1.健康でより快適な毎日を過ごすには

 

添加物・農薬を極力避ける

正しい食生活がポイント

 健康の原点は、正しい食生活、適度な運動、そして精神の安定の三つの調和がとれていることです。中国には古くから『医食同源』という言葉があります。これは「食べること、即ち医であり食である」という意味です。つまり「食べ方を誤ると健康を損ない、正しい食事をすれば健康が保たれ病気にならない」ということです。健康であるためには、食生活がもっとも重要であることを教えています。

 しかし、最近の食生活をみると、主食の白米や白パン、白砂糖などは本来持っているビタミン、ミネラル類のほとんどが精白され失われているものです。加えて食品添加物や農薬などの使用が多くなって、食品の栄養価が低下し、体内には有害な化学物質がどんどん入ってきています。また栄養のバランスの面でもカロリーは十分とってはいるけれど、ビタミン、ミネラルが不足し偏ってきています。なるべく加工食品を少なくし、野菜、海藻、豆類などの、植物性食品を多くすることが望ましいでしょう。栄養が偏ると、やがて精神も不安定になることが最近の研究でわかってきました。
 また慢性病は運動不足が原因であることが少なくありません。無理な運動をする必要はなく、一日三十分の速足歩きを実行しましょう。心の安定には、ゆっくりと息を吐く腹式呼吸が有効なので習慣づけたいものです。人間は本来、動物なので静物になってしまうと健康を害します。

 たくさんの情報がある中で、食物本来が持つ栄養の価値やバランス、食品の安全性を考えて、毎日の食生活に役立てることが大切です。