クライエント中心。座位置も対面しないなどの工夫。
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★エクササイズ「子どもとの接し方」(ロールプレイ=役割演技)
方法・@3人組になり、役割(話し役、聞き役、観察者)を決める。 |
(3)教育的カウンセリングの方法−−『論理療法』
・心因性・神経症型、ストレス型、不登校にフィット→→「論駁」(説得・指示)するカウンセリング
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(出来事) (受け取り方) (結果) (論駁) (効果)
<普通> 人間の「悩み」(結果)はある「状況・出来事」に原因がある。
そして、そう「受け取る」私がいる。
(例:「友だちができないから、私は学校に行けない。そう考える。」 )
<論理療法では> 人間の「悩み」は「状況・出来事」に由来するのではなく、
その「受け取り方」に左右されると考える。
(例:「友だちがいないというのは最悪だ。ゆえに私は最悪の人間であり、したがって学校には受け入れられない。だから行けない。」)
※「受け取り方」=「考え方」(固定観念・人生哲学)。変えることで「楽」になる。
次に「状況」も変えていく。(情緒的な面、現実的な面)
◆ 人間には思い込みがある。
心理的ひきこもりに陥る気質・・・おとなしい、まじめ、完全主義、神経質、感受性が |
→強迫的な考え方(不合理な思い込み)・・・融通のきかない人(正義、節操ある人)
最後に、体験エクササイズについてリアクションペーパーを記入して提出。
体験で気づいたこと、感想を・・・ <役割:話し役、聞き役、観察者>←〇をする |
@質問!(シリーズ)「授業中の私語」をあなたなら先生にどう指導されたらよいと考
えますか?
前回までにきいた関連質問と意見(1)「私語をどう思うか」→よくない。やめさせる。教員が悪い。周囲の邪魔をするのは悪いことだ。私もついついしてしまう。いい方法が知りたい。等。 |
A自由にご意見を・・・
今回はカウンセリングの方法論として受容、反射から対立(論駁)までのテクニックを実感してもらうため、今日はまずエクササイズをやってからそれを説明するという逆の構成を試みた。「うまくいったところは、この要素があったのでは?」と言って、そして「この方法論を知ってからもう一度やってみたらどうなるか?」というところまで考えてもらうのが目的であった。リアクションペーパーによればけっこう効果はあったようだ。二進一退?