※当SSはRagnarokOnline(Gravity)とKanon(Key)をモチーフとした二次創作フィクションです。
 Ragnarok中にいるKanonキャラ名を使用している人とは無関係です。
 ROプレイヤーの方で耳打ちなどしないようにしてください。

 

 RO×Kanon      Case 2  〜転職までの道〜

 

「STRっていうのは、力のステータスなんだ」
「ふむふむ」
 アルベルタを出てすぐの森、ジャングルで北川とあゆが話している。
「まずは最大積載量が増える。積載量っていうのは、アイテムを持てる重量で、STR1ごとにWeight+20。基本が4000だから、STR5だったら4100Weightになる。ただし、この重量が50%を越えると、座ったりしてもHP・SP回復ができないし、90%を越えると攻撃もスキルも使えなくなるから注意だ」
 二人ともHPが一桁で、回復のために座っていて暇だと言うので、経験者の北川が講習をしているのだ。
「そしてSTRは直接攻撃力に影響を与えるんだ。武器でのダメージがバラバラなのに対して、STRによる攻撃力は固定だからな。ダメージは底上げされる。まあDEXによって武器ダメージの乱数が補正されたりダメージの底上げもされるけど、上限は上がらないからなぁ。命中率が気にならなくなる後半じゃ、DEXよりもSTRを上げた方が攻撃力アップになるんだ」
「う、うぐぅ……難しい……」
 あゆは起用にもAlt+2の「?」エモーション(※1)を出した。
 とりあえず北川は「そのうちわかるし、別にわからなくても困らない」と言ってから続けた。
「あとSTRは10ごとにボーナスがつく。10位の二乗が攻撃力に加算される。
 10なら+1。20なら+4。80なら+64だし、100なら+100だ」
 まずはぽんとAlt+1の「!」エモーションをあゆ。
「うわー、すごいねっ」
「STR型の人の攻撃力は凄いぞー。まあ、そこまで行くのに苦労するんだけどね」
 さて、と言いながら立ち上がって。
「そろそろ回復した頃だろ?」
「うん。それじゃあ、またねっ」
「また回復に入ったら、ウィス(※2)してくれよー」
「はーい」

 

※1 感情表現のこと。吹き出しで「!」や「?」が出る。全10種+ジャンケン3種。ノービスの基本スキルLv2必要。やり方は下記。実際の映像はあとがきで。
「Alt+0〜9」 (0=「…」沈黙 1=「!」 2=「?」 3=「♪」 4=ハートマーク 5=冷や汗 6=ひらめき電球 7=怒りマーク 8=燻る煙 9=「$」)
「Ctrl+;,−, ¥」 (;=グー −=チョキ ¥=パー)

※2 ウィスパリング、耳打ちのこと。名前がわかれば1対1でメッセージのやり取りができる。

 

 場所を北西に2マップ分移動しよう。フェイヨンフィールドだ。
「ふぅ」
「あ、お姉ちゃんズルイっ! 私より先に座れるようになるなんて」
「迷った挙句に隣のマップで狼に喧嘩売るのが悪いのよ」
「だってお姉ちゃん、私が狙ってた敵横取りしちゃうじゃん」
「単にターゲットが被っただけよ。人聞きの悪いわね」
「だいたいお姉ちゃんが獲物を横取りするから、私は遠くまで行って迷ったんだよ」
「横取りじゃないわよ。あたしの方が近かっただけじゃない」
「…………」
 休憩中に姉妹喧嘩をしている二人を尻目に美汐はプパを黙々と切り刻んでいる。
 プパはさなぎ状のモンスターで、動かず反撃もしてこないので、初心者には格好の獲物である。けっこうかたく、時間がかかるのが少し面倒な点だが。
 ぶしゅー、と見た目べとべとしてそうな液体を吐き出しながらプパは倒される。
「あ、フードです」
「え?」
 プパは通常、かたい皮(売却額6z)やべとべとした液体(売25z)などを落とすのだが、稀にノービスに装備可能な防御品を落とすことがある。
「運がいいですね」
「いいなぁ〜」
「よしっ、回復完了」
「さあ、早くジョブレベル10まで上げて、転職しましょう」
「え、えぅ。私、出遅れてる……」

 結構のんびりと、いいペースで狩れている三人(一人除く)。

 

「北川君、AGIは何に影響するの?」
「AGIは素早ささ。攻守ともに影響を与えるぜ」
「へぇ〜、便利なステータスだね」
「そうでもないさ。AGIは効果が出るまでが遅いんだ。AGIをずっと上げていったとしても効果が出るのはFLEE(※3)が100を越えてから。……もしくはそれ以上にならないと目立った効果は出ないらしい」
「序盤が大変なんだね」
「うむ。大体Lv50だったかな? AGI型の強さが出てくるのは」
「AGIの守に対する影響力は“回避力”なんだね。それじゃあ、功は?」
「攻撃速度だ。AGIが上がればその50%が攻撃速度の公式(※4)に加算される、らしい」
「公式?」
「悪いけどそこまでは……。あ、でもDEXも攻撃速度に影響を与えるよ。こっちは20%だけどね。それとアコライトの素手は特に速いから、STR+AGIでいつも素手って人もいるかな」
「す、凄いねぇ……」
「そうそう、回避についてだけど、シーフはパッシブ(※5)で回避力上昇(※6)スキルって言うのがあって、早い段階から効果が出るんだった。あとは魔法の詠唱速度かな。俺はマジシャン作ったこと無いからわからないけど」

 

※3 回避力のこと。【FLEE=BaseLv+AGI(+回避スキルLv×3)】括弧内はシーフのみ。

※4 【攻撃速度=(基本速度)×(100+AGI/2+DEX/5)%】といった式らしい。

※5 パッシブスキルのこと。SP消費無しで常に効果が出るものを指す。対義語にアクティブスキルがあり、こちらは任意の時に発動しSP消費を伴う。

※6 パッシブスキル。LvごとにFLEE+3される。ステータスには非表示。

 

 フェイヨンから大きく西に場面を移す。モロク北の砂漠だ。
「ひよこのくせに、なんでまけるのよぅ〜……」
 Lv1でピッキに手を出して、やられたようである。
 見た目、ひよこの姿をしているピッキは、初心者向けモンスターとして知られているが、実はファーブルよりも強い。
 ファーブルはLv1の完全ノービス(※7)が辛うじて倒せる敵なので、初めて街の外に出て攻撃してしまった真琴が勝てるわけがないのである。
 ちなみに、各人同時に始めたのに真琴が外に出たのが初めてで未だにレベルが1なのは、迷ったからである。
 よく言えば町を散策していたのだが、モロクの(特に南カプラの復活地点付近)の人ごみは凄まじい。それに圧倒され、わけもわからず街の外周を一周したり、誤って北西のピラミッドマップのほうに行ったりしていた。流石に入りはしなかったが。
(このゲーム、一人で予備知識無しだと、かなり心細くなることを明記しておこう。初心者修練所を通れば、また別の話だが)
「ポリンを倒せばいいのよね……」
 ペナルティ無し(※8)とはいえ、いきなりの死亡は真琴に精神的ダメージを与えるのに十分だった。若干臆病さ、警戒心が出ている。
 ――ざくざく、ばしゅんっ!
 今度は無難にポリンを撃破。
「わわわっ」
 戦利品のゼロピー(売3z)を慌てて拾う。
「……ふぅ」
 大丈夫。落ち着いてやれば大丈夫だ。
 じっとしていればHPも回復していくし、ベースLvアップまでもう50%。つまりもう一匹ポリンを倒せばいいのだ。
「……よし――」
 回復しきった所でちょうどポリンが現れた。
 ――ぱらら〜♪
 LvUPを知らせる天使と効果音。さらに全快のおまけつき。
 再び湧いたポリンをまた撃破。っと、ここで画面左下に現れた矢印に気づく。クリック。
「あ、そっか」
 ステータスが表示される。左側に上からStr、Agi、Vit、Int、Dex、Lukの数値が並び、その数値の隣に矢印が現れていた。
 成長点によるステータスアップだ。Lvが上がってもステータスを上げなくては意味がない。
 何を上げよう?
 少し考える。
 ここは砂漠だ。モロクではシーフに転職できる。シーフに必要なのは素早さ、AGIだ。
 少し想像してみる。
 華麗に敵の攻撃を躱し、あっという間に敵を切り刻む。――悪くない。
 キャラ育ての方向が決まった。
「よーしっ!!」
 独りだからといって、めそめそしてはいられない。
 早く転職しよう。そして強くなって祐一を驚かせるんだ。

 ――まずはあのひよこにリベンジしないとね。

 

※7 2ndなどではなく、人からの援助も受けていないそのまんまの状態のノービスのこと。結構珍しいものかもしれない。

※8 今の所ROには死んだ場合のペナルティは無い。実装されると経験値ダウン、アイテム消失(というか落とす)があるらしい。

 

「VITは防御力とHPに影響を与える」
「これは簡単だねっ」
「VIT型は序盤が楽な方なんだ。防具が揃ってない時は特に」
「ボクたち、まだコットンシャツだけだから、防御力1だけだよ」
「ステータスを見ると、「DEF *+*」となっている。ブラスの左側が防具による防御力で右側がVITによる防御力だ」
「防具による防御力と、VITによる防御力ってなにか違いはあるのかな?」
「噂だが、防具によるDEFは%でダメージ減らしい。VITは数値分ダメージ減で」
「%? 数値分?」
「うん。例えば攻撃力100の敵がいるとしよう。ありえないけどDEF25+0というキャラが攻撃を受ける。そしたらダメージは25%減の75を喰らう。攻撃力が200だったら、150って感じにね。
 次に、DEF0+20といキャラがいたらとして、攻撃力100の敵から攻撃を喰らうと80。攻撃力200の場合は180」
「うーん、どっちがお得かな?」
「防具のDEFとVITのDEFがかい? 一概には言えないけど、VITの方が得だね。序盤の敵はそこまで攻撃力は高くないからね。%減より数値減の方が効果が出ると思うよ」
「ふむふむ」
「あとはVITが多いほどMAXHPの量が増えて、HPの自然回復が早くなるってぐらいかな」

 講習は続く……

 

 ルーンミッドガル王国首都プロンテラ、その東のフィールド。
「のわー、盗っていくなー!」
「わっ、祐一、無茶だよー」
「ぐはっ」
「もう、祐一また死んだよ」
「ゴキブリの分際で……」
 盗蟲というゴキブリに非常に良く似たグラフィックの敵がいる。
 この敵、真琴が倒されたピッキよりもさらに強い。0からスタートしたプレイヤーならLv12程度から倒せる程度の強さだろう。
 装備がしっかりしている場合はこの限りではなく、2ndキャラと言われる二番目以降のキャラの場合は、既に育てたキャラの財産を使って最初から装備を整えることができる。
 ちなみにノービス最強装備は「レザージャケット」「ガード」「フード」「サンダル」で、武器は短剣の「グラディウス」か片手剣の「ツルギ」が一般的。武器以外は最下級防具なので安いし弱い。
「名雪っ、見失うなよ!」
 祐一は言うやいなや「Return to save point」を押して、首都東門外に再出現。
 プロンテラ東門内側のカプラ職員に「町の外でセーブ」してもらうと、プロンテラ東フィールドが復活地点となる。
 また、ノービスの場合は復活した時のHPは50%なので、祐一のような戦い方が取れる。実際やってる人も多い。
「名雪っ、さっきのはどこ行った!?」
「上の方だよー」
 急いで死んだ所まで戻ってくると、名雪に先ほどの盗蟲がどっちへ行ったかを訊き、発見。
「おりゃー!! ……ぐはっ」
 再び死亡。また同じことを繰り返し、次は何とか撃破。
「ふっ……勝った」
「祐一、そんな戦い方しなくても……」
「何を言うか。盗られた物は盗り返す。基本だろ」
「場所、替えたらどうかな〜?」
「いや、ここが一番効率がよさそうだ。プロンテラの西も南も北も、ここよりも敵の湧きが甘い。卵系(※8)の敵が二種出るのは北と東だけだしな」
「もうちょっと遠くは?」
「二股に分かれた砂漠(※9)のほうはよさげだったけどな。いかんせん遠いし。ここの北(※10)とか西の西(※11)は俺らに倒せるLvの敵じゃなかったぞ」
「街から二つ離れると敵がぐーんと強くなるんだね〜」
「うむ」
「でも、倒せない敵を無理に倒さなくても良いんじゃないかなぁ〜」
「そうでもないぞ。結構経験値でかいし」
「ふーん……。その割には、祐一、私よりLv低いんじゃないかな?」
「うっ……」

 

※8 プパ、盗蟲の卵、ペコペコの卵のこと。それぞれ動かない、反撃しない、固いと三拍子揃っている。ノービスの格好の獲物。プパは草原、盗蟲の卵は盗蟲がいる所、ペコペコの卵は砂漠に出現する。

※9 二つに分かれた砂漠。プロンテラ南からさらに南下した所。ピッキなど低級モンスターが出る。

※10 プロンテラ北東、迷いの森。マンドラゴラや盗蟲(大)が出る。Lv20程度は必要な敵で、マンドラゴラは3マス以内に近づくと攻撃してくるので危険。

※11 バッタ海岸。ロッカとホネットが出る。職や装備によるがLv10〜15の獲物。転職後の狩場に向いている。ちなみにロッカは通称バッタ。ホネットは蜂である。

 

「DEXは技術ステータス。命中力への直接影響、攻撃速度への微影響、攻撃力の底上げ・乱数補正」
「攻撃速度についてはさっき聞いたね」
「んで、命中力はDEX+ベースLvなんだ。高Lvになればあんまり気にならなくなる。低いLvの時にある程度上げておけばいい。……そうだな、大体20〜30あれば、肉弾戦は大丈夫だろう」
「うぐぅ、最初はほんと、Miss多かったよ」
「攻撃力の底上げと乱数補正についてはよく知らないんだけど……、武器によるダメージがバラバラなのはわかるよね?」
「うん。なかなか大きなダメージが与えられなくて、たくさんダメージ受けたもん」
「DEXはその与えるダメージの最低ラインを引き上げ、乱数を補正して全体的な与えるダメージのラインを引き上げるんだ」
「うーんと、ダメージのばらつきが抑えられて、全体的なダメージアップってこと?」
「うむ。まあ、命中力以外はあてにならないんだ。だから攻撃力アップを狙うなら最終的にはSTRってこと。ただし!」
「ただし?」
「アーチャー(弓手)は別だ。弓の攻撃力はSTRじゃなくてDEXに影響されるからだ」
「へぇ〜」
「弓手の攻撃力が安定してるのは、DEXさえ上げておけば良いから、自然とそうなるんだ」

 実はこの二人、上京途中で砂漠まで来ている。

 

 最後のペア、舞と佐祐理はというと……
「はぇ〜、やわらかい毛って、「うさぎのヘアバンド」になるんですか〜」
「欲しい……」
「うん。ピンク宝石、四つ葉、ねこみみ、やわらかい毛100個が材料(※12)なの」
 ゲフェンの街角で他のプレイヤーに講習を受けていた。
 現在では初心者修練場ができたので少し数が減った感じがするが、時々街の出入り口付近で講義をしている人がいる。
 また初心者に不要品の譲渡をしている人もいるので、装備品などを貰える場合もある。
 うさぎのヘアバンドとは、その名の通り装備するとうさ耳が付く頭装備で、DEF1のLUK+5。材料を各街にいるNPC「カプライベント」(※13)に持っていくと交換してくれる。
「あ、そうだそうだ。さっき下水(※14)に潜ったら、カッターとか拾ったんだった」
「ふぇ?」
「カッターとファルシオンが一個ずつだからどっちにどれを渡せばいいかな?」
「じゃあ、舞にファルシオンを」
「はーい」
 取引要請を出されて、カッターが佐祐理、ファルシオンが舞に、両方にレザージャケットとリボンが渡された。
「わたし、頭巾とハット(※15)があるから上げちゃおう」
 別の人からまた取引が出て、頭巾とハットが渡された。
「いいんですか?」
「いいのいいの。沈没船(※16)の後で有り余ってるから」
「ありがたく頂きますねー」
「thx(※17)」
 さて、どうしてこんな状況になったかと言うと、外――ゲフェンフィールドでポリンやファーブル、プパ、そのうちルナティックなどを倒して二人が順調にレベル上げに励んでいると、ふいに見慣れない蝶のようなモンスター「クリミ」が現れた。
 好奇心から二人掛かりで戦ってみよう、ということになって攻撃してみたものの、
「はぇ〜」
「……強い」
 あっさりと負けてしまった。
 それもそのはず、クリミは初心者向けの草原フィールドに現れる中では群を抜いて強く、うっかり手を出すとLv15ぐらいでもやられるのだ。
 気をつけようね、とゲフェンの門のところで回復しながら雑談していると、ふとこんな発言が出た。
「そういえば、門の外のほうで「やわらかい毛800zで買います」(※18)ってあったけど、なんだったのかな?」
「さあ?」
 始めたばかりの二人にはわからなかった。
 気になったので、ファーブルやルナティックが落としたやわらかい毛は売らずに、手元に残っている。店での売価は35zだった。
 そこに他のプレイヤーが話し掛けてきたのだ。
「やわ毛はうさ耳の材料ですよ」
 という感じに。
 その後、舞と佐祐理は今日始めたばかりということを言うといろいろと教えてくれたり、不要なアイテムを譲ってくれたりしたのだ。
 しばしの時間の後、
「あ、それじゃあそろそろ行きますからー」
 と言って、去っていった。
「さてと、舞、佐祐理たちも行こっか?」
「…………」
「? 舞?」
「うさ耳……欲しいっ!」
 言うやいなや凄まじいスピードで外に向かう舞。
「あ、あはー……(汗)」
 あ然として、佐祐理は後を追った。

 

※12 「やわらかい毛」「四つ葉のクローバー」「ピンク色宝石」「ねこの耳のヘアバンド」

※13 実際には現在バグが発見されこのNPCは消されています。

※14 プロンテラ西フィールドにあるダンジョン「地下浄水場」の通称。
 一番Lvの低いダンジョン。プロンテラ内北西の建物でNPCに話し掛けると中に入られるようになる。
 出るモンスターはゴキブリ系(盗蟲の卵・小・大・緑、黄金蟲)、コウモリ(ファミリア)、キノコ(スポア)、カエル(ロッダフロッグ)。黄金蟲はボス。

※15 ともに、沈没船の敵が落とす。頭巾は海賊骨(パイアラットスケール)、ハットはキノコ(スポア)が落とす。頭巾は本気で余るほど出る(笑)。

※16 アルベルタの船付近のNPCにお金を払うと行けるようになるダンジョン。狭くて部屋がいくつもあるので敵が湧き、モンスターハウス化しやすい。VIT型の人の稼ぎ場所に向いている。
(出現モンスター:キノコ(スポア)、毒キノコ(ポイズンスポア)、ポポリン、海賊骨(パイアラットスケール)、カエル(ロッダフロッグ)、タラカエル(タラフロッグ)で、ボス無し)

※17 Thanksの略語。ありがとうの意。

※18 チャット売買。柔毛は欲しがる人が多いので比較的簡単に換金でき、拾う人も多いのでよく売買される。

 

 あゆと北川がプロンテラ南フィールドで座っている。ともにJ-Lv10まで数%というところだ。
「INTは知力ステータス。Matk(魔法攻撃力)、Mdef(魔法防御)、SPの最大値・自然回復速度に影響。LUKは今の所クリティカル率と完全回避率、回避率に影響だ」
「今の所?」
「LUKは説明じゃあ、『いろんなところに影響』ってなってるんだ。だからまだ何かに影響するかも知れないんだ」
「今後に期待、ってことだねっ」
「クリティカルヒットは今まで何度も見ただろうけど、防御無視の最大ダメージを与えるものだ。変な(笑)エフェクトが出るからすぐわかる。完全回避は、吹き出しで「LUCKY!」って出るやつのこと」
「ああ、あれなんだー」
「うん。それらはLUKが高いほど起こりやすい。あとLUK10ごとにFLEE+1される。おまけみたいなもんだな。だから補正込みでLUK10になるようにしてる人もいる」
「ふむふむ」
「おーし、ラストだな! INTについて。気合い入れていくぞー」
「おーっ!」
 無駄にテンションを上げる。
「MDEFは簡単だ。INTがそのまま加算される。いまのところ防具にMDEFがついてるのも少ないしね」
「おーっ!」
「MATKは最低MATKと最高MATKがある。基本はINT加算なんだけど、5ごとに最大MATKアップ、7ごとに最低MATKアップだ。マジシャンにとっては最重要ステータス。アコライトのヒールは、ベースLv+INTが8の倍数ごとに係数が増える(※19)んだ。アコになってヒールやるんだったら結構重要かな」
「うぐぅっ」
「? どしたんだい?」
「また、おーっ!って言おうとしたら、同じ発言を三回続けては言えないって」(※20
「あははw」
「うぐぅ……。そういえば他の人たちはどうなってるかなぁ? もう転職しちゃったかな」
「どうだろうなぁ、オレらは結構いいペースでLv上がってきたと思うけど」

 

※19 【ヒールの回復量=ヒールLv基本回復量×(INT+BaseLv)/8】 (小数点切り捨て)
 ヒールLvによる基本回復量は【4+ヒールLv×8】。つまりLv1ヒールなら12。Lv4なら36。

※20 無闇なログ流し防止機能。同じ発言は3連続は言えません。禁止ワードもあります。

 


 あとがきチックに色々と。

 というわけで2話目です。やたらと説明長いです。すっ飛ばしても大丈夫かな。
 ちなみに作者は峰下翔吾(仮)と申します。RO内では「Chrisfiena」が主で、ケイアスです。

 【エモーションの画像】
Alt+1Alt+2Alt+3Alt+4Alt+5Alt+6Alt+7Alt+8Alt+9Alt+0Ctrl+;Ctrl+-Ctrl+\

 ようやく転職まで行きそうです。どの職業になるかはもう決めてますー。
 そういえば文中に太字や大文字を使ったほうがいいかなぁ? 気になる所。
 あ、あと、間違ってたりする所とかもあったりわかりにくかったりするかもしれないので、質問疑問、指摘等なんなりとどうぞー。
 メールはこちらです。ではでは。


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