小生の数少ないノウハウの中から、幾つか塗装に関するテクニックや塗装工程を紹介したいと思います。まず塗装に入る前段階として、キットに添付されているボディを形状通りにカットし、ポスト穴、マフラー穴、アンテナ穴、その他必要な貫通穴を開けます。一般的にはキットに添付の取り扱い手引き等に記載されていますので、その指定通りの口径のドリルで開けます。無改造であれば、図面の指示通りに行えば100%問題なく出来上がりますが、改造箇所がある場合にはシャーシとの勘合・クリアランス等を確認しながらカット・貫通穴等の作業を行えば上手く行くと思います。
それでは、以下に小生の基本工程をご紹介したいと思います。
[注意] この手順や工程は、小生の経験上でご紹介するものであり、更に合理的で且つ上手く仕上がる工法があれば教えて
頂きたいと思います。
まずキットの紹介とスペックを以下に記載します。
□メーカ:HPI □モデル名:ナイトロRS4 3 ランボルギーニディアポロGTR
□シャーシ全長:370mm □全幅:F/R 200mm □トレッド:F/R 173mm
□ホイールベース:256mm □全装備重量:約1700g
□サスペンション:前後ダブルウィッシュボーン
□駆動形式:シャフトドライブ4WD
□エンジン:NITRO STAR 15FEエンジン標準装備
□タイヤ:26mm Xパターンラジアル
□シャーシ:組立済 ◆
更に詳細はメーカサイトへ
このキットは90パーセント程度が工場にて既に組み込まれているので大変便利なキットです。購入後の組み立てとしては、パンパー、受信機、ステアリングサーボ、アクセル・ブレーキサーボの取り付け及び調整。その後ボディーのカット、塗装、ステッカの貼り付け程度でしょうか。従って、組み立てに自身が無い初心者向けかも知れませんね。デフや駆動シャフトの組み立てやオイルダンパーの組み立て等、面倒なところが本来楽しいのかも知れませんが、今回このキットを購入して大変楽だったので組み立て済みキットも満更では無く感じました。
ボディのカット
まずボディをカットしボディマウント用の穴を四箇所、アンテナ貫通穴、リアスポイラー取り付け穴やマフラの排気穴をドリルまたはボール盤で開けます。最初は小さめに開け、現物に合わせて最適サイズの大きさにすると良いと思います。
その後、エンジンヘッドに当たっていないか、ステアリングを左右に振った時にボディに当たらないか、または充分なクリアランスが確保されているか等の確認をします。
タイヤとのクリアランス確認
マフラ排気口の確認
エンジンヘッド等の接触が無いか確認
クーリング強化と燃料補給口の追加改造
今回はホディとエンジンヘッドのクリアランスが充分確保できなかったことから、クーリング強化の目的と燃料を補給する際、ボディを外さないで済むため50ミリの丸穴を開けました。クーリング強化のため両サイドの窓も開けても良いのですが、あまり開けるとボディそのものの強度が低下するため今回はフロントガラス部分だけの改造にしました。
洗浄とマスキング
ボディは1ミリ程度の透明ポリカボネートを真空成型されています。型のサビ防止や型から外し易くするために若干のオイルを塗布することがあります。そのオイルを取り除くために中性洗剤で良く洗い落とします。その時は、ぬるま湯で良く洗うと良いと思います。その後、自然乾燥かドライヤーなどで良く乾かします。
その後、塗装をしない部分にマスキングをします。キットに添付のマスキングテープは最初から型取りされているため台紙からシールを剥がしてボディ内側から綺麗に貼り付ける簡単作業です。
塗装
マスキング後に内側から塗装を行います。塗装面から約20〜30cm離し1〜4回程度の重ね塗りを行います。最初は簡単に塗装を行い、良く乾いた所で2度塗り、3度塗りをと重ね塗りを行います。3度塗りあたりから、空に向けて見る(下の写真の一番右を参照)と塗装ムラが確認出来ます塗装場所は屋内より屋外の方が塵埃密度が低いため屋外で行います。乾燥した日が良いと思います。またあまり風の無い方が良いです。小生は速乾性のあるシンナー入りの塗装スプレーが良いと思っています。いろいろなメーカからいろいろな色が売り出されているのでいろいろ検討するのも良いと思います。今回はスーパーホワイトを選びました。
3回目の重ね塗り
こんなに綺麗に仕上がりました
塗装ムラを確認中
マスキングテープ剥し
ご覧の通り、マスキングテープを剥します。この際、塗料が良く乾いてから剥します。小生の場合、半乾燥状態で剥してしまうので、良く失敗してしまいます(笑)。
スプレイ塗料は、塗装後のタッチアップ等で使用することがあるので若干残して置く方が良いと思います。
塗装完了
表に貼り付けられているラミネートフィルムを剥して、ハイ完成です。
カッティングシール貼り付け/マウントカット
キットに添付のシールを貼り付けた後、マウントの長さを調整後カットすれば出来上がりです。シール貼り付け時の注意としては、ピンセットを使用して注意深く貼り付ければ誰にでも出来ると思います。シール貼り付け時にシールに気泡が入らないように貼り付けます。どうしても気泡が入ってしまったら、針で穴を開け空気を抜きます。