2.自然治癒力とは 自分の体を自分で治す

ストレス解消が大切

 人間の体には、本来、自分の体は自分で治そう、守ろうとする働きがあります。ちょっとした傷くらいは、放っておいても治ってしまうことがありますね。それが自然治癒力です。
 けれども食生活のアンバランスに加え、食品汚染や環境汚染、薬害、ストレスなどの影響で、この力がだんだんと弱くなっているのが現状です。
 今や体に悪影響を与える物を完全に排除することは、不可能に近いかもしれません。しかし、少しでもそれらの影響を受けないようにすると同時に、自然治癒力を高めていくことは可能です。

 自分でできることは、まず食事に気を配ることです。例えば、食事はなるべく未精白のものにし、副食は食品添加物を使っていないもの、有機栽培や無農薬のものを選び、旬のものを意識して食べるようにするなどの工夫をして、体に与える悪影響を抑えることが必要です。
 ストレスに対しても、ビタミンやミネラル不足の食事では弱くなります。よく問題にされることに子供の孤食(孤独な食事)が上げられますが、一人で食事を摂ることは、子供にとってストレスになります。

 このような状態では、せっかく食べた栄養も有効に働きにくい、という研究者もいます。それくらい食事と心の関係は奥深いもののようです。
 心が満たされると体の力もついてきますから、自然治癒力も高まってきます。
 飽食の時代と言われ、食べ物も薬もお金を出せば手に入る時代ですが、大切なのは自分で健康、そして癒す力を守ること。自然治癒力は全ての人に与えられた優れた力です。