電気工事
◆ はじめに ◆
 小生の家はすごく古いため屋内配線も滑稽です。例えば、小生の作業場もコンプレッサが始動すると天井灯も暗くなる状態です。何故かと言うと昭和39年の建設なので供給電流は、最初は10Aで、その後改築し20A、その後更に改築して40Aに増設した経緯があり、半端な状態です。現在の我が家の配電盤は供給電流は40Aですが、サブブレーカが6個あるのに実際は3個のサブブレーカしか使用されていないのです。十数年ほど前に小生が2階にエアコンを設置しましたが、2階専用のサブブレーカでは供給電流が大きく、直ぐに落ちてしまうので遊んでいるサブブレーカから小生が直接電源を引きました。今回は、これと同じように電源供給の不便から改善した次第です。そんな電気工事の内容をほんの少し披露したいと思いますので、お暇なら見て下さいね。
◆ 検討段階 ◆
 まず最初に理想なコンセントの数と場所を検討しました。常時、コンセントにプラグの入っている電動器具や小生の仕事がオフの時に気まぐれに使用する電動工具の電源供給などを検討しました。そして今後、使用するだろう電気機器などいろいろ検討しました。また使用材料は何なのか・・・いろいろ考えた結果から、材料を見積るための配線展開図を描いてみました。
  配線展開図はこちらをクリックして下さい。
◆ 使用部材 ◆
 配線展開図から以下のような材料が必要になることが判りました。早速、買出しに行き、そして早速、施工しました。
◆ いざ!施工 ◆
 使用材料を購入すると、その日に施工に入りました。配線展開図を元に電源供給側から施工をスタート。配電盤のカバーを外します。ここでいう、「A」,「B」,「D」が既に使用されていています。「E」が十数年前に2階にエアコンを設置した時に小生が専用に引っ張ったVVFケーブルです。空いている「C」,「F」のうち、今回は「C」を使用します。
さぁ、電気工事が始まりました。今回は昨年に壁紙を張って綺麗になったので電気工事も綺麗にやるつもりです。・・・やる気まんまん、電工師の血が騒ぐ (笑)
VVFケーブルの直角曲げはよくありませんが、今回は美観を保つため、あえて直角曲げを行いました。コーナー部分が綺麗に決まりました。この工事をやったのに我が家で誰一人気づく人はいませんでした。
下には冷蔵庫があり、作業しずらかった。冷蔵庫の上に乗り込むほどのスペースは無いし、全体、油でベトベトだし。職人根性でやり遂げました(笑)。
← 換気扇の脇からVVFケーブルを出した直後です。ここから屋外工事の始まりです。
両面テープを張る際はサンダー等で接着面を綺麗にします。
屋外ジョイントボックスの完成です。
★ テクニック披露 ★
  ここで電工のテクニックを披露させていただきます。テクニックと言うよりも、これが出来ないと電気工事の免許
は取得できません。
芯線に傷をつけないように被覆を剥がし、ペン
チで強固に固定します。
 この時、一本は15センチ位長くする。
さぁ、巻き始めです。 長い芯線は絶えず逆反り状態で蜜に巻いて
いきます。
七回以上巻いたらOKです。巻かれた芯線は
1センチ程度残してカットします。
1センチ程度残した芯線は写真の通り曲げ
ます。1センチ程度残す理由は将来、増設
できるための考慮です。圧着端子で接続で
きます。
ニュートラル(白)のジョイントが完了したら、
ホット(黒)側も同じくジョイントします。
← テクニック披露でジョイントした束をご覧の通り、ジョイントボックスに。
 ここは高さ3.5メートルもあるし、足場は悪いし、第一物置のといには水が溜まっているしで大変でした。この様な大変な所では、小生がやったように予めジョイントしたものを設置した方が良いと思います。

→ ジョイントボックスカバーをつけるとなかなか良い感じになってきました。
→ このようなコンセントを接続するときは地べたで施工して置いて、後に柱に取り付けた方が楽です。
 芯線は「逆?マーク」にします。出来れば3/4以上湾曲にします。
「?マーク」形状だとバラ線の時にはばらけてしまうので、必ず「逆?マーク」でねじ締めしよう。
→ 第2物置の屋内配線。ジョイントボックスが丸出しだが、これがまた居心地が良い。
 何処の家にもこれら屋内配線があるのですが、天井裏や壁裏に隠れています。
★ コンセント君たちのご紹介 ★
 今回増設した電源コンセントを紹介します。
換気扇の真下の屋外コンセントです。以前は
右にあるリールで引っ張っていました。主に
池、水槽のエアーポンプや循環フィルター用
ポンプに使用。
この屋外コンセントは庭で日曜大工をする時
に活用します。
屋外でハンダ付けをやったり、ミニルータで
工作をしたりする時に使用します。
無線、パソコン、オーディオ用です。
たまに電気ドリルのパッテリー充電用にも
使用します。
将来はここに作業代を置く予定なので仮
に置いてある状況です。
ボール盤、エアコンプレッサ用コンセントも
新設しました。
[ おまけ写真 ]
 20年前に小生が施工したコンセントです。天井灯スイッチとコンセントを併用した力作です。因みにこの様な回路には3芯ケーブルを使用します。
 以前はこんなしょぼいコンセントでよかったのですが、最近では負荷の大きい電動工具が我が家に多くなり、不足気味でした。
− 平成16年4月10日 −
天候 : 最高の電工日和
◆ 完成 ◆ 
 全ての施工が完了し、いよいよ配電盤のカバーをしてサブブレーカのスイッチオンです。
 早速、負荷の大きいコンプレッサを動作させましたが、今まで発生していた天井灯が暗くなったりちらついたりする現象が解消されました。今まではトイレの屋外配線から第一物置を経由して来ていたので、電圧降下も大きかったものと思います。電源供給路が完璧になったため負荷の大きい電動機器は大喜びでしょう。
◆ 施工を終えて ◆ 
 施工を終えて、本当に嬉しかったです。何故そんなに嬉しいかというと自分の好きなことが出来たからです。小生は昔から電気工事が好きだったので、好きな事が出来て本当に良い土曜日でした。施工が完了した後、一番風呂に入り、その後の一杯は本当に生きてて良かったと思うほどでしたね。
◆ 反省 ◆
 全ての物事には反省つきものです。これだけの施工を終えて反省点などは全くありません(笑)。ところが幾つかの反省点があります。それは電工ナイフが全く切れないのです。それもそのはず、十年くらい何にも面倒を見ていなかったからだと思います。それと年とともに施工技術が落ちたようなぁ〜(笑)。
 冗談を抜きに好きな事が出来た最高の日となりました。
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