PSシスプリのED見てて思いつく・・・・。
雛子のSSって初めてだぁ。
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~スイカ割りの季節です~
夏の午後・・・・。
「・・・暑いなぁ」
気温35度・・・・。
「・・・・クーラー、もっと気温下げた方がいいかなぁ?」
・・・冷房病が嫌だからやめておく。
「・・・冷蔵庫、まだ麦茶とかあるかな?」
とりあえず台所へ向かう。
・・・・。
「・・・うわっ、飲み干してるし・・・」
暑さというのは恐ろしい。
麦茶を飲み干した事すら忘れさせるのだから。
・・・・単にボケてるだけかな?
「はぁ・・・暑い」
さて・・・僕はどうするべきか・・・。
ピンポーン!
「・・・この暑い中来客か・・・・」
とりあえず玄関に向かう。
「はいはい、どなたですかぁ~?」
ガチャッ
「・・・・・・・・・・」
今、僕の目の前にはでかいスイカ頭の小さな子供が立っている。
「・・・ふっ、ついに頭がおかしくなったか・・・・」
暑さというのは恐ろしい。
スイカ頭「おにいたまー、重いよぉー・・・・・・」
「のわっ、スイカが喋った!!??」
ヒナと名乗ったスイカ頭「スイカじゃないもん、ヒナだもん!」
「なぬ、ヒナ?」
僕はヒナと名乗るスイカ星人なんかと友達になっていたのか・・・・。
スイカ頭「お、おにいたまー、重いからもってー・・・・」
「・・・・何を?」
スイカ頭「うう~、スイカもってー・・・」
「・・・・」
とりあえずスイカ頭のスイカを持ってみる。
そして、そっと持ち上げる・・・・あ。
「あ、頭が浮いた!?」
ど、どうしよう・・・得体の知れないスイカ星人を即行で殺してしまった・・・・。
元スイカ頭「ふぅ・・・おにいたまー、こんにちわ~♪」
「・・・あ、雛子??」
雛子「そうだよ、ヒナだよー」
・・・スイカ星人は雛子だったのか・・・・・。
「・・・・このスイカは?」
雛子「くしし、いいでしょ♪」
「う、うん・・・で、これはどこから持って来たの?」
雛子「えっとねぇ、やおやさんに行ったらねぇ、おじさんがいっぱいいっぱいスイカあるからって言ってね、ひとつくれたんだよ」
「へぇ、よかったね」
・・・ずいぶん気前のいい八百屋の親父だ・・・。
雛子「だからね、おにいたまと一緒に食べたかったから、おにいたまの家に来たんだよ」
「そ、そうなんだ・・・」
・・・じゃあなんでスイカ星人に見えたんだろ?
「じゃあ、とりあえず切って食べようか、雛子、僕の部屋に先に行ってて」
台所に向かうために振り返る。
・・・しかし、突然後ろから何かに引っ張られる。
「・・・雛子、どうしたの?」
雛子「おにいたま、スイカ割りやろうよぉー!」
「ス、スイカワリ??」
家の中でやるのかぁ!?
「い、家の中でスイカ割りするのかい?」
雛子「えっ、お家の中でもスイカ割りできるの!?」
・・・そりゃあ、やろうと思えば・・・・。
「・・・とりあえず、外でやるのが普通だよ」
雛子「うん」
「・・・やろうか、スイカ割り」
だんだん思考能力が落ちてきた・・・。
だからなんでもよくなってきた・・・・。
・・・とりあえずスイカ食べたい・・・。(さっき触ったときは冷たかったし)
雛子「うん!」
・・・庭。
「第1回、二人だけのスイカ割り大会~!!」
雛子「・・・???」
「・・・・ごめん、訳わかんないね」
まずい・・・思考能力が限りなく0に近い。
「と、とにかく、棒はこれを使うことにしようか」
偶然物置にあった材木を手に取る。
「さて、まずは雛子からやるかい?」
雛子「え、いいの!?」
「うん、僕は後でもいいよ」
雛子「やったー、おにいたま、ありがとぉ♪」
素直に喜ぶ雛子。
・・・やっぱり喜んでくれるのは嬉しいものだ。
「さて・・・まずは目隠しと・・・」
タオルを雛子の顔に巻く。
「・・・よし雛子、その場で5回回って」
雛子「うん」
1・・・・2・・・・3・・・・4・・・・5。
雛子「う~、頭がぐらぐらするよぉ~・・・・」
「あはは、じゃあ行ってみようか」
雛子「う~ん」
ふらふらした足取りでスイカの方へ向かう雛・・・・。
「おーい、そっちは反対だぞ~・・・・」
・・・大丈夫かな?
雛子「う~ん・・・」
方向転換して今度こそスイカの方へ・・・・。
「おーい、そっちは壁・・・・」
ゴチンッ!!!
雛子が壁に頭をぶつけて後ろに転ぶ。
「だ、大丈夫!?」
急いで雛子のところへ向かう。
雛子「う~ん・・・大丈夫だよ~・・・・」
「・・・」
雛子「スイカ~・・・・・」
痛くないのか?
・・・そんなに目が回ったのか?
雛子「う~、割るよ~・・・」
棒を振り上げる。
・・・って、ここで?
雛子「えい!!」
・・・・・・・・。
「・・・今日も空が青いや」
いつの間にか地面に倒れこんでいた。
「・・・いたた」
突然側頭部に痛みを感じた。
「・・・コブ?」
撫でてみると、少し膨らんでいるような気がした。
「・・・スイカは?」
スイカが置いてあった方を見る。
・・・いつの間にか割られていた。
雛子「あ、おにいたまが起きたよ」
可憐「お兄ちゃん、おはようございます」
「・・・あれ、なんで可憐が?」
雛子「おにいたまが寝てるときに遊びに来たんだよ」
「・・・なんで寝てたんだ?」
目を覚ます前の事をはっきり覚えていない。
可憐「お兄ちゃん、早くしないとスイカがなくなりますよ」
「あ・・・うん」
・・・イマイチよく分からない。
とりあえずベランダに腰を下ろす。
可憐からスイカをもらう。
棒で割ったらしく、いびつな形をしている。
「雛子、これ自分で割ったの?」
雛子「くしし、すごいでしょ!?」
可憐「可憐と一緒にやったんだよね」
雛子「うん!」
「・・・そうか」
・・・まあいいや、スイカ食べれたし。
「・・・さて、元気も出た事だし、どこか遊びに行こうか」
雛子「ホント!?」
「ああ、可憐も一緒に行こうよ」
可憐「もちろんです、お兄ちゃん」
「じゃあ、行こうか!」
・・・後で分かった事だけど。
胴やら雛子があの棒で僕の側頭部を強打したようだ。
・・・だから気絶してたのか。
・・・やれやれ。
終わり
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あとがき ゲスト 倉田 佐祐理さん
MASA「やったー、終わったぁー!!!!」
みさき「ご苦労様です♪」
佐祐理「これでやっとメールで送れますね」
MASA「うう~、長かったよぉ~!」
澪「・・・にこにこ」
この後は残暑見舞いなの。
MASA「うぐっ・・・」
みさき「み、澪ちゃん!」
澪「・・・・・」
本当の事なの。
MASA「・・・・・・・・」
佐祐理「あ・・・MASAやんさんが沈んじゃいました・・・・」
澪「・・・・・」
使命と思ってあきらめるの。
MASA「・・・・・・・」