2002.7.13 金谷幸三 GGサロンコンサート
金谷さんの演奏は今年は金さんとのデュオ以来2度目である。私にとって金谷さんは、昨年も聴けたが、やはり東京国際での演奏、特に悲歌風幻想曲が忘れられない。その曲を今回改めて聴くことができた。やはり並みの演奏ではないと改めて感じた。一般にイメージするソルの曲の演奏とは違う高次元の物を感じる。

でも今回はメルツの2曲とノクターナルに氏の本領を見た様な気がする。氏の演奏スタイルとメルツはイメージが合わなかったが、このギターでのロマン派の代表と言える曲を、表現豊かにかつ面白く聴かせてくれた。メリハリのある演奏とでも言おうか。
ノクタールはさすがに現代曲のエキスパートたる氏の面目躍如を見せてくれた。この曲の陰影、最後の変奏のパッサカリアから主題の「来たれ深き眠り」の調性へと変わっていく透明感の中でのテーマが静かに流れていく・・・といった、少なくともこの曲に私が持っているイメージをそのままに再現してくれた。

アンコールには前回も氏のイメージと反対の軽めの曲をやってくれる。バッハは東京国際でのアルマンドもチェロ組曲6番からだった。ゆくゆくはこの曲の全曲を聴きたいものである。

今回ネット知り合いのさきえさん&Yukky君とご一緒し、打ち上げにも参加してきた。金谷さんや金さんも交えての楽しい談笑だったが、不覚にも頭痛と吐き気で早々に退散。それが一番の心残りではある。


                                          2002.11.18
ソル       悲歌風幻想曲
デュアート    怒りの日によるミューテーション
メルツ      2つの幻想曲

  休憩
  
ローソン     エレジー
ソル       村人の幻想曲
ブリテン     ノクターナル

アンコール
バッハ      ガボット(無伴奏チェロ組曲第6番)
タレガ       夢