漢方はり治療の臨床実技研修に100人が集う・・・・・

第13回漢方鍼医会夏期学術研修会開催

◆週間Ahaki Warrld 2006年9月6日号より

実技指導をする福島会長

 

 漢方鍼医会(福島賢治会長)主催の第13回夏期学術研修会東京大会が8月28、29の両日、東京・新宿の日本青年館で開催された。約100人の参加者が集まり、はるばるオーストラリアからも2人が加わった。

 初日の28日は、福島賢治氏による会長講演「古典文献の気と臨床における気について」および加賀谷雅彦氏による基調講義「気血津液論と病理・脉状・選穴」のあと、入門部・普通部・研修部の3グループに分かれて臨床実技研修(基礎研修)が行われた。2日目の29日には、前日に続いて臨床実技研修(総合治療)が行われ、そのあとシンポジウム「漢方はり治療と気血津液論の臨床」(司会=山本政夫、福島賢治、シンポジスト=中本功一、堤卓郎、長谷川彰)が続いた。

 漢方鍼医会の夏期学術研修会の目玉の1つである臨床実技研修は5〜6人で1つの班をつくって行われる。東洋はり医学会の小里勝之氏(故人)が考案した、いわゆる「小里方式」を採用している点が特徴だ。

 
 

 福島会長は「1人の講師がデモンストレーションを行い、それを受講者が見るだけ、という実技講習がよくありますが、それでは技術を伝承することができません。本会で採用している小里方式は1つの班の人が術者、モデル患者、検者に分かれ、講師が取穴部位や刺鍼時の姿勢、押手などをチェックしながら進めるので、確かな技術が身につくのです」と説明する。

 実際、見ていると、確かに術者の手技1つ1つに細かい指導が入り、その場で「どこがどう違うのか」を同じ班の人が全員で確認し合っている。受講者が手技の1つ1つを納得しながら研修している姿が印象的だった。

◆漢方鍼医会のHP http://www.kanpouhariikai.com 

 

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