<2011年度の概算医療費について>

医療費37.8兆円に 9年連続増で過去最高・・・・

 

 厚生労働省は24日、平成23年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費が概算で前年度に比べ約1兆1千億円(3.1%)増加し、約37兆8千億円になったと発表した。9年連続で増え、過去最高も更新した。


 厚労省は高齢者が増えたことに加え、医療の高度化で治療にかかる費用が膨らんだことが医療費を押し上げたと分析。伸び率が22年度の3.9%から縮小したのは、人口減が影響したとみている。
 患者の延べ人数は0.1%減少したが、1日当たりの医療費は3.2%増加。1人当たり伸び率は70歳未満が2.6%増の17万9千円、70歳以上は1.6%増の80万6千円となり、初めて80万円を超えた。


 東日本大震災の被害が大きかった3県の医療費は、岩手が3.0%増、宮城が4.3%増、福島が0.4%増だった。厚労省は「福島県の伸び率が低かったのは、県外で受診や入院をした人が多かったからではないか」とみている。
 全都道府県で医療費の伸び率を比較すると、最高は宮城で、埼玉、千葉が4.2%で続いた。最低は福島で、長崎1.8%、福井、高知2.0%が続いた。

2012.8.24 産経新聞