漢方はり治療とは

 漢方はり治療とは、日本の風土で、臨床鍼灸医学として体系づけられてきた経絡治療を基礎として、内経医学・難經医学の医学理論を臨床実践し、追試・構築されてきた鍼灸医学です。

 この医学修得の基本は、生きている「人間」の総体的医療としての漢方理論(陰陽虚實論・氣血津液論・寒熱・・・)等により生理・病理・病証を整理し、病の本である「証」に繋げ、鍼・灸による補瀉手法にて、陰陽・氣血津液の過不足を調整し、人間が本来的にもてる生命力賦活を計る、全身的調整を目的とした治療法です。

 すなわち、漢方はり治療とは「生命力を賦活する」鍼灸医学です。