登山日記
2004年4月25日 竜王山・炭化木

 我が家のミツバツツジの花たちもそろそろ終わりに近づいてきたので、そろそろ山のツツジも咲き始めているのでは?と思い、
下見も兼ねて、矢岳方面に向かった。


  高原町皇子原公園を通り過ぎ、矢岳登山口に到着すると、先客は車一台だけだった。
ま、シーズン前だからこんなもんか‥って思っていると、もう一台登ってきた。
「どちらまでですか?」
よく見ると自然観察指導員の腕章をつけていらした。今日は一人なのでそんなに急ぐことも無いか‥。
しばらく話し込んだ。とても温和な方だった。途中まで沢沿いをご案内することにした。歩き始めると、
すぐに白い花を見つけた。ハイノキだっ!!山桜も満開だっ!!‥はやる気持ちをグッと押さえ込み、カメラにおさめた。
沢沿いはどうだろう?ヤブレガサの群生が目に飛び込んできた。‥言葉を失った‥
しゃがんでパシャ!腹ばいでパシャ!今日はいっぱい撮っても大丈夫。電池もメモリーもたっぷりある‥(^-^)
夢中で撮っていたらファインダーの中にピンク色の灯りが‥。スックと立ち上がり、その方向へ駆け上がる。
「ほへぇ〜!!」キリシマミツバツツジだ!!しかもこの株は満開だった。
‥ってことはこの先のハイノキも満開か!?‥よかった。まだ蕾だった。来週みんなを連れてこよう(^^)
びっくりするだろうなぁ‥きっと。
「パシャ!!‥ごめんねぇ‥」後ろで声が聞こえる。一緒に歩いてきたYさんだった。
Yさんは一枚フラッシュを焚くごとに、花に声をかけていたのだ(^ ^)
私も歩きながらついうっかり枝を引っ掛けてしまったとき、登山道を横切る根っこを踏んでしまったときに申し訳ないことをしてしまった‥。
って思うことがある。
失礼だが私は思わず笑ってしまった。
でもYさんのそれは、明らかに無意識に発している声なのだと、すぐに分かって、その声は私の心にじんわりしみて来た。
もっとじっくり山と向き合おう‥。私もいつかそんな人間になりたいと思った。

沢沿いのけもの道はやがて新燃、高千穂河原方面へ続く【メインストリート】と交わり、矢岳〜竜王の稜線の中間点へ向かう登山道との
分岐点【大ヌタ場分岐】に到着。今年は雨が少ないのか?!ヌタ場は水溜りになってなかった。
ここでYさんと別れ、私は矢岳〜竜王の稜線へ向かった。

沢を横切り、二つ目の沢で休憩する。ここには黒豹かライオンの顔のような大きな岩があり今にも飛び出してきそうに突き出している。
矢岳の近辺は分岐やルートに名前がついてないことが多いので人に説明するときにとても苦労する。
そこで私は勝手ながら、この場所を【黒豹岩】か【豹顔石】と呼ぼうと思う。いつか地図に載るといいなぁ‥(^0^)
なぜか【赤毛のアン】の声が聞こえたような気がした(^.^)

はて?長々ととりとめの無い文章が続いて、画像がなかなか出てこないねぇ‥と思っていらっしゃることでしょう。
実はこの20分後に大変なことが起こってしまったのです。
その訳は後ほど説明いたします。
それでは、下手な写真ですが、しばしお付き合い願います。m(。。)m

【ユズリハ】 葉っぱのバトンタッチの
真っ最中です!!
山の中腹から見た矢岳山頂 【スミレ】この辺のスミレは種の判別は
なかなか難しい
【高千穂の峰】
稜線へ向かう途中高原町方面を見下ろす 【ツルキジムシロ】 【イワニガナ】地元の私たちは
ジシバイ(地縛り)と呼んでいる
【ナガバノモミジイチゴ】
遠くに山桜が見えた! 【タチツボスミレ】 【ヤブツバキ】の小型の個体 【ヤブツバキ】大型でしっかり開く
タイプらしい
【ウリハダカエデ??】 【高千穂ノ峰】だんだん初夏の色に‥ 【キランソウ】園芸品種のトレニアと同じ
ゴマノハグサ科の植物
稜線から見た矢岳山頂
【稜線上の倒木】矢岳・竜王ももともとは
火山なので表土が薄く、樹木はなかなか下に根を伸ばせない。
しかもこの辺りは大幡山と同じく、北風の通り道なのでこうした倒木が多い
【稜線上の標識】 ここが矢岳・竜王の
稜線のほぼ中間点
稜線から見た【高千穂ノ峰】 いつもは
この時間逆光になることが多いが今日は雲のおかげでいい感じ♪
【ツクシコウモリ】 キリシマで一番
好きな植物です
【ニガイチゴの花】 稜線を竜王へ向かう途中から見た
丸岡山。今日はホントに陽のアンバイが
絶妙でアリマス(^ ^)y
稜線の北側斜面で一株だけ【キリシマミツバツツジ】が咲いていた。
キリシマミツバツツジには花弁にブローチ(斑点)が無いのが特徴。
葉っぱが出てきた【シロモジ】 【ツルキジムシロ】の
黄色い小さなお花畑もあった
さっき撮り損ねた【ヤブレガサ】 カエデ??でしょうか?!
竜王山の山頂に到着!! 竜王山の山頂からみた矢岳山頂 同じく北西に獅子戸岳がクッキリ
浮かび上がって見えた
【ヒメミヤマスミレ??】
スミレの葉 スミレの葉の裏側 【ヒメハギ】 よく図鑑に出ているのは赤紫の花に見えるがこの辺りのモノは
青というか青紫に近い色をしていた
【ヒメミヤマスミレ?】 【ニガイチゴ】 炭化木の沢にて