第五日目(6月23日)

 5時15分頃の日の出に間に合うように起床する。雲ひとつない快晴の空に朝日を受けて浮かぶマッターホルンの写真撮影に成功する。望遠レンズ付きカメラを持参しなかったのは残念である。栃木から参加した年輩の男性は高級カメラを2台持参している。写真撮影が目的でこのツアーに参加したとのこと。許されるならば私も写真撮影目的でもう一度この地に来たい。
マッターホルン観光
 朝食は6:15分。ホテル出発は7:15分と早い。背後にマッターホルンを見ながらツェルマット駅まで約20分歩く。ゴルナーグラート行登山電車に乗る。登山電車は2両編成で、車体もそれほど長くはなく、その上車両はふたつに区分けされている。区分けされたコンパートメントごとにツアー客が纏まって乗車するシステムは先に説明した。一般客は、ツアー客が少なく座席に余裕があれば乗車できるとのこと。すぐ後を別の1〜2両編成の登山電車が付いてくる。4両編成にすると急勾配を登れないので、2両編成の電車を同時に運行しているとのこと。マッターホルンの雄姿を左右の窓から見ながら、また眼下に一寸前に出て来たツェルマットの町を見ながら、そして両脇に咲き乱れる高山植物を楽しみながら進む。最初は勾配が厳しかったが、2500mを越えると以外になだらかな平原となる。


 終点のゴルナーグラートは登山電車で登る展望台としてはユングフラウヨッホに次ぐ2番目に高い地点にあり、“スイスで一番のパノラマ”ともいわれている。快晴のもと展望台から4000m級のヴァリス・アルプスを360度のパノラマで楽しむ。マッターホルンは何時まで見ていても厭きない山である。 帰りは、ひとつ下のローデンボーデン駅からリフェルベルク駅まで、リッフェルゼ湖の逆さマッターホルンや高山植物を楽しみながら約一時間のハイキングをする。ハイキング道には、何の柵もなく自由に道からはずれて高山植物を楽しむことが出来る。このあたりの高山植物の背丈は小さいので、十分な注意を払わないと踏みつけてしまう危険がある。花も当然小さい。苔に花がさいているようなものもある。美しさを写真で表現できないのが残念である。立派なカメラを持参しなかったことが悔やまれる。日本なら「立ち入り禁止」の立て札とともに、柵を作り保護にあたるであろう。どうして柵のない状態で高山植物が保護されているのだろうか?
 ツェルマットの町で、恋しくなった日本食・カレーライスの昼食を食べる。約2000円の高級カレーライスである。スイスでは、ビールが最も安く、次いでワイン、ジュースの順に高くなる。そして水が最も高い。300ccで400円くらいか? もっともCOOP(生協?)で買えば100円程度であるが。しかし、レストランに持ち込んで飲むわけにはいかない。
 午後は、最もマッターホルンの眺めが良いという展望地スネガへ地下ケーブルカーで登る。スネガでしばし景色を楽しんだあと、ホテルまでウォーキングすることにする。
 スネカから眼下に見える小さな湖ライゼー湖へ向けてやや傾斜がきつい獣道を降りる。道にはうさぎの糞のよなものや大きな糞が沢山見られる。湖を過ぎ約1kmでフィンデルンに着く。ここには床下の柱にネズミよけの大きな石の板をつけた「ネズミ返しの小屋」が集落になっている。途中レストランで休憩する。アイスティーがあるというので注文する。持ってきたのはアイスクリーム入りココア上のものでがっかり。日本のアイスコーヒは日本独特の飲み物か?
 この附近の建物の屋根は薄いスレート上の石が敷きつめられている。固定方法はどうしているだろうか?
 高山植物を楽しみながら下山する。途中仲間に出会う。

 ホテルの近くでは、ゴルナグラード方面に行く登山電車の陸橋にでる。滝もあり絶好の写真撮影場所である。待つこと数分で、登山電車が通過する。懸命にシャッターを切る。昨日から写真撮影したいポイントだっただけに満足する。
 今日は、午前1時間、午後3時間のウォークをしたため疲れた。一休み後、町まで食事に出かける。19時過ぎ突然空は曇り、強い風と氷が猛烈に降る。高地では天候の変化が激しい。1時間もするとやむ。最後のマッターホルンを夜遅くまで厭きずに眺め9時過ぎに就寝する。明日も朝が早い

第六日目(6月24日)

◇ツェルマット〜テーシュ〜シャモニー〜(モンブラン観光)〜ジュネーブ
 昨日に続き早い出発である。昨夜の雨は止んでいるものの、空は雲が多い。昨日まで、快晴に恵まれユングフラウン・マッターホルン観光を十分堪能できたので、最後の観光となる「モンブラン観光」も快晴でいて欲しいと願いつつ、7時45分にホテルを出て徒歩でBVZツェルマット駅に向う。
 一昨日とは逆にテーシュまで電車に乗り、そこからバスでシャモニーへ移動する。空には黒い雲が垂れ込め、時折強い雨が降る。
 車中から遠くに「トゥルビヨン城」を眺めたり、ドライブインでトイレ休憩をとりながら11時頃、アルプスの最高峰モンブラン(4807m)の登山基地として知られるフランスの町シャモニーに到着する。町は薄日が射し、前途を祝福しているかのようであるが、情報によれば展望台附近は吹雪だとのこと。ロープウェイが運休しないことを願いつつ昼食をとる。
 昼食後ロープウェイで3842mにあるモンブランを満喫できるエギーユ・デュ・ミディ展望台に向う。中間点のプラン・ド・レギーユ(2308m)に近づくと、右下にボソン氷河、目の前にシャモニ針峰が次第に迫ってくる。ここからは、エギーユ・デュ・ミディまでは鉄柱が一本もなく、しかも時速40kmのスピードで、急勾配を釣り上げられるように正面に立ちふさがるように聳える岩肌を一気に上りきる。麓から標高差2800mを20分で登る。
 エギーユ・デュ・ミディの展望台はミディ針峰の北峰、中央峰、南峰のピークの3からなる。ロープウェイは北峰に着く。ここはさすがに寒い。時折、雪も舞う。北峰から中央峰へは、両側に普通の欄干があるだけの橋で渡る。中央峰では更にエレベータで標高3842mの展望台にあがる。展望台では360度のパノラマを満喫でき、眼前にモンブランの雄姿を楽しむことがでる筈であったが、生憎どんよりと垂れ込んだ雲は晴れず、時には雪が舞う天候は回復しない。30分ほど天候の回復を待ったが、希望は適えられず、モンブランの雄姿を見ることなく3842mまで登った証明書を買って麓に下りる。
 1時間後、バスでシャモニーを離れる頃には雲もなくなり、太陽が照り始めたので一層残念である。
 再度国境を越えてスイスのジュネーブに入る。
 ジュネーブのホテルは、空港の管制塔が見える場所である。一休み後、希望者で空港近くのマーケットへ歩いて夕食の買出しに行く。我々は、パンや果物を買いホテルの部屋で夕食とする。モンブランこそ見ることが出来なかったが、ユングフラウ、マッターホルンの雄姿や多くの美しい高山植物、またスイスの美しい山野を楽しむことが出来た満足感に浸りながらスイス最後の眠りに付く。

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