2001.05.13 新井伴典ギターコンサート
新井伴典氏の名前は拝聴していたが、実際演奏を聴いたのは今回が初めてである。今回ギタリスト建孝三氏の主催で主に生徒さんが聴衆であり、私は門下生ではないが、かみさんのつてで聴く事ができた。なお今回のプログラムは6月に行うGGサロンでのコンサートと同一内容である。

演奏は大き目の手で確実な演奏。テクニックもうまい。なにより目を引いたのは、ユーモアのセンスである。現代曲での特殊技巧が多い中、ギター安定の敷き布でギター本体を叩いて(ゴルペ代わり)みたり、コツコツとギターを叩くオスティナートの最後に自分のメガネのレンズを叩いてみたり、と言葉にすると不自然なようだが、その場の雰囲気にぴったりと当てはまるのである。

演奏的には不満はなかったが、すべて現代曲を集めた選曲ということで、とある教室での招聘コンサートとしては選曲に一工夫なかったか。GGサロンのような、一種マニアが集まる様なコンサートなら別だが(つまりあるテーマが存在する)、こういう場ではせっかく二部構成になっているのだから、半分現代曲、半分は古典曲とかでもよかったと感じた。ちょっと全体的に重過ぎたという気がしないでもない。

アンコールでバリオスのフリアフロリダとディアンスのサウダージ3番を弾いてくれた。ちょっと疲れ気味だったが、やはりフリアフロリダなんかを聴くとほっとする。アンコールで3楽章構成のサウダージ3番を持ってくるなんて、やはりこの辺の曲が好きなんでしょうね。


                                        2001.05.19
ヴィラ=ロボス     エチュード4番
ジスモンティ      水とワイン
            セントラル・ギター
            パッション・トーク
ボグダノヴィッチ    6つのバルカンス・ミニアチュア

         (休憩)

ヒナステラ       ソナタ
クレンジャンス     カプリス様式のアラベスク
ガクエル        オブリガード