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2017-7、マフラーを修理します。
中間タイコから排気漏れがありちょっとウルサくなってきました。
中間タイコと書きましたが、サービスマニュアルでは"メーンマフラー"(原文ママ)とありました。
一番後の一般的に言う所のメインタイコは"ポストマフラー"とありました。
この車は中間タイコの方がメインなんですね。
ちなみにワゴン(WY30)はポストマフラーは無しでメーンマフラーだけです。
その代わりメーンマフラーはセダン系よりもうちょっと容量が大きくなってます。
マフラーを新品に交換するという手もあるのですが、交換するとしたら純正にするかどうか悩みます…。
フジツボのレガリスRというマフラーが10万円程で受注生産で作ってもらえる様ですが、
アイドリングの騒音が純正より大きくなってしまう様です。
オールステンレスで耐久性があり、軽量、低中回転域のトルクアップは歓迎ですが、
重低音スポーティーサウンド、大口径という売り文句があまり好みではなく…。
現在のマフラーが修理の限界を超えている様であればまたそれから悩む事にします。
ちなみに純正マフラーは2018年5月のFASTでは製廃でなければ\61,800 です。
3年前にこの車を購入した時、マフラーから排気漏れがあったので修理しておいたと言われました。
メーンマフラーの遮熱板に痛々しい溶接跡があります。
どうもこの時、触媒から後ろを外して修理してもらってたみたいで、ナットは簡単に外れました。
メーンマフラーとポストマフラーの接続は、普通はフランジを使うと思うのですが、
この車はポストマフラーの入口のパイプがメーンマフラーの出口のパイプに差し込んでありました。
これがサビでなかなか抜けません…。グリグリやってなんとか抜く事が出来ましたが大変でした。
取り外す事が出来たポストマフラーを見てみると、接続部分近くにいっぱいひっぱたいた跡がありました。
その時は今回以上の苦労があったと思われます。
次にメーンマフラーを取り外すのですが、ナットは外れたのですが車体下から引っ張り出せません。
メーンマフラーのパイプがリヤアクスルの上を通っているのですが、知恵の輪状態です。
ブレーキのパイプとかもあるので気を付けながらがんばってみたのですが、無理でした。
ジャッキアップは左後のジャッキアップポイントを油圧パンダジャッキで持ち上げていたのですが、
どうもそれだけでは車体下の空間が足りない様です。
デフをガレージジャッキでジャッキアップ、サイドメンバーに馬(ラック)をかけます。
この車はデフから後が長いのでガレージジャッキ使い難いです。
ジャッキアップポイントはパンタジャッキはかけられますが馬がかけられる様に作ってありません。
サービスマニュアルでも馬はサイドメンバーを指定しています。
変な所で車体の荷重を受けてしまうと壊してしまうので、サービスマニュアルで確認しました。
ちなみにステージアはリジットラックはジャッキアップポイントを指定しています。
ガレージジャッキでジャッキアップした結果、まだ無理です。
うちのガレージジャッキでは大して持ち上がりませんでした。
更に持ち上げてみます。パンタジャッキコンクリート1段積み。
まだ無理です。あとちょっとなんですけどねぇ〜。
この後、小雨も降ってきたし疲れたのでビールを呑んで休憩しました。
雨があがってから酔った勢いで更に無茶してみます。
ガレージジャッキとパンタジャッキを組み合わせてコンクリート2段積み。
パンタジャッキで持ち上げた後、リジットラックだけでは不安なのでタイヤの下にもコンクリート2段積みにしておきました。
もしパンタジャッキもリジットラックもひっくり返ってしまっても、頭1個分の空間は確保出来ます。
Y30はデロリアンの様に飛んでます。
今にして思えば右前のタイヤにタイヤ止めするベキですね。
右後ろが浮いた瞬間に飛び立っていってしまいます。
やっとマフラーを引き出す事が出来ました。あ〜疲れた。
マフラーを前の写真の様に後から見て左に90°回転させてではなく、逆に右に90°回転させたら抜けました。
状態を調べます。まずメーンマフラーの上側。
見えているのは遮熱板です。マフラー本体の状態はワカリマセン。
ただの遮熱板なのに何故かガッツリ溶接してあります。次にメーンマフラーの下側。
同じく見えているのは遮熱板でマフラー本体の状態は見えませんが、
エンジンをかけた状態だと遮熱板の穴から排ガスがでてるのを感じられるので、
マフラー本体に穴が空いているのは確実です。それ以外にも。
ポストマフラーへ接続する直前のパイプにも穴が空いていました。
溶接跡には下写真の様な針金が何か所か飛び出していました。
半自動溶接機で溶接した跡なんでしょうか。
グラインダーでガッツリ溶接してある遮熱板を剥がしてマフラー本体の状態を調べます。
剥がすのは大変でした。時間かかりました。剥がしてみると。
やはり大きく穴があいています。想定内です。
過去にメーンマフラー下側に大きく鉄板を貼り付けた跡がありますが、それも寿命を迎えた様です。
貼り付けてある鉄板は…オイル缶でしょうか。薄い鉄板です。
貼り付けてある鉄板を破ってその下の状態を見てみます。
まだ純正の鉄板も残っていました。これも破いてメーンマフラーの中の状態を見てみます。
右がエンジン側。エンジンから来た排気は真ん中の部屋→左の部屋→真ん中の部屋→右の部屋から出ていきます。
中の壁も一応残ってますが、溶接は無理です。
メーンマフラー上側は内側から見る限り穴は開いていない様です。
サビサビの破った鉄板を切除しました。ここに新しい鉄板を貼ります。
新しい鉄板は、故障したデスクトップパソコン HP d530 からもらいました。1.0mm厚です。
薄板溶接は穴が開いてしまうので、既にある溶接跡を使えるサイズに切り出しました。
既にある溶接跡は熱容量が大きいので穴が開きにくいです。
適当に折り曲げて裏側に耐熱塗装しました。
表側の黒塗装は当然耐熱塗装ではないと思われるので、バーナーで焼いてワイヤーブラシで剥がしてしまいます。
溶接してはグラインダーで削って成形、溶接の確認をして進めていきます。
4日間かかりました。業務としてやるのでは割にあいません。あくまでも主目的は溶接の練習です。
溶接機はSUZUKID IMAX120とスターターキット。2012年3月、\47,000で購入。
今はもうちょっと安く買える様です。IMAX120とスターターキット。
溶接棒は主に2.0mm、30A〜40A(状況によって)で溶接しました。
1.4mmでもやってみたのですが、1.6mmでも2.0mmでもそんなにはかわりませんでした。
熱容量の大きい溶接跡で溶かして、それを薄板の方へ導きます。
それでもサビが進んでいる所は溶けていってしまいます…。
小さい穴が開いてしまったら溶接で塞ぎます。
穴の端面に土手を作りたいのですが、サビで薄くなった穴周辺はどんどん広がっていってしまいます。
が、ある程度溶けた鉄が溜まってくると土手が形成されます。
熱容量の大きくなった土手に対して溶接していくといずれ塞がります。
面積が広い時は新たに鉄板を切り出して貼り付けます。
パイプ部も溶接します。
グラインダーで下地を作っていくと穴は更に広がりました。
パイプの接続部に沿って、サビで薄くなっている様です。
鉄板を切り出して溶接して塞ぎました。
一応全辺溶接しましたが、溶接ヘタクソなのできっと漏れ漏れです。
まぁパテで塞いでしまえばよいかな。
とりあえず試しにこのまま塗装して車に取り付けてみる事にします。
ステージアのマフラー修理の時はソフト99の耐熱ペイントシルバーを使いました。
あまり気にしていなかったのですが、耐熱塗料は塗装後熱硬化させる必要がある様です。
150℃で1時間、又は1時間以上乾燥させてから1時間以上走行して熱を加えて硬化させるとあります。
今回はMonotaRoプライベートブランドのこちらを購入してみました。ソフト99の半額です。
注意として150℃〜180℃で焼付乾燥が必要とありますが、1時間以上走行して熱を加えれば良い様ですね。
マフラーのメインパイプで300℃〜500℃、サイレンサー出口でも100℃〜200℃位あるそうです。
再びコンクリートブロック2段積みで油圧パンダでジャッキアップして取付。
ボルトはサビによる固着防止にウレアグリースを塗っておきました。
耐熱温度200℃だそうです。
排気は…やはり漏れ漏れです…。
パテ埋めしようとすると、3年前にステージアのマフラー修理の為に購入した、
Holtsのマフラーパテ(ガンガム)は硬化してしまっていました。
缶だからいけなかったのかな?今回新たにチューブタイプを購入してみました。
パテで埋めて排気漏れは無くなりました。
その上から耐熱塗装して完成。
2018-3、もうすぐ車検なので車検整備しました。
1年近く前に溶接修理したマフラーは…。
1箇所小さい排気漏れがありました。パテで塞いでおきます。
2018-5、車検は無事合格しました。
2020-4、またまた車検です。
またまた同じ場所から小さい排気漏れがあります。
それ以外は大丈夫な様です。ちょっとしたパテ増し盛りでOKです。
前回の車検で購入したチューブタイプのマフラーパテはチューブの中で完全に硬化してしまっていました…。
結局缶タイプでもチューブタイプでも2年は持たないんですね…。またチューブタイプを買いました。
ついでに耐熱塗装もしておきます。
それはいいのですが、後ろのタイコ(ポストマフラー)の底が破けかかっていました…。
2022-4、車検です。
漏れてます。いつも通り、パテ増し盛りと耐熱塗装で車検は通りました。
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