2001.06.30 金 庸太GGサロンコンサート
金さんのソロコンサートをついに聴けるときが来た。3年前の東京国際で争った、金さんと奏一君の演奏を1ヶ月の間に両方聴けるのである。金さんは、GGに行くと、たまに弾いていることがある。以前も私の後輩がそれを聴いてすげぇうまい
と言っていた。

技術的には若手の中でもトップクラスであろう。今日聴いた中で印象的だったのは、悪魔の綺想曲でみせたロマンチストな面。結構当日のまわりの評価は圧倒的に後半の曲の方が評判がよかったが、私は今回はこの曲の演奏を推したい。

この曲は近代の曲だが、パガニーニ讃歌であり、随所にロマン派時代の表現が出てくる。今回の金さんの表現は、テンポの変化、強弱、音色と真にロマンティックと言える演奏だったと思う。もちろんバガテルもソナタもすばらしい演奏だったのは言うまでもありませんが。

 今回、近現代物の曲だけでしたが、メルツとかコストの曲なんかを聴いてみたい。あと古典物も。


今回のコンサートも有名人がそろっていたが、なんと言っても日渡奈那さんと、
ほんのちょこっとだけどお話しができたこと、これがうれしかった。彼女もこれか
らソロコンサートを持ってほしいものです。


                                         2001.07.03
ポンセ       主題と変奏、終曲
ブローウェル    黒いデカメロン
C=テデスコ    悪魔の綺想曲

         (休憩)

ウォルトン     5つのバガテル
ホセ        ソナタ