2001.06.08 川井善晴ギターリサイタル
先日、クロサワ楽器店の街のギタリストコンクールに出たときの、参加賞が川井氏のリサイタルチケットであった。クロサワ楽器店の所でやっている教室の先生をやっているのであろうか。
先日の現代ギターの新譜紹介にもライブレコーディングCDの案内が載っていたのでそれに合わせてのリサイタルの様であった。
今回残念だったのは、仕事の都合で最初のバッハとソルを聴けなかったことである。古典ではどういう演奏をしたのであろうか。
さて、川井氏のリサイタル広告などをみると「音色美の世界」とか「類まれな美音」とか書いてあったのでどういう演奏をするのかと思ったが、一番に感じたのはダイナミックレンジが少ないというか、こじんまりと聞こえるのである。
普通のギタリストがffからppまでを使うとしたら、中間からppまでしか使わない様な音の出し方。私は多少音がびびろうがffでバーンと音を出してこそppの音が生きると思うのですが。
あと感じたのは、アッシャーワルツやワルツ第4番で聴かせた、ワルツのリズム。ワルツをワルツらしく聴かせるって西洋人には出来ても、東洋人にはなかなか難しいと言われるが、川井氏のワルツのリズムは聴いてて心地良い。特に今日の一番はアッシャーワルツであろう。弦を引っ張って出す音(つまり美音ではない)などを盛り込んだこの現代曲演奏が良かった。
私見ではあまり美音とかにこだわらず、もっとダイナミックな演奏をした方が良いと思うのですが。
アンコールは「グラナダ」と「アルハンブラの思い出」。
2001.06.10
バッハ フーガBWV997
ソル 魔笛による主題と変奏
タルレガ アラビア風奇想曲
ヴィラ=ロボス プレリュード第1番
プレリュード第3番
(休憩)
トローバ ソナチネ
コシュキン アッシャー・ワルツ
バリオス 最後のトレモロ
ワルツ第4番