自然治癒力といわれる生体の力は、生理学で恒常性保持機能といわれるものと同義と考えて良いかと思う。
異物を除去する免疫機能も、異物のない状態を保つと考えれば良いわけである。恒常性保持機能も環境変化に対する力としては、適応力という。病気の予防という場面では防衛力、防御力ともいう。いずれも生体が好ましい状態で生存できる状況にする、生体が持っている力のことである。
恒常性保持機能を体温で考えてみると、体温を調整する力と、37℃というセットポイントを決めている力とがあると思う。体温を調節する力は、物理的、化学的調節作用として明らかである。
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