竜ヶ岳(1,485m) 2万5千分の1地図「精進」 |
---|
「ダイヤモンド富士」を求めて |
「竜ヶ岳」は富士五湖のひとつである「本栖湖」の真南の山で富士山から直線距離は約16km に位置しております。この山は正月の元旦に富士山の山頂から太陽が登る「ダイヤモンド富士」 で有名だそうです。(私は2,000年の暮れに新聞のミニコミ紙を見て知りました。)21世紀の最 初にあたり、この「ダイヤモンド富士」を体験すべく登山計画を立てました。登山ルートを2万5千 分の1図で確認したところ本栖湖の南西の本栖湖山荘キャンプ場から端足峠(はしだとうげ)か らのルートが最もポピュラーなコースの様に思われました。この山行の最大の目的は「ダイヤモ ンド富士」を見ることであったので、正確な時刻を調べるため上九一色村関係のホームページを 探して見ましたが「ダイヤモンド富士」の現れる時刻等の情報はありませんでした。そこで上九 一色村の役場に電話して時刻の確認と登山ルートについて尋ねました。 その結果、時刻は 7時50分頃でルートは本栖湖の南東の本栖湖キャンプ場からのコースがあり1時間ほどで展望 台に着くこと、コースには指導標がありそこから登るのが最適だと教えてもらう。 |
![]() |
大晦日の紅白も途中で床につき、元旦の朝は4時45分に起き出して、早朝の国道を一路「本栖 湖」に向けて車を走らせる。本栖湖キャンプ場の駐車場はすでに満車状態であった。地元の人が 出て駐車場整理をして下さっていて指示に従って空き地に駐車することができた。6時50分に歩 き始める。登山道は良く整備され迷うことはない程だ。歩き始めて程なく木の間越しに白根三山 がモルゲンロートに染まった姿が見られた。日の出前の登山道は半分位は凍結しており滑り易く アイゼンをつけて登っている跡もいくつか見られた。7時20分頃に展望台に到着する。既に何十 名かはここで日の出を待つべく待機していた。ここからの登山道の殆どが南面に取り付けられて おり、どこでも日の出は見られそうなので、私たちはさらに登ることにした。 山梨テレビが「ダイ ヤモンド富士」の日の出の実況中継のため1,350m位の地点で女性リポーターとそのスタッフ が陣取っていた。時刻は7時50分で私たちもその地点のすぐ上で日の出を待つことにする。 風も殆どなく、富士周辺には雲ひとつない絶好の天候である。ここで待つこと2分、富士の山頂 から太陽が顔を出し始める。それは見事なロケーションで、荘厳さと優美さで身震いさえ感じた。 初めての「竜ヶ岳」でこんなに素晴らしい「ダイヤモンド富士」に出会えたなんて本当にラッキーだ った。どうか21世紀がこの美しい景観の様に輝かしい世紀になって欲しいものと祈らずにはいら れなかった。 |
![]() |
笹に覆われた山頂からは、雪化粧した南アルプスの主峰の殆どが手にとる様に眺められ、寒さも 忘れて見とれてしまいました。また、下山後地元の人に振る舞われた甘酒に心まで暖められました。 |