カノン・セカンドストーリー

 

キャラクター紹介

     相沢 祐貴(あいざわ ゆうき) 176cm 65kg 17歳

祐一と名雪の息子。現在高校2年生 外見及び言動は限りなく祐一とそっくり(名雪談)

○ 美坂 淳一(みさか じゅんいち) 174cm 62kg 17歳

香里と潤の息子。祐貴とは幼馴染。香里に似たらしく、成績は常にトップ。

  学校でも一、二を争う美少年。

     相沢 春名(あいざわ はるな) 165cm ?s 16歳

腰まである蒼い髪、青い瞳

祐貴の妹で、高校1年生 名雪の特性(笑)を引き継いだ少女で、朝に滅法弱い。

足が速く、陸上部に所属。イチゴと猫が好き(アレルギーなし)ややブラコン気味

 

     神楽 瞳(かぐら ひとみ) 166cm ?s 17歳

深紅の髪(ロング)、深紅の瞳

祐貴と淳一のクラスに転校して来た美少女。

 

第一章       出会い 

淳一「おい!起きろよ!」

聞き慣れた親友の声によって、俺は夢の世界から現実に引き戻される。

祐貴「・・・・なんだ淳一か・・・・」

まだ眠気の残る目を擦りながら、幼馴染である淳一を見る。

淳一は呆れたように俺を見ながら、

淳一「いいから、起きろよ。そろそろ朝のHRが始まるぞ。」

祐貴「HR?どうせ大した事は言わないだろ・・・?」

あるとすれば、そのうち行われる行事のことだろう。

・・・まぁ、俺にはあまり関係ないことだ・・・・・

淳一「はぁ・・・お前知らないのか?このクラスに転校生が来るって話。」

驚いたように俺に聞いてくる淳一。道理でクラス全体が落ち着かない訳だ。

祐貴「別に気にする事か?それは・・・」

別に、転校生が男でも女でも気になる訳でもない。

そんな俺の考えを見透かすように、

淳一「まぁ・・お前らしい考えだな・・・。」

祐貴「人の考えを読むな。」

淳一「読むなと言われても、全部声に出てるぞ・・・お前。」

またしても、考えていることを口に出すと言う、俺の悪癖が出てしまってようだ。

祐貴「とにかく、俺は興味ないな・・・美少女ならともかく。」

窓の外を眺めながら呟く。

しかし、淳一は俺の呟きを最後の方も聞き取ったらしく、

淳一「祐貴、美少女だったらどうするつもりだ・・・?」

ニヤニヤ笑いながら聞いてくる。

祐貴「・・・・・何も思いつかん・・・・・。」

淳一「期待させてそれかよ・・・。」

ガックリと脱力する淳一。

・・・一体、何を期待したのだろうか・・・

そんなやり取りをしていると、担任が見知らぬ少女を連れて入ってきた。それに気づいて慌てて席につくクラスメート達。

全員が席に着いたのを確認すると、

担任「え〜今日からこのクラスに新しく転入してきた神楽 瞳さんだ。慣れない事もあるだろうからみんなで教えてやってくれ。」

瞳「神楽瞳です。これからよろしくお願いします。」

そんな挨拶をする彼女をぼんやり眺めていると、後ろの席の淳一が、俺を突っつく。

祐貴「なんだよ。

淳一「やったな、美少女だぞ。

うれしそうに、小声で言ってくる淳一。

祐貴「そうか・・・?

・・・なんでそんなに、喜ぶ必要があるんだ・・・?

そこに、担任の言葉が入ってくる。

担任「さて、神楽の席だが・・・・」

その言葉に男子の視線(俺の隣×2)担任に集中する。

そんな視線に気付かないのか、担任が俺の方を見る・・・・。

・・・目が合った・・・

その瞬間、担任がニヤリと笑ったような気がした。

担任「じゃあ、相沢の隣が空いているな・・・相沢隣から机一式を持って来てくれ。」

・・・・やっぱり・・・・・

男子の視線が痛い。担任は平然と追い討ちを掛ける。

担任「神楽、判らない事があったら相沢に聞いてくれ。」

瞳「はい、分かりました。」

担任はそれだけ言うと、教室から出て行く。

俺は黙って隣の教室から机を自分の席に隣に運んで置く。

瞳「ご苦労様」

神楽が言葉を掛けてくる。ちなみに彼女は周りをクラスメートの女子に囲まれて居た。

祐貴「・・・ああ」

とりあえず返事はしておく。

瞳「ちょっとこっち向いてくれない?」

祐貴「?・・いいぜ」

神楽の方を向く。彼女はにこやかに笑いながら、

瞳「改めて、神楽 瞳です。これからよろしくお願いします。」

挨拶をしてくる。しかも極上の笑顔で・・・・。

それが神楽 瞳との出会いだった。

第一章 完