登山日記

2004年5月2日 矢岳・竜王山の炭化木の沢


先週下見をした炭化木に私の父、西都からのゲストのご夫婦、今年は山に行くために二週間前から毎日
トレーニングを始めた私の姉、いつも植物の話で楽しませてくれるお二人、親戚の女性が一名、計8名での
グループ登山でした。
予定では先週の下見したコースをなぞっていくつもりだが、うちの父を連れて行くと必ず、事件が起こる。
‥間違いないっ〆(@@)〜★
さて、どうなることやら‥。

 いつものように矢岳登山口を午前8時頃出発した。今日は通いなれたコースなので天気以外は何も心配は無い。
そう思っていた。
 工事中止になった砂防ダムの工事用の道を歩いた。沢につきあたると、左の斜面を登り、沢を右に見ながら沢沿いの道に進む。
小さなギンリョウソウがぽこぽこと顔を出している。「撮ってあげようか?」霧が深いし、光が足りない、フラッシュは絶対使わない主義だし
、今日は団体行動! 後ろ髪引かれながら、さらに先に進む。

このあたりからミツバツツジが咲いているはず。ざわざわと風が騒ぐ、ヤブレガサの群生が見えてきた

「お〜〜い!!ヤブレガサがたくさんあるよぉ〜」みんなに知らせた。スタートする前にちゃんとここを通ることを話しておいたのだが、
ツツジ類しか目に入らない私の父が道を外れていき、それにつられてみんな後をついて行ってしまったらしい。
あわてて追っかけたが後の祭り‥。案の定、沢に下りてしまい、立ち往生していた。
ちょうどこのヤブレガサの群生のちょっと先が上流から二つの枯沢が合流しているので間違いやすい場所ではあるのだが、
やっぱりねぇ‥。父は昔っからどこにいっても近道を選んで結局遠回りしてしまうような人だ。
よく言い聞かせて、今度は私が先頭に立って、ようやく予定のルートに戻れた。
この時期見ごろのミツバツツジの場所はあきらめた。まだまだこの先も咲いていると信じて‥(^^;)

かなり時間をロスしてしまったので【大ヌタ分岐】からの一本めの沢沿いではなく、二本目の沢沿いを歩いて大きな黒い岩のところで
小休止。これが先週(4月25日)の登山日記に書いた【黒豹岩(仮称)】だ。写真ではわかりづらいが、この岩には多くの植物が着生している。
ここは四季を通じて決して素通りなどできない場所なのだぁ。

【ホウチャクソウ】 ユリ科 高さ15センチくらいの多年草
しばらく沢を上流に向かって歩き、
この先滝があって行き止まりなので
右岸に登り、今度は沢を左に見ながら歩いた。
この辺りはダニがつきやすいので、
足のすね辺りを時々チェックする。
その時、足元にちょっと遠慮がちに咲いている小さな花を見つけた
【ホウチャクソウ】だった。
まわりを見回してみると
この花だらけだった。
初めてホウチャクソウのピンボケでない写真が撮れた。
沢を左に見ながら少し歩くとまたミツバツツジのピンクが見えてきたので
また、沢に降りて上流へと向かう。
標高が少し高くなったからだろうか?!少し霧が晴れてきた。
曇りの日に見る花は、特にツツジ類はネオンのように輝いていて
とても美しい。それが沢沿いならば更に輝きを増す。
私の暮らしている南九州ではミツバツツジやヤマツツジを全部ひっくるめて
【イワツツジ】呼ぶことが多い。各地の園芸店や植木市に行くとラベルには
ほとんどそう書いてある。自分の在るべきトコにいる時それは一番輝いている。
人もまた同じなのかもしれないなぁ‥。なんてちょっと偉そうなことをつぶやいてしまった。
‥ちゃらちゃらり、ちゃらちゃらりん♪ 水の流れる音をみつけた。炭化木が近い。ほーらいたっ!一個目見ーっけ♪
私は、これを炭化木三兄弟の末っ子と勝手に呼んでいる(^^)
別名:炭化木の”S"です。

ようやく目的の炭化木三兄弟のご長男(別名:炭化木の”L”)にたどり着いた。ここで昼食の予定だったが、地面が濡れているのと時間がまだ早い
ので、小休止と撮影だけにした。
ここはかなり日当たりが良すぎるのか、やはり花芽が少ない。
来年はがんばってね!と励ました。


沢の真ん中にシロモジの赤ちゃん

同じくツガの赤ちゃん

左下の記念写真のミツバツツジ

【オトコヨウゾメ】スイカズラ科の落葉低木

お目当ての【炭化木の”L”】に着生のミツバツツジはあまり咲いていなかったが、ここは本日見た中で一番きれいに咲いていたので
みんなでパチリ〜☆(私はカメラマンなので映っていません)

‥こんにちは!と風に揺れてシロモジの若葉が手を振ってるようにみえた。