宮之浦岳登山(1,936m) | |||
2.5万分の1図(宮之浦岳) | |||
登山日 : 2005.6.1(水) 天候 晴れ | |||
コースタイム :安房====淀川登山口---淀川小屋---花之江河---投石平---宮之浦岳 ----登山口 |
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私達の還暦記念に息子達が旅行券をプレゼントしてくれたのを機に屋久島へ行くことになった。 | |||
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5/31 静岡を早朝出発し、午後到着した屋久島空港では予約したレンタカーの出迎えを受ける。 夕方までの時間を島内散策に費やす。 この登山コースは登山道も良く整備されており、また環境省の作製した登山標識が500m毎に設置されている。 岩場も何箇所かあるが大きな岩場にはロープが取り付けられており登山に危険は感じられなかった。 また、ガイドブックなどに登山届を提出する様記載されているが、屋久島ではホテル・旅館で、提出を要請され、 提出もその宿舎に、下山したら自分で警察署へ連絡するというシステムがきっちりと取られている。 用紙は宿舎にも用意されているが、事前に作成していくのがいいでしょう。 |
6/1 AM5時過ぎにホテルを出発、道順は昨日車で確かめてあったので迷わず安房公園線に入る。 途中で「種子島」上に登る日の出を、車を停めて眺める。 どうやら今日の天気は良さそうなので一安心だ。 暫く走ると後ろからタクシーが追いついてきたので道路を譲り、タクシーの後ろを走る。知らない道はこれが一番。 淀川登山口には安房のホテルから約50分で到着する。 駐車場は10台程で一杯だがどうにか駐車できた。 トイレを済ませ身支度を整えていよいよ出発する。車から咲いているのが見えたツツジ?が早速現れ写真に収める。 これは花の色が桜色であるところからサクラツツジと呼ぶ様である(後で調べて判明)。 |
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「サクラツツジ」 | 「花之江河(奥の山は黒味岳)」 | ||
登山道はモミ、ツガ、ヒメシャラ等の大木の樹林が続き静かな雰囲気の道となっている。 大木の間からはシャクナゲ、サクラツツジ等と樹の花の増えてきた。 登山道は一旦下りとなり淀川小屋に約40分で到着。 この小屋に「簡易トイレ持参しない方の宿泊はお断り」の張り紙がしてあったが、登山案内書をみてもそんなPRはされていませんので、この張り紙の効果の程は如何に? 小屋を過ぎると淀川の流れがあり鉄の橋を渡る。 対岸に行くとジグザグに道が付けられて勾配は急になる。 尾根を越え下ると木道が敷かれた湿地が現れ「花之江河」かと一瞬思ったがイヤに時間が早く、標識を確認すると手前の「小花之江河」であった。 |
そして小さなピークを越えると、今度は正真正銘の「花之江河」である。 花之江河の正面には黒味岳がデーンと座っていた。 そこから緩やかな登りを登ると黒味岳から派生した 尾根に着く。 ここが黒味岳への分岐となっている。帰りに時間の余裕があれば登ろうと思いつつ、先を急ぐ。 この尾根を下ると投石平である、ここら辺りからは「ヤクシマシャクナゲ」の花が俄然と多くなり写真を撮るのに忙しくなる。 開花したばかりのシャクナゲ花の美しさはこの上もない。 |
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「ヤクシマシャクナゲ」 | 「遠景は七五岳とヤクシマシャクナゲ」 | ||
「永田岳とヤクシマシャクナゲ」 | 「木道とヤクシマシャクナゲ」 | ||
屋久島の山の山頂には色々な形をした大岩が乗っている(本当に頂上に乗っかている感じに見える)。 下の写真の黒味岳の大岩もそのひつであるが、高盤岳のトーフ岩、翁岳には30mもの岩が3つ、その他にもいくつもの大岩があり、なんとも不思議な光景と感じた。 山頂付近の山腹はヤクザサ(本州のクマザサと違い、とても幹は細く背も低い笹で庭園に植栽したような繊細なササ)が一面で、その中にポッカリとヤクシマシャクナゲが浮かび上がって咲いている。 あたかも自然が作り出した庭園そのもである。 宮之浦岳の山頂には予定より約1時間程早く到着できた。 山頂には既に1人の若者が休んでいた。 |
若者にシャッターをお願いし記念写真を撮り、昼食の大休憩を取りながら地図を広げて展望を満喫する。 山の斜面のあちこちに数えきれない程、白からピンク色をしている塊があるがそれが全てシャクナゲ。 もうこの花々を見ることが出来ただけで、この屋久島にきた甲斐があったと言っても過言ではない。 帰りは、またまた写真を撮りながらの下山となった。 時間的に余裕があったので黒味岳にも立ち寄る。 黒味岳の山頂(岩の上は)からは、今日の歩いたルートが手に取る様に眺めらる展望の良い山である。 淀川登山口に予定通り無事下山。満度100%の登山であった。 帰りには途中の「紀元杉」に立ち寄って安房へ戻る。 |
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「黒味岳山頂の大岩」この岩には写真の奥側から比較的簡単 に登ることが出来ます |
「黒味岳から望む七五岳(鋭鋒)」 | ||
2日目の宿は、インターネットで見つけた「ホテル鶴屋」に取った。下の写真が外観です。ちなみに鶴屋さんの ホームページは URL http://www7.ocn.ne.jp/~turuya/ です。 |
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「ホテル鶴屋」の正面玄関 | 「料理のおしながき」毎日板長の御主人が書いている | ||
「最初に出された屋久島料理」このあと次々に料理が運れてきた | 鶴屋の女将と一緒に撮らせてもらう | ||
ここの宿には2連泊したのですが、料理の内容が1泊目、2泊目とそれぞれ異なり創意工夫にびっくり。 女将さんにその辺りを聞いてみたら、「その日によって入って来る魚も違うので料理も変わります。ですから毎日[おしながき]もお客さん毎に主人が書いているのです。」とのことでした。 さすがに屋久島料理の看板を掲げながら旅館を営んでるだけのことはあるなぁと思いました。 |
ちなみに旅館名は、初代館主のお連れ添い鶴子お祖母様と、屋久島の「屋」からとったものだと言う慈しみを込めたお話しを伺いました。 そんな訳で、山も大変良かったのですが、この宿を選んで屋久島での満足度はさらにアップした旅でした。 |