肥料と農薬


 
バラの栽培に必要なものを、肥料と農薬を中心にご紹介します。
 バラは庭木・草花の中で、最も肥料や農薬を使う花と言っても過言では無いでしょう。
 また、トゲもあり、小さな子どものいるお宅に、お奨めはできません。
 子育ての最中に、バラ作りを始める余裕は無いかも知れませんね。

 バラには、一般的な立木のバラとつるバラがあり、それぞれ四季咲きとそうでないもの
 があります。立木のバラはほとんど四季咲きのものが売られていると思いますが、
 つるバラは、購入時に確認した方が良いでしょう。

 バラを植える場所は、半日(5時間)以上の日照があり、水はけの良い所を選びます。
 鉢でも、水遣りに注意すれば十分育てられますし、綺麗な花も楽しめます。
 

  肥 料 名      解 説 ・ 用 途

 苦 土 石 灰

 
 植物を栽培した土は、酸化が進むので、中性または弱アルカリに
 なるように、植付け前の土に良く混ぜ込みます。

 1〜2kgの袋詰のものを購入しています。

 完 熟 牛 糞
 
 養分バランスが良く、長く効きます(遅効性)。
 牛糞は、熟成途中は非常に臭いのですが、
 完熟タイプのものは、それほど臭くはありません。
 10kg程度の袋詰のものを購入しています。

 骨      紛
 
 牛の骨を乾燥させて、砕いたものです。
 リン酸を補給するもので、花作りには欠かせません。
 1〜3kgの袋詰のものを購入しています。

 化 成 肥 料
 
 お礼肥えなど、牛糞・骨紛を出すまでない時に使っています。
 バラ以外にも、草花・鉢植え全般に使えます。
 また、石灰で玉状に固めたフラワーボールも使いやすいです。

 液 体 肥 料
 
 即効性です。つぼみが膨らむ時に与えたり、お礼肥えに使います。
 「ハイポネックス」「花工場」等の商品名で売られています。
 ラベル表示よりも、薄めに使うようにしています。 

  農 薬 名      解 説 ・ 用 途

 石灰硫黄合剤
 
 冬場、新芽が出る前に病気対策の殺菌用に使います。
 褐色の液体で水で薄めて、幹・枝・根元に散布します。
 撒いたところは、うすいネズミ色になります。

 オルトラン粒剤
 
 アブラムシ等の樹液を吸う害虫の駆除用。細かい顆粒状。
 根元や周辺に撒きます。揮発と根からの吸い上げの両方で駆除。
 野菜・草花の種蒔き時や苗の移植時によく使います。

 サプロール乳剤
 
 黒星病・うどんこ病・さび病の予防・治療用の殺菌剤。
 水で薄めて(1000倍希釈)、散布する。
 ハンドスプレーで散布できますが、マスクはしましょう。

 展着剤 ダイン
 
 殺菌剤・殺虫剤のスプレー散布の時、展着剤を混ぜて
 使うと、虫や葉へ薬剤がしっかりつき効果が上がります。
 健康のためにも、薬剤の量や回数は減らしましょう。 

 カルホス乳剤
 
 劇物。身分証明書と認め印を持っていって、農協で買いました。
 バラクキバチ等の害虫駆除用。褐色の液体で薄めると乳白色。
 水で1000倍に薄めて使用。展着剤も使うことをお奨めします。
 散布時のマスク・手洗い・衣服の着替え・余った薬剤の処理等、
 注意事項を厳守して、安全や健康に留意して作業しましょう。