2001.07.13 金谷 幸三GGサロンコンサート
金谷さんの演奏をついに聴けた。聴いてから10日位たってからの記だ
が、少し間を置いてからだとどうななのかと思ったのである。それくらい
当日はすごかった。
昨年の東京国際ではいろいろと物議となったそうだが、私にとってあの
「悲歌的幻想曲」はいつまでも心に残る名演だったのは確かである。
今回聴いてみて確信したのは、ギターを通して音楽を奏でているというこ
と。解釈はまったく特異というわけではないが、少なくとも一般とは異なっ
た演奏を聴かせてくれる。
冒頭のミュライユですでに自分の雰囲気を作っていた。現代音楽の専門
家ということだが、むしろバッハやロドリーゴなどでの演奏に新鮮さがあっ
た。古典も含めてむしろ聴きなれた曲に対しての演奏解釈に今後も期待
したい。
アンコールは亡き王女の為のパヴァーヌとカヴァティーナ。しっとりと聴か
せる曲も良い。今年も主要なコンクールに出場予定との事。反則?のよ
うな気もするが、名を広めるにはもってこい。こういう演奏家が世に知ら
れていないのは残念である。当日もGGサロンに客はそんなに入った方
ではなかった。
2001.07.23
ミュライユ 地殻顫動
武満 徹 全ては薄明の中で
フォリオス
J.S.バッハ リュート組曲第2番
(休憩)
グラナドス 詩的ワルツ集
野平 一郎 アラベスク第4番
ロドリーゴ 祈りと踊り
デュアート カタロニア民謡の変奏曲