◆研究

陽気、陰気の覚書

伝統的鍼灸医学実践の基礎

 

◎はじめに
陽気陰気の問題は、実地臨床の場にあって実に重要である。
五蔵それぞれの陽気陰気の正しい理解により、病症の正確な把握が出来、それの集積が「証」に繋がるのである。
ここに、陽気陰気の関係する項目を覚書きにマトメてみる。

1、古典の基本理論

@素問・霊枢
生命活動の基礎となる概念を気・血・津液としている。
〈生成〉
飲食物(水殻)が中焦(胃)の部にて、脾の作用により生成される。
宗気 呼吸の原動力(陽気)
津液 血(栄気→陽気・水→陰気)→陰気
衛気→陽気
カス→大便・小便
※経気→12経脈の内外をめぐる
蔵気→肝気・心気・肺気・脾気・腎気
血→人体の栄養(陰気)
栄気→血を動かす気(血中の陽気)
血→血中の水(血中の陰気)
衛気→活動的な気(陽気)
口中→陽経をめぐる
夜間→陰経をめぐる

A難経
生命活動の基礎となる概念を気・血としている。
陽気→衛気
陰気→営気(血と結合→営血と表現する)
衛気→防御・発散・温煦等の陽的、動的な気也
営気→収斂・循環・柔濡等の陰的、静的な気也

B素問第62『調経論』
『陽虚すれば則ち外寒し、陰虚すれば則ち内熱し、陽盛んなれば則ち外熱し陰盛んなれば則ち内寒す』
陽気が不足すれば外が冷えて、悪寒・痛・麻痺等の病症を現す
陽気が多くなれば外は熱し、発熱・腫物等の病症を現す
陰気が不足すれば内に熱症状が現れ、便秘・口渇・四肢倦怠感等を現す
陰気が多くなれば内が冷えて、下痢・原気不足・手足厥冷・冷症等の病症を現す

C素問・霊枢の基本的表現
陽虚(証)は肺虚也→肺は陽蔵也
陰虚(証)は腎虚也→腎は陰蔵也

2、古典の生理学

1.証における病症を陽気・陰気の病変にて表現している。
陽気 活動的・熱性の気
ュ理の開闔(体温調節・温煦)
陽道は実す(陽経)
陽気は盛んになると少気となる性質がある
陰気 消極的・寒性の気
陰気は精を蔵す。
陰道は虚す(陰経)
陰はあらゆる機能の原動力

2.気血の概念・生埋的作用
@気
(生埋作用)栄養作用→人体の宋養
推動作用→活動の推進
温煦作用→臓器組織を温める
防御作用→病邪と闘争
固摂作用→異常発汗や出血・遺精を抑制
気化作用→代謝
(種類)
衞氣→陽気
心拍や呼吸の原動力
栄気→血中の陽気
血を動かす気
栄養作用が旺盛な気→関節や組織を利する
衛気→陽気
体表を温める
体表を防御する
ュ理の開闔 開→陽気が漏れる(汗) 闔→温まる(発熱)
原気→生命活動の原動力
三焦の原気(先天の原気)

A血
(生理的作用)
全身を栄養し精神活動を支える
臓器組織を澗す
1.生成
脾と心の働きにより、水殻・栄気・津液より生成される
腎精の化生により生成される
2.運搬
心が中心となり、肺・脾・肝が関与する
肺→肺気の宣発作用
脾→脾気の統血作用
肝→肝気の疏泄作用
3.貯蔵
蔵血作用により肝に貯蔵される
肝により全身の血液循環量が調節される

B津液
難経には津液の概念や水に対する記述は無い。しかし、病理を理解する為には重要な概念である。
(生理的作用)
津液は人体を潤す水液の総称である。

1.生成
中焦の部にて脾の作用により、水殻中の水液の精徴より生成される。
脾・胃・小腸・大腸が関与する

2.運搬と排泄
三焦を通路とし脾・肺・腎・三焦が主体となり行われる。

〈脾の作用〉
脾の水液運化作用によって生成・運搬される
脾の作用により上焦の肺に津液を運ぶ (昇清作用)

〈肺の作用〉
肺の宣発作用(発散)により、濁気・水液・水殻の精徴・衛気を皮毛や気道に散布する。
※濁気→呼吸により排泄
水液→皮毛を潤す、衛気により汗にて排泄
肺の粛降作用により、清潔な状態にし下焦に輸送する。

〈三焦の作用〉
三焦の作用により全身に運搬・調節される。

〈腎の作用〉
腎の気化作用により、下焦に運ばれ再利用・吸収され、尿として排泄される。

3.蔵の生理作用について
五蔵それぞれのもつ、陽気陰気の性質を基本としてその生理作用を理解することが重要となる。このことが臨床的には病症に繋がるからである。

〈肝の生理作用〉
@肝気 陽気→発散の気(春に旺気する気) ※陽気〈陰気
陰気→収斂の気(肝血に対して)
A疏泄を主る→気機の運行・消化機能・情志活動を促進する
B血を蔵する
C肝気は目に通ず
D筋を主る→筋肉・筋膜・腱
※男(陰部)女(子宮)
E肝は酸味を好む
F肝と爪
G怒は肝を傷る

〈心の生理作用〉
@心気 陽気→発散の気(夏に旺気する気) ※腸気>陰気
陰気→渋固(鎮静)の気→心熱に対して
A血脈を主る→血運行の中心
B神を蔵する
C心気は舌に通ず(耳)
D心は苦味を好む
E心と毛
F笑は心を傷る

〈脾の生理作用〉
@脾気 陽気→陰中の至陰の為陽気は無とされ胃の陽気が代行する。(要研究)
陰気→緩の気(気血栄衛に対して)
A運化を主る→水殻・水液の運化
B昇清を主る→精微を上焦に運ぶ機能C続血を主るD脾気は日(唇)に通ずE肌肉を主る
F脾は甘味を好む
G脾と乳房
H思慮は脾を傷る
I脾は湿を欲す

〈肺の生理作用〉
@肺気 陽気→発散・温煦の気(衛気、栄気) ※陽気>陰気 秋に旺気する気
陰気→収斂の気(陽気に対して)
A宣発・粛降を主る
B気を主る(全身の気)
C百脈を朝じる
D治節を主る→津液・血の調節
E肺気は鼻に通ず
F皮膚を主る
G肺は辛味を好む
H肺と息
I悲愁は肺を傷る
J肺は燥を欲す

〈腎の生理作用〉
@腎気 陽気→命門の火(先天の原気・三焦の原気 )※陽気<陰気
陰気→柔濡作用(精気水に対して)
A納気を主る→肺気を摂納する
B水を主る→水液の代謝
C精を蔵す
D腎気は耳に通ず(二陰)
E骨・歯を主る
F腎は鹹味を好む
G腎と髪
H驚恐は腎を傷る
I腎は津液により堅を欲す

3、古典の病理学

病理としての陰陽虚実が、素問第62「調経論」に記載されており、これが経絡治療の証の基本であり、そのポイントは陽気陰気の過不足にある。
これをマトメてみると以下のようになる。

@陽実証 病理→陽気が陽の部位(陽経・府・陽蔵)に多くなり停滞・充満した状態。熱症・実症を現す。
表が充満し堅くなり圧すと痛い。

A陽虚証
病理→陽気が陽の部位に不足した状態。
寒症状を現す。
表は麻痺し、肌肉は堅くなり冷える温を好む。
1.陽気(肺気→衛気、営気)不足の陽虚証
2.血不足の陽虚証

B陰虚証
病理→陰の部位の陰気(精気)が不足した状態。
陰の部位の陰気(水・津液)が不足した状態。

陰(陰経・蔵)の部の陰気が不足して虚熱の病症を現す。
1.心の陰気が不足して心熱が多くなる病症→心の陰虚
2.肺が乾燥して熱する病症→肺の陰虚
3.腎の津液不足による虚熱の病症→腎の陰虚
4.肝の血中の水が不足し血熱の病症→肝の陰虚

C陰実証
病理→陰の部位に熱や血が停滞・充満した状態。
陰のC血を生ずる。
陰(陰経・蔵)の部の血や熱が停滞・充満し内熱の病症を現す。
※「熱血室に入る」→難経75難の証
臨床的には肝実が中心である。
肝実証→肝の脉状が沈実
※陰盛について(素問の証)
陰の部に寒の性質をもったもの(陰気−津液・水)が旺盛になった状態。
内寒の病症を現す。

4、臨床の場に於ける陽気陰気の考察

実地臨床の場にあっては、陽気陰気の正しい理解が証決定の要である。
陽気の不足が陽虚証となり、陰気の不足が陰虚証となる。これが証の基本であるが、実際の治療にあたっては五蔵それぞれの陽気・陰気の特性がポイントとなる。
経絡治療の臨床は、内経の「気血水概念」を基本として考察する。即ち、気は陽気の代表であり、水は陰気の代表である。問題は血の理解である。難経の気血論に於ては、血は陰に位置付けられている。しかし、内経の気血水論にては、血はその生理的作用より基本的には陽に位置付けられているのである。
以上の事を踏まえて、陽気陰気の問題を臨床的に考察する。

1.脉診に於ける陽気陰気の実際
@脉診に於ける基本
陽気 左右の寸口部に配当される
陰気 左右の尺中部に配当される(特には左尺中)
 腎の陽気は右尺中にて診る(命門)

A五蔵に於ける基本
1.五蔵の基本脉状(漢方鍼医会学術部)
肺の順脉〈浮脉〉 浮・ホ・短脉の組み合わさった脉状(胃気含)
3菽、皮毛部にあり、一見弱々しく感じるが羽毛の如く柔らかな脉でやや緊張感がある脉状。
心の順脉〈洪脉〉 浮・大・散脉の組み合わさった脉状(胃気含)
6菽、血脈の部にあり、浮にして大、やや強くうち軟らかく伸びやかな脉状。
脾の順脉〈緩脉〉 和緩の脉状(胃気含)9菽、中位肌肉の部にあり、大ならず小ならず、ゆったりとした柔らかな脉状。
肝の順脉〈弦脉〉 沈・牢・長脉の組み合わさった脉状(胃気含)
12菽、筋位部にあり、沈脉にしてやや緊張感のある、伸びやかな脉状。
腎の順脉〈沈脉〉 沈・滑(濡・実)の組み合わさった脉状(胃気含)
骨に至る、骨位の部にあり、沈にして弱く感じる脉だがやや浮かせて滑らかな力強さを感じる脉状。
※五蔵の基本脉状は、五蔵それぞれの陽気陰気の気が調和した健康脉である。肺心は陽蔵であり、肝腎は陰蔵である。これが基本となる。

2.五蔵の陽気不足の基本脉状
肺の基本脉状 浮脉が基本→虚(寒症→堅脉)
心の基本脉状 浮脉が基本→虚(寒症→堅脉)
肝の基本脉状 沈脉が基本→虚(寒症→堅脉)
腎の基本脉状 沈脉が基本→虚(寒症→堅脉)
脾の基本脉状 沈脉が基本→虚(寒症→堅脉)

3.五蔵の陰気不足の基本脉状
肺の基本脉状 沈脉が基本→実、弦(沈ホ実・沈滑)
心の基本脉状 沈脉が基本→実(数)
肝の基本脉状 浮脉が基本→大虚(陰気虚が進行→沈堅)
腎の基本脉状 浮脉が基本→大虚(陰気虚が進行→沈堅→弾石)
脾の基本脉状 浮脉が基本→大虚(陰気虚が進行→沈堅)
《参考》「古典の学び方」より

◎陰虚証の基本脉状
腎虚陰虚証→全体の脉状が浮大虚
脾虚陰虚証→全体の脉状が浮大虚
肝虚陰虚証→全体の脉状が浮大虚
心肺の陰虚→全体の脉状が沈実

◎陽虚証の基本脉状
肺虚陽虚証→全体の脉状が浮虚又は沈虚
肝虚陽虚証→全体の脉状が沈虚
腎虚陽虚証→全体の脉状が沈虚
脾虚陽虚証→全体の脉状が沈虚

2.病症の実際
臨床の場に於ける、各証の病症の実際を考察する場合の基本は陰虚(精気の虚)にある。例えれば、陽虚証は単独では決して成立せず、必ず陰虚が内にあり証が成立しているのである。

@陽気陰気不足の基本病症
◎陽気不足の病症
〈基本病症〉寒症状(冷え)の病症を現す。

〈陽虚諸証〉
肺の陽虚→肺気(衛気・営気)の不足による悪寒、発熱と寒症状が基本病症
脾の陽虚→脾の精気・津液の不足により胃の陽気が不足し胃腸の寒症状と悪寒、発熱の病症
肝の陽虚→肝血の不足による筋の引きつり、厥冷と寒症状
腎の陽虚→腎の津液、精気、陽気(命火)の不足による寒症状
※証→肺虚陽虚証(初期病症)
証→脾虚腎虚証(陽虚の進行→重症)
※腎の陽虚は肺虚より進行する
◎陰気不足の病症
〈基本病症〉虚熱(内熱)の病症を現す。

〈陰虚諸証〉
腎の陰虚→腎の津液不足による虚熱病症
脾の陰虚→脾の津液不足による胃熱病症
肝の陰虚→肝の血中の水が不足し血熱の病症
心の陰虚→心の陰気が不足して心熱が多くなる病症
肺の陰虚→肺が乾燥して熱する病症(肺燥証)

A五蔵の陽気陰気不足の病症
◎陽気不足の基本病症
1.肺虚陽虚証
@太陽経虚証の病症
風邪病症→頭痛、発熱、悪寒、悪風、身体の痛み、汗出
A陽明経虚証の病症
風邪進行→発熱多く悪寒少なくなる。筋肉や関節痛、汗出、口唇が赤鼻乾、目痛、食欲減退
B少陰病の病症
肺気虚が進行し自汗、足冷、小便数 肺気虚が更に進行→無汗、発熱無く悪寒が主となり、原気不足、咽喉が痛む。
C肺気虚証の病症
気欝、原気不足、声に力無く、便秘、食欲不振

2.脾虚陽虚証
@胃腸の寒病症
口中に唾液が溜り易い・食欲なし(食味あり)・身体は冷える小便自利・無汗・口唇は白・倦怠感→胃の中寒
※陽明経に熱→頭痛・手足厥冷
A胃腸は寒えて胸に熱ある病症
腸鳴・ゲップ・下痢・吐き気・腹痛・下痢後重・食欲にムラ・夜間覚醒 口内炎・口角炎・舌炎・食後にすぐ排便
B水の停滞がある病症
小便自利・手足厥冷・吐き気 
外邪による発熱→関節の腫痛、変形・息切れ・動悸
C胃腸、胸ともに寒える病症
喘咳・呼吸困難・胸痺・胸痛→温まると改害する
D脾虚腎虚になった病症
腹痛のない下痢・手足厥冷・精力減退・原気不足・めまい
食欲はあるが食べれず
急性→手足厥冷し悪寒・清殻下痢・真寒仮熱

3.肝虚陽虚証
@肝血が不足の病症
月経過多か少・月経痛・不妊症・不感症・夏に無汗・手足厥冷
筋肉引きつれ・コリ・腰痛(寒)・朝の硬直感・シモヤケ・低血圧
貧血・下腹痛・疲労感
A胆経の虚寒病症
決断力の不足・恐れ易い・溜め息→精神的病症
頭痛(偏頭痛)・肩こり(胆経)・イライラ・不眠・めまい
B胃腸の虚寒病症
月経中の下痢・粘液便で腹痛は少ない・常習下痢
食欲不振→無理に食べれば食べれる
C上焦の虚熱病症
動悸・息切れ・咳・不整脈・不眠・頭痛・のぼせ
D下焦の虚寒病症
小便不利・腰、下肢の冷痛・精力不足
Eその他の病症
厥陰病→急性肝虚陽虚証
脱汗・手足厥冷・煩躁→ショック状態

4.腎虚陽虚証
@肺虚陽虚の病症→肺虚陽虚証で治療
足の煩熱より厥冷・小便瀕数・夜間排尿の回数多・小便不利
腹痛の無い下痢・腰、下肢の厥冷感・脚弱・原気不足
夕方に下肢の浮腫(寒)
A少陰病の病症→脾虚腎虚証で治療
肺気虚が進行し自汗、足冷、小便数
肺気虚が更に進行→無汗、発熱無く悪寒が主となり、原気不足・咽喉が痛む。
B脾虚腎虚になった病症→脾虚腎虚証で治療
腹痛のない下痢・手足厥冷。精力減退・原気不足・めまい・食欲はあるが食べれず
急性→手足厥冷し悪寒・清殻下痢・真寒仮熱・口渇

◎陰気不足の基本病症
1.腎虚陰虚証
@虚熱が多い病症
足の煩熱・多汗→羸痩・顔面→黒(脂)・精力旺盛・口渇・食欲旺盛
小便自利又は不利・動悸・腰痛・易疲労
A精気が虚した病症
賁豚気病・腹痛の無い下痢・食欲有
B虚熱が少ない病症
足の煩熱又は厥冷・小便自利又は不利・腹痛の無い下痢・下焦虚・動悸 口渇(少)
C表に水が停滞した病症
下肢厥冷・腰冷・下肢の浮腫・水気病(肥満型)

2.脾虚陰虚証
@胃腸の虚熱病症
急性→発熱、下痢、腹痛・腹痛下痢・腹満・食欲無・食味無
慢性→易疲労・全身の倦怠感・手足の煩熱(冷)・手足の筋肉痛
下痢・口乾
A肺熱の病症
心中煩躁・不眠・歯茎や鼻出血・動悸・呼吸困難・咳・湿疹
B胆の虚熱病症
黄疽・小便自利・結石症
C膀胱の虚熱病症
口渇・小便不利・浮腫(湿病)

3.肝虚陰虚証
@肝血が不足の病症
睾丸の引きつり・舌不・月経不順・不妊症・筋肉の引きつり・半身不随 麻痺、筋肉硬直
A胆経の虚熱病症
頭痛(偏頭痛)・肩こり(胆経)・イライラ・不眠・めまい・寒熱往来
B心の虚熱病症
動悸・胸痛・上焦の汗・のぼせ・頭痛・鼻づまり
C脾胃の虚熱病症
便秘・食欲旺盛
D膀胱の虚熱病症
口乾・小便自利又は不利・膀胱結石・膀胱炎
Eその他の病症
虚熱多い病症→多汗・筋肉攣・皮膚乾燥・手足煩熱
虚熱少い病症→無汗・浮腫(血症)・関節痛・心下の停水

4.肝虚肺燥証(肺の陰虚証)
@肺の虚熱病症(乾燥)
胸に熱感と圧痛・夜分覚醒・咳・喘息・咽喉のイガイガ感→咳
身体が温まると咳がでる・口渇
Aその他の病症
頭痛・頭重・午後に熱が上がる・

《参考》陽虚証、陰虚証の基本病症
@陽虚証(気虚証)1原気不足・虚弱 2自汗 3小便清長 4四肢厥冷 5悪寒 6皮膚寒症 7少気頼言 8心悸→動悸 9全身倦怠・無力感 10遺精 11足汗 12眩暈→気虚 13虚熱→陽虚熱(寒) 14陽虚喘 15関節不利 16崩漏 17便血18食欲不振→無

A陰虚証(血虚証)1皮膚枯燥 2不眠→眠れない・浅眠 3徴熱→倦怠感 4口燥咽乾 5五心煩熱→手足・心・胸中の煩熱 6尿短赤 7消痩→自然に痩せてくる 8盗汗 9肺燥→血痰・咽痛・声がれ 10咳血→ツバに血がまじる 11午後の潮熱 12性欲亢進 13遺精 14心悸→動悸 15眩暈 16生理不順→痛・過少 17耳鳴・頭眩 18便秘 19関節痛→動作時痛(老人) 20顔面萎黄