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担当 江端茉衣 kinkarakami@gmail.com
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金唐紙とは、もともとはヨーロッパで壁の内装に用いられた金唐革の技法を 和紙で再現し た物です。当初は、金唐革紙と呼ばれていました。金唐紙は、金唐紙研究所の商標です。金唐紙は金属箔を貼った手すき和紙に,文様を彫った版木棒を重ね凹凸をつ け,彩色した皮に見える豪華な壁紙です。箔の上に塗る塗料次第で、金色にも落ち着いた色 合いにもなります。金唐紙は、明治の頃には欧米で、高い評価を得、輸出も盛んに行われま した。オランダのヘットロー宮殿やドイツモーリッツブルク城には日本製金唐紙張りの部屋が現存しています。しかし昭和 の声を聞く頃には衰退し失われた工芸と成りました。それが、日本郵船小樽支店の壁面修復を依頼されたのをきっかけに「金唐紙研究所」代表 の上田尚により息を吹き返しました。 |
| 金唐紙研究所の復元の歩み | |
| 1987年 | 旧日本郵船小樽支店 |
| 1990年 | 東京芸術劇場 |
| 1994年 | 旧林家(現岡谷シルク) |
| 1995年 | 呉入船山記念館 |
| 2000年 | 神戸移情閣 |
| 2003年 | 東京 旧岩崎邸 |
| 2018年 | 東京 旧前田邸 |
| 2024年 | 旧日本郵船小樽支店二期工事 |
| 金唐紙研究所イベントの歴史 | |
| 1987年 | 「蘇る金唐紙展」開催(東京・朝日新聞記念館) |
| 1989年 | 日蘭修好380周年記念 きんからかわの世界 黄金の革が結ぶ日本とオランダ」に出展(東京・たばこと塩の博物館 |
| 1990年 | 個展「蘇った金唐紙展」開催(東京目白・京都・名古屋) |
| 2005年 | 「洋館を彩った金唐革紙展」に出展(紙の博物館)「明治の洋館を飾った金唐革紙展」に出展(静岡市・フェルケール博物館 |
| 2006年 | 「舞い踊る文様展」に出展(箱根ラリック美術館) |
| 2007年 | NHK「夢の美術館~世界の工芸100選~」に紹介 |
| 2010年 | 個展「浪漫 きんからの世界」開催(東京芸術劇場) |
| 2011年 | 「浪漫 きんからの世界(Ⅱ)」開催(京都東急ホテルギャラリーkazahana) |
| 「浪漫 きんからの世界(Ⅲ)」開催(福岡県築上町旧蔵内邸) 「金唐紙の世界展-新しい風・古典から現在まで-」開催(ミキモトホール) 「ガラスの煌き ルネ・ラリック-金唐紙と織りなす花鳥風月の浪漫-」に 協力(松永記念館) | |
| 2014年 | 「金唐紙展 上田尚作品展」開催(紙の博物館) |
| 2020年 | 「金唐革紙~文明開化を彩った和紙製壁紙~」に出品(紙の博物館) |
| 2023年 | 「陰影礼賛ー引き継ぐ日本の美」(キャレモジ ギャラリー)に出展 |
| 2024年 | 「江戸東京リシンク展」(旧岩崎邸庭園)に出展 |
| 金唐紙研究所 | |
1985年、東京目白に上田尚が金唐紙研究所を設立。 世界で唯一の金唐紙制作技術保持者として貴重な文化財の修復にたずさわる一方、各地での個展を通じて金唐紙の紹介に努める。 |
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| 上田尚 (うえだたかし) | |
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1934年(昭和九年)、京都市生 まれ。85年、東京目白に金唐 紙研究所を設立。 2005年に国選定保存技術者に認定される。 2012年 春の叙勲にて旭日双光章受賞。 2025年 4月20日 永眠
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| 江端茉衣 | |
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上田尚の孫 京都生まれ 2014年 京都嵯峨美術大学 日本画領域 卒業 2015年 上京し、金唐紙研究所 上田尚に従事して 金唐紙の制作および金唐革紙の復元技術を学ぶ; ・旧岩崎邸庭園 憧球室(東京都台東区) ・旧前田侯爵邸(東京都目黒区) ・国会議事堂(東京都千代田区) ・築上町役場(福岡県築上町) ・旧日本郵船小樽支店(北海道小樽市) ・旧坂本宿 永井家住宅(群馬県安中市) 現在は金唐紙研究所を引き継ぎ、伝統技術の継承とともに、現代の暮らしに調和する金唐紙商品の企画・開発、国内外への発信に取り組んでいる。 |
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ワークショップ ロンドン |
| 上田尚略歴 | 金唐紙制作工程 | 上田尚(うえだたかし)について | 金唐紙研究所今後の取り組み |