ふぅ・・・・タイトル見たってどんなSSかわからんだろ・・・これ。
 ってか、暑く燃えあがれー!!!!!(マテ
 ・・・・・あ、実はこのSS夏という事で舞のSSだから!(謎爆

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                              〜夏の虫〜

 ・・・夏休み真っ盛り。
 宿題も名雪と2人で片付け、既に自由の身だ。
秋子「・・・と、いう訳で明日山に行きましょう」
祐一「なぜ!!??」
 ・・・突然の話だった。
 事前説明なんて全くなし!
 ・・・・・・・。
 ・・・簡単に言えば、明日キャンプに行くそうだ。
 しかも・・・大人数(水瀬家+α)で。
名雪「楽しそうだから行きたいなぁ〜」
真琴「真琴も賛成〜」
あゆ「ボクも行きたいー」
祐一「・・・はぁ」
 この3人が一緒に来ると考えると・・・疲れるなぁ。
 誰か1人なら俺1人で対処できるが・・・・。
 まあ・・・3人いるんだから来るのは当然か。
名雪「ねえお母さん、香里達も誘ってみようよ」
祐一「香里・・・・達!!!!????」
 達ってなんだ、達って!!!???
真琴「美汐を誘ってあげようと」
 うわっ、そっちも勝手に決めるな!!!!
秋子「了承」
 げっ、了承が出た!!!!
名雪「じゃあ、早速電話しなきゃ」
真琴「真琴もー」
 ・・・+αか・・・。
 ・・・何が起こるのやら・・・・。
舞「・・・祐一」
祐一「どわっ!!!!!」
 なぜか今日家に泊まりに来てた舞が姿を現す。
 格好からして風呂上りのようだ。
舞「・・・どうして驚くの?」
祐一「あ・・・いや・・・そ、それでなんだ?」
舞「・・・お風呂空いた」
祐一「あ、ああそうか・・・じゃ、じゃあ次は俺だな・・・」
舞「はちみつくまさん」
祐一「あ・・・あはは・・・じゃあ行ってくる」
 ・・・いかん、気が動転している。
 明後日のキャンプ+舞のパジャマ姿・・・・。
 ・・・ぐあ、頭がおかしくなる!!!(何故?
祐一「・・・・風呂に入って忘れよう」
 とりあえず風呂場に向かう。
 ・・・・・・・・・・・・・・。
祐一「ふぅ・・・」
 風呂上りにはやっぱりビール・・・・・とまではいかないが、こういうときに飲む冷たいものは大抵なんでも美味い。
 ・・・例のジャムは勘弁だけど。
舞「祐一」
祐一「んー、なんだ?」
 舞が後ろから話しかけてきた。
舞「・・・佐祐理も連れて行くから」
祐一「あん?」
舞「・・・だから佐祐理も行くからって」
祐一「・・・なるほど・・・分かった」
 ・・・そうか、舞と佐祐理さんも来るのか・・・・。
 ・・・俺は一体どうなるんだろう?

 どこかの山。
あゆ「祐一君、早くー!」
祐一「はいはい」
 ・・・予想通りのメンバーが来た。
 名雪、真琴、あゆ、秋子さんを筆頭に、美坂姉妹、舞と佐祐理さん、美汐が来た。
 こういうのってハーレムと言うのか・・・・いや、違う。
 ・・・俺にとっては、かなりハードな戦いになるだろう。(要は誰についていいのか分からない)
 ちなみに家で確かめてみたが、テントは3つある。
 それを全て俺が持つのだ。
 ・・・重い。
祐一「・・・秋子さん、目的地はまだですか?」
秋子「後もう少しです、がんばって下さい」
祐一「はい・・・」
 がんばれって言ったって・・・ねえ。
 ・・・・・・・。
祐一「つ、着いたぁ!!!」
 重いテント3つを地面に置く。
 そして地面に横になる。
祐一「・・・テント建てなきゃなぁ」
 北川を連れてくるべきだったか・・・・。
 ・・・その頃北川。
北川「へっくしょい!!!」
 夏風邪です。
 ・・・山の方では。
祐一「えっと・・・こうしてこう・・・・おおう、うまく行くもんだな」
 テント設営というのは以外と簡単なものだ。
 ・・・まあ、慣れているというのもあるのだが。
あゆ「祐一くーん、早く遊ぼうよー!」
祐一「早く遊びたいなら手伝え!!!!!」
 言っておくが、テント設営は俺と秋子さんでやっている。
 ・・・で、もうすぐ3つ目が終わる頃だ。
祐一「ったく・・・少しは手伝って欲しいものだ・・・」
秋子「あの子達もはしゃぎたいんでしょう、遊ばせてあげましょう」
祐一「・・・はい」
 なんだかうまく秋子さんに丸め込まれたぞ。
 情けない俺・・・。
秋子「祐一さん、もう出来ましたよ」
祐一「え・・・あ」
 考え事してたらいつの間にか終わっていた。
秋子「さて・・・私はしばらく休んでますから、祐一さんは好きにしてていいですよ」
祐一「あ・・・はい」
 そう言うと、秋子さんはテントの中へ入っていった。
 ・・・さて、どうするべきか。

祐一「・・・ふぅ」
 あゆ達に見つかる前に木の陰に隠れておく。
 このままだとこてんぱんになるまで遊ばされそうだからだ。
祐一「やっぱりこういう所でボーっとするのはいいなぁ」
舞「祐一」
祐一「ぬおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!」
 木の上から舞の声が聞こえた。
 見上げてみると、見事舞が木の上にいた。
舞「・・・いつも驚く・・・ひどい」
 泣きそうな顔をする。
祐一「な・・・しかし、木の上から声をかけるのもどうかと思うぞ・・・・そもそもそこで何してる?」
舞「・・・昼寝」
祐一「なぁ!?」
 ・・・舞が木の上で昼寝かよ・・・。
 まあいいけど・・・。
舞「祐一も一緒に・・・」
祐一「・・・舞と昼寝?」
 こくり
祐一「・・・別に・・・構わないけど・・・」
舞「・・・じゃあ、登ってきて」
祐一「・・・すまん、俺は木登りできない」
舞「・・・どうして?」
祐一「高い所・・・苦手なんだ」
舞「・・・祐一、弱虫」
祐一「・・・いくらでも言ってくれ」
舞「・・・弱虫」
祐一「・・・・・」
舞「・・・弱虫」
祐一「・・・・・・・」
舞「・・・弱虫」
祐一「・・・・」
舞「・・・弱虫」
祐一「だぁー、いいかげんにしろ!!!!!!!!」
舞「・・・なら、登ってきて」
祐一「・・・・うぐぅ」
 ・・・あきらめて登るしかないのか。
祐一「・・・よし、少し待ってろ」
 とりあえず木に足をかける・・・。
 ・・・・・・。

祐一「ああ、空が青いな・・・」
 俺の目の前には真っ青な空が見える。
 雲1つない・・・。
舞「・・・いいかげん事実を認める」
祐一「・・・・・」
 ・・・舞が言う事実。
 ・・・それは俺が木から落ちた事。
舞「祐一、頭打った?大丈夫?」
祐一「・・・うう」
舞「・・・何で泣いてるの?」
祐一「舞がァ・・・・親切にしてくれるから・・・・嬉しいんだ・・・・よくここまで成長して・・・・」

 ズガッ!!

 頭にストレートなチョップ。
舞「祐一に育てられた覚えはない」
祐一「・・・いてぇ」
舞「自業自得」
祐一「・・・・」
 そう言われたら言い返す言葉もない。
祐一「・・・それにしても、本当に天気いいなぁ」
舞「はちみつくまさん」
祐一「点数つけたら何点ぐらいだ?」
舞「話が違う」
祐一「・・・すみません」
舞「・・・でも、天気がいいのは本当」
 舞が空を見上げる。
 俺ももう一度空の方を向く。
祐一「・・・・舞、白なんだな」
舞「・・・なにが?」
祐一「・・・舞の・・・」

 ズガスゥ!!!

舞「・・・・・・」
 ・・・・痛い。
祐一「・・・仕方ないだろ、見えたんだから」
舞「でも言うな」
祐一「・・・はちみつくまさん」
舞「それは私の」
祐一「じゃあ、おちゃらけおさるさん」
舞「意味が分からない」
祐一「今日の晩ご飯は栗ご飯という意味だ」
舞「本当?」
祐一「大嘘」
舞「・・・・・・・」
祐一「・・・・・・すみません、意味なんてないです」
舞「・・・やっぱり頭打って・・・」
祐一「ちがーう!!!」

 ・・・夜。
祐一「・・・ふぅ」
 あゆたちに捕まる前に少し離れたところに逃げる。
祐一「・・・はぁ、すげー星だよなぁ」
 さすが山奥。
祐一「さて、少しその辺をふらついてくるかな・・・」
 道(だと思われるところ)を進む。
祐一「・・・」
 ・・・ただふらつき歩くだけというのもたまには良いものだ。
祐一「・・・・誰だよ、さっきから後ろに付いてくるのは?」
 なんとなく言ってみる。
 もちろん、人がいるかなんて分からない。
 ・・・・が。
舞「・・・ばれた」
祐一「なっ・・・・」
 ・・・舞がいたし。
祐一「・・・何故俺の後を追う、追跡者?」

 ボカッ!

舞「追跡者じゃない」
祐一「・・・そうか、襲う為に追っていたのか」

 スカッ!

祐一「ははは、そんな何度も突っ込まれる・・・」

 ボカッ!!

祐一「・・・・痛い」
舞「祐一、甘い」
祐一「う、うぐぅ・・・」
舞「それは月宮さん・・・」
祐一「・・・で、本当に一体なんの用だ?」
舞「用はない・・・」
 舞の顔が赤くなる。
祐一「・・・まあいいか、一緒に行こうか」
舞「・・・」
 舞が黙って俺の後ろにつく。
 ゆっくり歩き出す。
祐一「星が綺麗だなぁ・・・」
舞「・・・うん」
祐一「・・・・・」
 ・・・いかん、会話が続かない。
祐一「・・・舞、大学は楽しいか?」
舞「・・・佐祐理がいるから」
祐一「そうだったな」
舞「祐一こそ・・・」
祐一「ん?」
舞「お昼どうしてるの?」
祐一「今か・・・名雪達と一緒に学食で済ませてるな」
舞「・・・楽しい?」
祐一「それなりに楽しいさ・・・でもな、舞達と弁当食べてる方が楽しいかも・・・たまにそう思うな」
舞「・・・」
祐一「・・・だからと言って、佐祐理さんと学校に押しかけたりするなよ、嬉しいけど、俺が変な目で見られるからな」
舞「・・・そんな事しない」
祐一「ははは、怪しいもんだ」
舞「・・・・」
 舞の右手がゆっくりと持ち上がる。
祐一「・・・突っ込むのはやめろ」
舞「・・・・」
 黙って右手を下ろす。
祐一「やれやれ・・・」
舞「・・・祐一」
祐一「ん、なんだ?」
舞「今日は・・・楽しかった?」
祐一「ああ・・・舞と一緒にいたから・・・かな?」
 ・・・・我ながら照れくさい事を言うな・・・・。
舞「・・・・・」
 ・・・予想通り、舞も照れている。
祐一「・・・さて、そろそろ戻らないとあいつらもうるさいだろうしな・・・行くか」
 もと来た道を戻ろうとする。
 そしたら、後ろから手を引かれるのを感じた。
舞「・・・もう少しだけ」
祐一「・・・なぬ?」
舞「・・・もう少しだけいたい」
祐一「なんだ、もしかして愛の告白か?」

 ズガッ!!!

祐一「・・・痛い」
舞「・・・やろうと思ってた事を言うな」
祐一「ふぅ・・・はいはい・・・って・・・」
 やろうと思っていた?
祐一「・・・まぢ?」
舞「・・・・・・・」
 何も答えてくれない。
祐一「・・・」
舞「・・・」
 ・・・気まずい。
 ・・・この空気を何とかしたい。
祐一「・・・えっと・・・なんだ?」
舞「・・・・」
祐一「・・・えっと・・・舞は・・・俺の事・・・好きか?」
舞「・・・はちみつくまさん」
祐一「・・・・」
 ・・・なんだか余計に気まずくしたような気が・・・。
舞「・・・・は?」
 ハッキリしない声で舞が尋ねてきた・・・ような気がする。
祐一「ん、なんだ?」
舞「・・・祐一は?」
 今度はちゃんと聞こえた。
祐一「俺?」
舞「・・・祐一は・・・私の事好きなの?」
祐一「・・・前にも言ったろ」
舞「?」
祐一「俺はお前の事が好きだ、好きだからずっと一緒にいたいんだ・・・って」
舞「・・・・」
祐一「当然、今もその気持ちに変化はないぞ」
舞「・・・・」
祐一「佐祐理さんと舞と俺の3人で暮らす・・・まだその希望はかなってないけどさ・・・来年・・・絶対3人で暮らそうな」
舞「・・・うん」
 なんとなく舞が笑っているような気がした。
祐一「・・・うむ、いい顔してるな、舞」
舞「・・・・・」
祐一「・・・さてと、そろそろ戻るぞ」
舞「・・・・・」
 俺がもと来た道を戻ると、舞も後ろからついてきた。
 ・・・来年か。
 来年の俺がどうなっているのかは知らないけど・・・。
 ・・・3人で笑っていられると良いな。






                                                          終わり
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あとがき ゲスト 美坂 栞さん

栞「・・・きっとこのSSではキスシーンが予定されていましたね」

MASA「い、いきなりなんですか?」

みさき「図星突かれて焦ってるね」

澪「・・・・」

 情けないの。

MASA「なんで情けないのかなぁ??」(怒気

澪「・・・えぐえぐ」

みさき「澪ちゃんいじめないの」

栞「そうですよ」

MASA「いぢめてないもん!!!!」

栞「・・・それにしても、このSSはずいぶん時間かかりましたね」

MASA「まあ・・・色々とやりながら書いてたからね」

みさき「忙しいもんね、今」

MASA「うんうん」

栞「でも、暑中見舞いでこれをもらうのは・・・・どうなんでしょうね?」

MASA「どうって・・・なんだよぉ・・・・」(涙