第33回クラシカルギターコンクールを二次予選から聴いてきました。
順位結果は以下の通りです。
1位 服部 文厚 ソナタ(ヒナステラ)
2位 山村 剛 大変奏曲op.112(ジュリアーニ)、ソナタより第2,3楽章(ブローウェル)
3位 濱田 圭 オリシャ達の礼祭(ブローウェル)
4位 伊藤 兼治 プレリュード・フーガ・アレグロ(バッハ)
5位 前田 司 ブエノスアイレスの夏(ピアソラ)、大序曲(ジュリアーニ)
今年も二次予選から全員をの演奏を聴くことができました。ソルの「幻想曲op30からアレグレット」が課題曲でしたが、もともと曲全体としては途中から始まるこの曲の冒頭をうまくこなすのに四苦八苦していた方が多かったと思います。昨年のバリオスよりは弾けているという印象でしたが・・・。
本選出場者は上記の5人でした。
1位の服部さん、2位の山村さんが抜け出てたと思いますが、特に服部さんのヒナステラはすばらしい演奏でした。コンクールという枠を超えてプロの演奏を十分感じさせる演奏でした。何度か話をさせて頂いたこともあり、知り合いが優勝したということで大変喜んでおります。
2位の山村さんは、技巧的なジュリアーニも良く弾けていたし、さらにブローウェルが良かった。こういう曲が彼には合いそうです。ただステージマナーというか、観客をにらみつけるような態度は改めた方が良いと思う。少なくともマイナス印象しか受けないと思いますが・・・。
昨年につづいてバッハが課題曲だったわけですが、バッハをギター弾くことの難しさをこのコンクールを2回続けて聴いて改めて思いました。ごまかしが効きにくくて、流れが止まるところがなく、息を抜く所がないなど・・・。とにかく実力がもろにでる課題曲だと思います。
あと、珍しく審査委員長の濱田三彦氏の総評をきちんと聞けた、というか今回は運営面ではかなり考えていた様で、表彰式もスムーズに簡潔に行われていた。これはいい方向だと思う、
なお、二次予選終了後、前回優勝の河野智美さんの演奏がありました。
もうすっかりプロ演奏家の道を歩き始めたと言う感じで、演奏内容に格段の進歩が感じられました。
今回、ネット上でのお知り合いのyukky&さきえさんに初対面。yukkyさんは残念ながら二次予選敗退でした。次回は頑張ってね。
2002.8.10