●<コラム>「サンボの技術」 2007年2月25日

 サンボの技術DVD

今回の背景画像につかっている技術DVD『サンボ完全教則』(クエスト)を購入しました。3巻出る予定で、すでに初級編と中級篇が発売されています。書店等で売っていて、各巻5880円(税込み)。

「サンボの技術」に関する書籍はこれまで数冊、編まれてきました。また、試合の映像を含むビデオなどもいくつかあります。しかし、今回のこのDVD以上の映像は(管見のかぎり)まだみたことがありません。

ロシア人の演武する本や映像もいくつか所持していますが、それらと比べても見劣りしないどころか、撮影技術や見せ方も含めて、素晴らしいできになっているのではないかと思います。

 

これはサンボ関係の日本唯一のNPOである「ディフェンス・プラン・サンボ振興会」代表理事の田中康弘氏の技術を収録したものです。田中さんは、「純粋サンビストの強豪」として知られる選手で、数多くの海外遠征・合宿・国際試合での外国選手との交流を経て、その独自の理論を鍛え上げた人物です。スポーツ会館所属時代には初代師範(名コーチ)古川精美先生の指導を受け、その後は自らも指導者となり、いまではNPO活動(サンボの一般普及)以外にウェルネス・スポーツ専門学校の格闘技部の顧問指導員もつとめています。日本サンボ連盟の理事として大会運営にも携わり、サンボの普及にかけているわけです。

 

私、前回のコラムで、拙著(ブックレット『サンボ −ユーラシアに生まれた格闘技』)について記し、その中で、「いまは素晴らしい技術をもった人物が現れてきています。そういう人たちを中心にサンボの技術講習をひろめるべきです(ちなみに私はそういう主義のため、基礎や基本しか指導できません→不足している部分は『優れた指導者』におまかせするし、学ぶものの主体性・判断にまかせています)。」と書きましたが、その優れた技術指導者の代表的なひとりが田中さんですね。

私も、先日、知人を介して「技」をいくつか動画に撮って、それを実際に自分でみてみたのですが、・・・もう納得のいく動きができないのです。演武でですよ。相手が受けていてもです。ですから、技をみせる難しさ、すごくよくわかります。

だって、第三者がそれをみるのですから・・・。そういう見た人を「納得」させる技術というのは素晴らしいなと思いますし、そういうものが普及に重要なのだと思います。

 

こういう技術ビデオ(DVD)等は、お客さんが自分で選んで買って、それで自分で何度かみて、参考にして学んでいく、そういう「教育」の媒体でもありますよね。ですから、入手した側に、どれだけ「理解」とともに「興味」をもってもらい追究の意欲をもっていただくかが勝負(その作品の評価)なのだと思います。私も何度かみなおしていきたいと思っております。

 


 

 サンビスト若林次郎 主催練習会

(詳しくはパラエストラ東京EASTブログ
「金曜日の午前中は浅草橋でサンボ!」 パレストラ東京で若林さん主催のサンボ練習会が定例化されています。

 

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