軍隊は国民を守るのか
司馬遼太郎は「街道を行く6」でこんな体験を披露している。太平洋戦争末期、司馬は栃木の戦車連隊にいた。敵が関東に上陸したとき、軍隊は南に驀進しなければならない。
しかし、沿岸の住民は一挙に北上してくるだろう。そのときの交通整理はどうするのか。これを疑問に思った司馬は「大本営からきた人」に尋ねた。答えは「轢っ殺してゆけ」だった。司馬は軍隊が自国の住民を守るものではないことに気づいたという。
11月5日に神戸市教育会館で、「平和のための市民の集い」で土井たか子さんの講演を聞いてきました。
印象に残った話としましては、「国際貢献のためには、海外派兵が必要」と政府は言いますが、「災害による病人が発生すれば医者を、医薬品・医療器具が無いところへは医薬品・医療器具を、食料が不足しているところへは食料を送れば良い。被災地に軍隊を送る必要は全くない。そうすれば、こちらが困ったときに又助けてもらえる。それが国際貢献ということではないでしょうか。」
「国会では想像以上に改憲派が多数」「自民党は憲法をないがしろにし、国民を侮っている。国民はもっと憤るべきだ。」等ということでした。