Palm TXに起こった悲劇 → 救出、治療中



ことの始め

長年使っているPalm TXを立体駐車場の隙間に落としてしまいました。
デイバッグのポケットにPalmTXを入れていましたが、チャックを閉めていなかったのです。それが悪いと言えばそのとおりですが、その隙間たるや、わずか2cmもありません。あまりにも偶然とは言え、よくこんな隙間にちょうど落ちたなーという感じです。

運転席に座ろうとしている時に、カターン、コトン、ドサッという感じの音が落ちていく時に聞こえて、何かを落としたと思ったのも、後の祭り。駐車場の床には、なぜか、スタイラスだけが外れて落ちていました。もちろん、スタイラスの方が細くて、落ちるならこっちだろうと思いましたが、こちらは、なぜか、台の上に残っていて、PalmTXが落ちたと、かばんを見なくてもわかる状況でした。

ショックです。でも気を落ち着けて対応を始めました。
マンションの立体駐車場は、地下式で、私が使っている地上部の他、地下2階に相当する部分を含め計3台が縦に駐車できるようになっています。管理人も常駐していないマンションなので、まずは、機械式の駐車場を管理している会社に電話を入れました。
すると、現地に出向いて対応すると、8000円位の費用がかかると言うことでした。もし、下の階の車を載せるパレットに落ちている場合、無駄な費用となるので、まずは、管理人にカギを借りるのが良いのでは言われました。
前述の通り、管理人は常駐していないので、管理会社の休日対応の電話番号に電話を入れました。すると、駆けつけることは可能だが、費用が3500円掛かるということ。管理人がいる時に頼むのなら費用は掛かりません。ということで、一旦電話を切りました。

でも、管理人ができるのは、昇降機のカギを使ってパレットを上げることだけです。
隙間からのぞいてみると、一番上は2cmほどの隙間しかありませんが、地下の方は、パレットの脇は何もなく30cm位の空間があるように見えました。普通に考えると、音の感じからも、おそらくそちらに落ちてしまって、簡単には取れない状態だろうと想像しました。
週3回しか管理人は来ませんので、2日は放置状態にせざるを得ませんでした。

救出作戦

さて、その管理人が来る日、もし車が載る部分の脇に落ちてしまっていることを想定して、使っている伸縮性の物干し竿とガムテープを準備して、管理人室を訪ねました。
2日間考えて、ガムテープを竿に付けて、PalmTXをガムテープで救出する作戦を立てました。これで、8000円の支払いを回避しようと思いました。
パレットの脇は、先ほど書いたように30cm位あると推定し、一番下のパレットから、さらに最大1m程度の深さがあるだろうと読んだのです。竿は2m以上ありますから、これで何と かできると思いました。もし、うまくガムテープにつかなれば、その隙間から下に降りて捜索することも考えていました。

さて、管理人さんに事情を説明すると、よくあることですよとのお話。まずは、エレベーターのカギを出してもらい、パレットを上げてもらいました。もしパレットになかったら、上述の作戦を考えていることも伝えました。
パレットを上昇(これが非常にゆっくりなのですよね)させてもらうと、地下1階のパレットには、何もありません。地下2階のパレットには、、、、、、あ、あった。紛れもなく、私のPalmTXがカバーが開いた状態で、かつ、画面を下側にして、落ちていました。
これで、取りにくい所へ落っこちてしまったという悲劇は避けられました。管理人さんに頼んだので、ここまでは費用0円となりました。
状態を再現した写真がこちら。
PalmTX背面

でも、予想はしていましたが、画面は、ひびが入っていました。
でも、電源を入れてみると、画面はちゃんと表示しました。管理人さんに、状態をみせ、お礼を言って、物干し竿の出番はないまま、PalmTX救出作戦は完了しました。
PalmTXひび画面左側のちょうど中央付近から、右下に向けてひびが広がっていくのが見えますでしょうか。
予定表が表示されているように、動作は問題なくしています。

この不幸な事態の中、PalmTXが、パレット上に落ちたのは本当にラッキーでした。また、ガラスデジタイザが割れただけで、特に筐体もたいした傷は、付いていませんでした。それもラッキーだと思いました。約4mほど落下させましたから、SDカードだけでも取り出せればと思っていました。
ただ、デジタイザが、見事に割れているので、ほとんど役に立ちません。画面下部のホームボタン、メニューボタン、設定ボタンなどだけが反応する状態です。
ハードボタンは機能するので、予定表の閲覧はできますが、入力することはできません。

治療開始

これでは、Palmとしては使えませんので、修理をしないといけません。
幸いというか、デジタイザの交換作業はしたことがありますから、その経験を踏まえて修理したいと思います。新機種という話もありますが、中々踏み切れません。

まずは、デジタイザの調達です。インターネットで検索すると、まだ、色々見つかりました。
その中で、DirectFixさんという所で、それも液晶付きで、なんと$9.99と在庫処分価格(?)というのが目に留まりました。
前回、デジタイザを交換するために購入したのは、ずいぶん前、日付を見ると、4年前にPDApartsさんででした。実は、この会社は、私が探したDirectFixと名前が変更されていたのでした。
その他のサイトでは、同価格帯でも、デジタイザのみでしたので、過去の経緯も踏まえ、DirectFixさんで、購入することに決めました。ただ、送料が一番安いもので、$18.75だったのがちょっと痛いですが、全部で、$28.74と、3000円を切る価格ですから、良しとしました。
前回は、ガラスデジタイザだけで、5000円を超えていましたから。
LCD付なら、最近バックライトが暗くなって見えにくくなってきているので、きっと吉になるでしょう。

到着まで少し日数が掛かりますが、ゆっくり待ちましょう。

でも、それでは、不便すぎるので、以前の記憶を頼りにあるPalmwareを探しました。
それは、EzRocker-1.3というものです。一回入れたことはあったのですが、タップした方が簡単ですから、使わなかったソフトです。タッチスクリーンが使えない今ならと思い、インストールして使っています。でも、このソフト、画面のタップに相当することはできるのですが、シルクスクリーンの所へはカーソルが行かないようになっているようで、文字が打てないのが悩みです。未だに予定表はPalmメインですので。

(続きは、LCD Display & Touch screenが到着してから)

(作成:2013/7)