富田林のお寺と神社
手水鉢と石燈籠
その盃状穴にみる子宝、安産の庶民信仰

(参考資料:辻川季三郎「〜石をも穿つ〜江戸時代の泉州安産信仰」)
(松尾巴留美「手水鉢〜今に残る石刻芸術(河内長野市郷土研究会誌」)
西光寺(彼方):融通念仏宗のお寺
無住のお寺で地域の集会所となっている。秋にはだんじりの稽古などをしている。
時々、融通念仏宗の行事はしているそうだ。
彼方地区の春日神社や滝谷不動には盃状穴は見られなかった。
(松尾氏の研究書に紹介されている。)
錦織神社(甲田):総檜皮葺の社殿は重文に指定されている。
青蓮寺(伏見堂):浄土宗
境内に伏見堂の地車も保管されている。
板持神社(板持):隣は幼稚園
式内と書いてあるが、本当は式内社ではない。
古い人は「いたも」と言うが、最近では「いたもち」と言う人のほうが多いらしい。




大念寺(板持):融通念仏宗瑞蓮山
板持にあるこじんまりとしているが、綺麗なお寺。
聖音寺(錦織):無住職、葛城、金剛山脈の眺めが良い。柿本人麻呂の歌碑がある。
安楽寺(伏山):5月3日の花祭り)こじんまりしているが趣がある。
門前に西国三十三ヶ所参り満願記念の石塔がある。
拝殿前の頭上の横木の端に象の鼻を図案化した彫刻がある。
花好山地蔵尊:(錦織)
このお地蔵さんはどちらから見ても横を向いているという。
入り口に西国三十三度供養搭の宝篋印塔が建っている。
台石の角の2ヶ所に浅い穴が掘られているが、正確には盃状穴かどうか不明。






宮甲田の地蔵尊
錦織神社の近くの道端にある。
宮甲田集会所の入り口に立っている地蔵尊の台石に見られる。
後ろに伊勢太神宮の石燈篭があるが、こちらには盃状穴は見られない。
どこかから移転されたものかも知れない。
錦織中の地蔵尊
旧錦織の村はずれ、東高野街道の道端にある。
二つのお地蔵さんの間にある青く四角い石の真ん中に丸い穴がある。盃状穴かどうか分からない。
前面に梵語のような字が一字彫ってある。
具久留御魂神社:別名、下水分神社とも言う由緒ある式内社
お旅所の台石はお亀石古墳の蓋が運ばれたという説もある





月光寺:美具久留御魂神社の鳥居横にある。
ここもこじんまりとして綺麗なお寺。
境内のカイズカは立派な大木で記念保護樹に指定されている。
光盛寺:若松町にある真宗のお寺。
ここのカイズカも保護樹木に指定されている。
神宮寺:須賀にある無人のお寺で地域の集会所にもなっている。