細胞組織の焦灼破壊を目的とした灸法。伝統的には、疣(いぼ)や魚の目以外に癰疽、病犬・毒虫・蛇などによる咬傷の局所、創傷部などにも焦灼灸が行われている。
小さい疣(いぼ)、魚の目などは焦灼破壊しやすいが大きいものでは治癒回数や患者の苦痛も大となるので、昨今ではほとんど行われなくなった。
疣(いぼ)、魚の目などの焦灼破壊では、硬くひねった艾柱を用いて多壮行う。艾柱のサイズは、図のように対象の疣(いぼ)、魚の目より少し大きめとする。
本灸法では、細胞組織の炭化・壊死、痂皮形成・脱落、瘢痕形成などをみるので事前に十分な説明を行い、必ず本人の理解・承諾を得てから実施する。