秋 田 駒 ケ 岳 ( 1,637m )

チングルマの穂が一面に揺れていました!
 1/2万5千図  「秋田駒ケ岳」、「国見温泉」
   
メンバー      N氏、 K氏、 中川(2名)   計4名        
登山日       2009年 8月 9日 (日)  
コースタイム

乳頭温泉(蟹場温泉) === 駒ケ岳八合目駐車場 ・・・・ 片倉岳 ・・・・ 阿弥陀池 ・・・・ 男女岳(駒ケ岳最高峰) ・・・・ 阿弥陀池 
  4:55               5:25 / 5:35         6:05/6:10      6:40         7:00 / 7:10            7:20 

・・・・ 男 岳 ・・・・ 分 岐 ・・・・ 馬場の小路 ・・・・ 駒 池 ・・・・ 大焼砂分岐 ・・・・ 横 岳 ・・・・ 焼 森 ・・・・八合目駐車場 
    7:35       7:45                   8:10        8:35        9:20       9:30     10:00 / 10:40

・・・・ 水沢温泉
      11:05

  
 東北地方屈指の高山植物の豊富な山、ということで数ある
東北の山からこの山を選んだ。
前日は乳頭温泉の蟹場温泉に宿泊、早朝5時前に宿を出発。
秋田駒への車の乗り入れ規制が 5:30 から始まるためだ。
規制前に間に合ったので、すんなりと八合目まで車で入れた。
当初は、バスで入るつもりでいたため、時間的に余裕ができた。
登山の支度を整えて出発。
登山道に入るや高山植物がちらほら散見され期待を持たせる。
しばらく歩くと、斜面一面が「ミヤマシシウド」の花咲いている
様は見事でした。
とにかく、この花の多さに先ずびっくりです。
 
  登山道を進むごとに花の種類もどんどん増えてきた。
て、「ミヤマトリカブト」(左の写真)、「ミヤマカラマツ」、
「ハクサンシャジン」、「ウサギギク」、「シロバナトウウチソウ」
、「トウゲブキorマルバタケブキ」,「ウメバチソウ」、
「アザミ」、「マルバシモツケ」、等々色とりどりの花が
見られるようになり写真を撮りながらでコースタイム
の様にはなかなか進まなくなった。
片倉岳周辺からは田沢湖が眺められました。
こんなお花畑の様な所が、「極楽浄土かな・・・」
と話しながら歩きました。
八合目の駐車場から駒ケ岳山頂まで、予定では1時間位を
予定していたが約30分ほど余計にかかった。
 山頂に着いた時、さ団体の一行が下るところでした。
ガスが上がってきてしまい、残念ながら眺望はあまり良く
ありませんでした。記念写真を撮ってしばらく休憩して
山頂を後にしました。
阿弥陀池で先のグループに追いついてしまったので
我々は避難小屋の前を通って対岸の木道を進む。
私とK氏は男岳を急いで登ってから、駒池に向かう。
「馬場の小路」へは、火口壁を一気に200m程急な道を下る。
下る時にはえらい下りで、また登り返さなくてならず
コースの選択がまずかったかな・・・と一瞬思った。

 
   しかし、火口原に達するや「ここは別世界」だと思った。
先には駒池が望まれ両側には高山植物の花々が咲き乱れて
いた。 先の阿弥陀池のコースには見られなかった花もあり、
まさに圧巻であった。
このコースまでは、ツアーの団体も来ないようで私たちだけで
それは静かな「別世界」を独占した状態でした。
しかし、これでもクライマックスではありませんでした
クライマックスは何と言っても下の写真の「チングルマ」でした。
駒池を過ぎて間もなく、「チングルマの穂」があたかも雪が
降り積もったのかと思われるように一面が覆われていました。
今だかつて見たこともないほどの「チングルマの穂」に
ただただ感動のひと時でした。
また、もうこの時期では見ることが 出来ないかと思っていた
「エゾツツジ」もところどころに可憐な姿で咲いていて
心を和ませてくれました。

 
  「馬場の小路」コースを過ぎ、横長根コースに合流する道は
火山礫混じりのすべり易い斜面となる。ここからは大焼砂
と言われるところで、「タカネスミレ」の大群落の花は殆どが
終わってしまっていて、僅かな株に花が残っているだけでした。
でも、最盛期は過ぎたものの「コマクサ」はまだまだ沢山の
株が花を付けておりました。
また、この砂礫帯には「イワブクロ」や「ミヤマダイコンソウ」、
「ハクサンシャジン」などの花も見られました。

山渓の「花の百名山」で、秋田駒ケ岳は「タカネスミレ」が見たい
と紹介されていましたが、今回の山行時期では「チングルマ」
見たいのほうでした。
私の数多い山行の中でも、思い出深い山となりました。