あなたたちは、水晶の欠片亭で依頼を受けました。
詳細を聞きに王都アエドン行ってみると、依頼主の邸宅はまれにみる大豪邸。
依頼主は、胸元に薔薇を差した長い金髪の美男子でした。
彼はフォルクス・ローゼスバインと名乗りました。ローゼスバインと言えば爵位持ちの名家です。
彼からの依頼は、以下のようなものです。
「私には、ミーアという最愛の女性がいる。そうだな、例えるなら咲き誇る可憐な山百合のような、あるいは磨き上げられた翡翠のような、美しくも荘厳で、私にとって太陽ともいうべき女性だ。しかし、どうにも最近何か悩みがある様子なのだ。いちおう訊ねてはみたが、私には教えてくれそうにない。そこで君たちに彼女の悩みについて調べてもらいたい。基本報酬は一人1500G。さらに彼女の悩みを解決してくれたら追加で一人1500G出そう。……あらかじめ言っておくが、できるだけ私が関与していることは、彼女には秘密にしておいてほしい」
あなたたちはこの依頼を受けることにしました。
フォルクスは期限を指定していませんし、依頼を受けている間の生活費をすべて保証し、最初に諸経費としてパーティに500Gを渡してくれました。
あなたたちはゆっくりと調査してもいいし、急いで調べてもいい。
聞き込みをしてもいいし、あるいは情報屋を頼っても構いません。
彼女の悩みを解き明かし、その成果をフォルクスに報告してください。
■フォルクスへの質問
Q:ミーアさんの種族は?
A:「私と同じ人間だ」
Q:ミーアさんのお宅はどこ?
A:「私の家からは少し離れた住宅街の端にある。私はぜひこの屋敷に住んでほしいと伝えたのだが、断られてしまった」
(ちなみに詳細な住所も教えてくれました。実際に行くことができます)
Q:ミーアさんとはどこで、いつ知り合ったの?
A:「二カ月ほど前に、街中を散策しているときに出会った。あれはまさしく運命だった。その証拠に、私と彼女は同時にお互いに声を掛けあったのだ」
Q:そのしゃべり方恥ずかしくならない?
A:「ならない。恥じるとすればむしろ彼女の素晴らしさを語りつくせぬ私自身の無能さの方だ」
Q:ミーアさんの職業は?
A:「冒険者だと聞いている。ただ、この街に来る前に貯めた資金がまだ残っているから、しばらくは危ない仕事はしないつもりだそうだ」
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