KANAU Laboratory > 車 > Y30
2014-9、クルコンの修理をしました。
症状は、クルコンのスイッチをONすると表示はちゃんと動いているのですが、アクセルを引っ張ってくれません。
セットボタンを押すとちゃんとセットの表示もされます。
このことから制御系ではなく、負圧ポンプか負圧系統、電磁バルブ、アクチュエーターに不具合があると考えられます。
ただ、この車はエアコンの切り替えに負圧を使っていますが、
そちらには不具合が無い事から電磁バルブかアクチュエーターに絞られます。
サービスマニュアルを見て勉強していたのですが、どうも様子が違う。
アクチュエーターに電磁バルブが付いていて、そこからチューブがバキュームタンクへ、
そこからバキュームポンプへのはずですが。
サービスマニュアルに書いてあるのは前期型で、後期型はちょっと変更があったのでしょうか。
ちなみにサービスマニュアルではASCD(Auto Speed Control Device)と書いてありました。
とりあえずアクセルワイヤーから辿ってアクチュエーターから確認してみます。
サービスマニュアルの絵とは形状が異なります。
外してみます。
モーターらしき物がついています。エアーのチューブもつながってないし、もしかして後期型は電動?
でもステッピングモーターには見えないなぁ…。ただのDCモーターに見える。
モーターを外してみます。
モーター単体では元気に回ります。
その先のギアを見てみます。
このギアから先はガチガチで全く動く気配がありません。
明らかに錆びてます。怪しい。外してみます。
分解は慎重に。もし樹脂部品が折れてしまったら終了です。
構造を良く考えながら様子見ながら。
分解に成功しました。
ギアボックスの中に出てきている樹脂の棒をモーターが上下運動させています。
棒は上下前後左右にある程度動きます。
この棒の先がポンプになっている様です。
この後期型のアクチュエーターは、バキュームポンプ、電磁バルブ一体構造になった様です。
ちなみにNISSAN FAST によると\87,200。高っっ。
この明らかに錆びている部品が完全にロックしてしまっていて回らないどころか抜けなかったので大変でした。
原因確定。
やすり#2000で磨いてからピカールで磨いて、ホワイトグリースで仕上げ。
後はその他のギアにもホワイトグリースを塗りながら元通り組み込んで修理完了。
クルコンは正常に動作する様になりました。
やっぱりY30はクルコンがなくっちゃ。
KANAU Laboratory > 車 > Y30