あおけいと  初めてがいっぱい  

  

1月31日にICUからNICUへ何とか移動した。
1番嬉しかったことは、面会が好きな時間に好きなだけ居られるようになったことだ。
それまで見ることができなかった慶人の表情や状態が、わかるようになった。
ここで、初めて慶人のおむつを変えたり、体拭きを手伝ったりと
母親らしいことができるようになった。
でも、初めての子供。
しかも点滴や呼吸器のチューブがたくさんついている慶人の
小さい体を触るのはとても恐かった。
最初は何をやるのもおぼつかない手付きだった。
おむつ変え、体拭き、爪きり、耳掃除・・・。
毎日が初めての連続で、新鮮だった。
慶人に触れられるだけで幸せだった。
しかし、嬉しいことばかりではなかった。
長時間面会できると、それだけ慶人の病状もわかってくる。
NICUにいる他の誰よりも点滴が多く、痰を吸引してもらう回数も多く、
先生も頻繁に診にきてくださる。
呼吸器がこんなに長くついているのも慶人だけだった。

慶人の病状は平行線のままだった。
呼吸器も取れない。
ミルクも入ったり、入らなかったり。
おなかが張って苦しそう。
顔もパンパンにむくんでいる。

先生方も次の手段を考えた。
ノーウッド手術で入れた人工血管が慶人には太すぎたのではないか?
これを細くすれば、もっと楽になり呼吸器もとれるかもしれない・・・。
そうして、2月後半にカテーテル検査、人工血管を細くする手術、これらを乗り切った。
なのに、期待する程の効果は得られなかった。
   
それでも、3月中旬から表情が良くなってきた気がする。
先生や看護婦さんにも笑顔を見せるようになったらしい。
   

   

   

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