# 本スレ3本目 >356の 両支援SS(下記URL参照)を踏襲しています。 # http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/src/thm0059.txt # というわけで、勝手にバトルエピローグ。  幻想と現実の境、東方最萌トーナメント会場。  弾幕と、その支援入り乱れた壮絶な戦いの末、ついに片方が膝をついた。 「はぁ、……はぁ、……」  アリスは息を切らし、パチュリーは、 「ぜぇ……ぜぇ……――ひゅー――ひゅー」  喘息が。 「――パチュリー様!」  次の試合を控えているはずの小悪魔が、観衆の中から飛び出した。  定量噴霧式気管支拡張剤――所謂喘息の携帯薬――を携え、駆け寄った。 「……ぜぇ……ぜぇ……」  なんとか持ち直す。そして、勝者を見上げた。  息を整え、ふふん、と笑ってアリス。 「……今回は、私の、勝ちね」 「そう、ね」  無理に喋らないほうが、と小悪魔が言うが、逆に言い返した。 「貴女、次の試合がすぐよ。……すぐに準備しなさい」 「え、でも」 「いいから。大丈夫。全力で応援してあげる」  しぶる小悪魔を控え室に急がせた。 「さて」  パチュリーは本を開いた。 「えぇーっと、こんなときに吐くべき台詞は……」  そんなもの、とアリス。 「調べなくてもいいじゃない」  手を差し出す。 「……そうね」  差し出された手を握る。立ち上がる。 「――おめでとう、アリス」 「――ありがとう、ディアフレンド」  第二回東方最萌トーナメント。  一回戦 第一試合。  アリス・マーガトロイド VS パチュリー・ノーレッジ  アリス・マーガトロイド WIN! # 定量噴霧式気管支拡張剤の中身は、魔理沙特製の魔法薬。