10.玄米食をすれば玄米酵素は必要ないのか

併用すれば理想的

酵素化で高まる効果

 玄米は、カルシウムや鉄、カリウム・マグネシウム・亜鉛などのミネラルが多く、ビタミンでは、何と言ってもB群が豊富に含まれています。玄米食の良さ、重要性は誰もが認めるところですが、手間がかかったり、消化吸収があまりよくないことなどから継続することは難しいようです。

 また玄米は調理で熱を加えることによって酵素の働きが失われてしまいますし、玄米に含まれているフィチン酸、食物繊維は本来、体内の異物を排出する働きを持っていますが、同時にビタミン・ミネラルも少し体外に出してしまいます。ですから副食からビタミン・ミネラルを補給しながら玄米食をする必要があります。この補給ができなければ、かえって栄養不足を招くこともあり得ます。

 玄米酵素は、発酵しているため各種の酵素が生まれ、アミノ酸、ビタミンB群が大幅に増えています。ミネラルも多量に含んでいますので、多少排出されたからといって問題ではありません。

 玄米酵素は、玄米のもつ栄養素をそのままに、それを発酵させることによって加熱調理などで食物から失われる酵素を補うことができるのです。また発酵することにより、生活習慣病や老化の促進物質である活性酵素を分解するスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)が豊富に生まれます。

 玄米食と玄米酵素を併用することは本来の栄養を十分活用することになり理想的です。食事は毎日のことですから、無理のない工夫をしたいものです。