Palm TX デジタイザの交換作業報告



はじめに

 Palm TXのデジタイザが調子が悪いという報告は、各所でされていますが、 私のTXも一部のエリアが認識されなくなっていました。
最初に気づいたのは、拙作Arisaのデバッグをしていて、ワイドにした時、 ボタンを押した時に隣のボタンを押したようになったりと、 タップの動作がおかしかったので、プログラムミスかと思ったのが始まりでした。 実際は、座標が画面上の場所により異なっているようでした。でも、 これは使う側の工夫で、少し位置を補正して入力するようにするなどして使うことで、 何とかしていました。
 ところが、最近は画面左上部に1cmほどのエリアにおいて、 タップの認識がされなくなってしまい、非常に使いにくい状態になっていました。
MA-CYさんらの報告を見て、また、新しいPalmも発売されないという状況から、 デジタイザの交換で少しでも長く使えるならと思い、 今回デジタイザの交換にトライしてみようと思い立ちました。

デジタイザの入手

 インタネットで調べてみると、デジタイザを取り扱っている業者が2社あるようでしたが、 価格、評判共に問題なさそうなPDAparts.comから入手することにしました。
 価格は、ガラスデジタイザ(PA1693)が、$39.99、送料は、 一番安いInternational First Class(実働14-20日)を利用して$15.30ということで、 計$55.29となりました。
 支払いは、paypalを利用して、¥5182でした。$1≒93.7円というレートとなります。 paypalは、多少割高なのかもしれませんが、円高の恩恵を受けられたと思います。
 09/2/10の夜に注文して、09/2/17には届きました。送料が安いコースでも、 1週間もかかっていませんので、満足です。

 palmTXの場合は、T5トルクスドライバが必要です。
私は、秋葉原のヒロセテクニカルで入手しました。¥452でした。

 これで準備が整いました。

デジタイザの交換

 いよいよ実際の作業に入ります。
 まずは、PDA partsで公開されているビデオをご覧になるとよろしいかと思います。 感想などを交え、細かい部分を以下に記述します。
  1. 本体の分解の前に
    まず、スタイラス、フリップカバーを取り外します。

  2. ネジの取り外し
    本体裏のネジ4本をT5トルクスドライバで外します。

  3. 本体の開腹
    次に本体を開きます。裏面のカバーとなっている部分を外すのですが、 内部でツメがかんでいるため、外すのに結構苦労しました。 SDスロットの穴の部分とスタイラスの入っていた溝を引きはがすように開きました。 最初は、かなり力も必要で、プラスチックが割れないかとハラハラしながら、 でも注意しながら少しずつ開けました。
     フタが開いても、フタ側のバッテリと本体側の基板は配線でつながっているので、 線を切らないように注意して下さい。
     フタを開く時、小さい部品が外れて落ちるかもしれません。なくさないように。 私は最初どこの部品か分らず、焦りましたがリセットボタンの部品でした。

    (写真1:TXの付属スタイラスと外れたリセットボタンの部品を示しています。)

  4.  フタが開けば、あとの作業はそれほど難しくはありません。
    本体上部のベゼル(プラスチック部品)を外します。電源ボタンは独立しているので、 なくさないように。

  5. ケーブルの取り外し
    次に、2つのケーブルを外します。 小さなドライバか手で持ち上げるようにすると簡単に外れました。 そうすると、メイン基板を外すことができます。
    これで、前後のケースが分かれて液晶側だけになるので、 前面のフレームから液晶を外します。

    (写真2:前面のフレームから取り出した液晶部(左)と前面のフレーム
    液晶部の左下部縦で白っぽいテープが見えると思いますが、 そのテープでデジタイザからのリボンケーブルを押さえているようです。 )

  6. デジタイザの分離
    デジタイザのリボンケーブルを外します。(写真2の説明を参照して下さい)
    ケーブルは、コネクタで接続されていますが、コネクタの上には、 透明テープが基板上に張り付けてあるので、少し剥がして、 ケーブルを留めているコネクタを持ち上げケーブルを抜きました。

    (写真3:透明テープ(下部の太い茶色のケーブル(?)の上端近くに線が見えると思います)が貼ってあります。基板全体を覆っています。)

    (写真4:別の写真)
    コネクタは、皆さんが書かれている通り、跳ね上げ式で、それを上げると、 ケーブルは簡単に取り外せました。

  7. デジタイザの分離
    いよいよ、デジタイザと液晶を分離させます。これが、かなり苦労しました。
    ここで、デジタイザを取り外すのですが、ビデオではナイフを使っていたり、 別の情報では爪で外せるとかということですが、まず、私には、 どこが液晶部とデジタイザの境界かわかりませんでした。(*^_^*)
    仕方がないので、先ほど抜いたデジタイザのリボンコネクタを引っ張って 剥がれそうなところを見つけ、はがし始めました。
    すると、剥がれ始めましたが、どうもおかしい。
    2層構造になっていると思われるデジタイザの表面部分だけ剥がしていたようでした。
    その後、ようやく両面テープで接着している部分と覚しき部分がわかり、まずは、 カッターナイフでそれらしき部分を切り開き、その後は爪で、 少しずつ両面テープで接着されているデジタイザを剥がしていき、 デジタイザと液晶の分離に成功しました。 (私も最初は結局ナイフを使いました。(^^ゞ)
    この時、液晶の側面のテープも剥がす必要がありました。写真2でも少し見えますかね。
     これで、ようやく、分解は終了です。
    (写真5:元のデジタイザ(左)と新規デジタイザ(右)
    新規デジタイザの枠には、両面テープが貼り付けてあります。)

  8. デジタイザの取り付け
    ほこりが付かないように注意しながら、購入したデジタイザを液晶へ取り付けます。
    デジタイザには、両面に保護シートがついているので、 液晶側のシートをまずを剥がし、デジタイザの枠についている両面テープの保護テープを剥がします。 表裏は、外した液晶と比べて見るとわかると思います。
    位置決めは、MA-CYさんのコメント頂いたように、これでいいかなと思った場所に貼り付ける方法となりました。 要するに、エイヤで貼り付けたわけですが、特に問題なく貼り付けが完了しました。
    貼り付けが完了後、コネクタを取り付けます。

  9. 組み立て
    後は、組立です。先ほどと逆の手順で組み上げていきます。
    ケーブルを接続した後、フタを閉める前に電源を入れ、動作することを確認して、 問題なく起動したので、フタを閉め、ネジ止めして完了しました。
  10. 調整
    組み上がったら、起動し、Prefでデジタイザの調整すると、完了です。

おわりに&感想

まずは、Note Padで塗りつぶしで確認しましたが、問題ありません。
タップした感じは、コツコツという感じで、従来のベコッとした感じとは、違います。 この、使用感は大変良く、グラフィティ入力も苦になりません。
ちなみに、元のデジタイザは6gに対し、ガラスデジタイザは13gと、 若干重くなることを記しておきます。差異は、7gありますが、 実使用上全く問題ないと思います。持っても差はわかりませんでした。
もし、TX等を使っていて、デジタイザに不満を感じている方は、 是非交換することをお勧めします。
これが、本当のPalmの使い心地と、改めて見直しました。
あまりに入力の反応が良いので、このレポートは、ほとんどTX上で書きました。
本当に良い改造(?)で、とても快適になりましたことを再度記して、 このレポートを終了したいと思います。
(作成:2009/2)