伊勢 2003年8月

昨日は玉城町を歩いて125社のうち「外城田めぐり」と「田丸めぐり」の2回目をようやく参拝完了
今日は伊勢神宮内宮での風日祈宮祭と125社のうち「小俣めぐり」の一部参拝の報告です。

    

風日祈宮祭は5月と8月の2回行われます。5月に行われるのはちょうど田植えが終わった頃に
あたるので無事苗が育つようにという意味があるのでしょう。8月に行われるのは、稲穂が出始め
る時期と台風がそろそろ訪れる頃であり、無事実りの時期を迎えられるようにということでしょうか。



    

写真左は今日の祭りの主役 風日祈宮です。
最初に正宮での祭儀が行われたのちに、ここ風日祈宮でも祭儀が行われます。

神域に鳴り響く太鼓の音が聞こえると、祭りの始まりです。衛視に先導されて神職の方たち
が内宮二の鳥居を通って、お清めを行う忌火屋殿前の広場に向かいます。



    

神楽殿前を通過する神職の列です。一般の人たちの通行はいったん止められます。
神職の方たちの履く独特の靴が玉砂利を踏みしめる音だけが響きます。

忌火屋殿前では、奉仕する神職に対する塩と榊によるお払いはもちろん、お供えする供物
に対する塩と榊によるお払いがされます



    

奉仕する神職一人一人に対し御塩と榊によるお払いが行われます。



    

供物(唐櫃内に入っています)に対する御塩と榊によるお払いです。
忌火屋殿でのお払いが終了すると、神職の列は正宮正面から御垣内に入っていきますが、
唐櫃は古殿地を通って運ばれていきました。この後ろを着いていくことはできないので
撮影はここまでとなります。


伊勢125社小俣その1マップへ

               マップ番号@    

    

さて、ここからは125社巡りの続きとなります。地域としては小俣地区となります。
まず最初は伊勢市の隣の御園村にある宇須乃野神社です。最寄駅の近鉄宮町駅より
北へ約1Kmほどのところにあります。目印はこの楠木の大木です。
祭神は宇須乃女命で、五穀の守り神となっています。この神社には縣神社が御同座しています。
真夏の炎天下のもとではこのような杜の木陰はオアシスです。

神社名 格式 祭神 備考
宇須乃野神社 外宮 摂社 宇須乃女命   
縣神社 外宮 末社 縣神 宇須乃野神社御同座



               マップ番号A    

    

来た道を引き返し、近鉄宮町駅を再び通過し、線路の反対側に歩いていく。
近鉄と並んで走るJR参宮線の踏み切りをわたり、山田上口駅方向(西方向)に
歩いていくとまず、清野井庭(きよのいば)神社に至ります。祭神は草野姫命
(かやのひめのみこと)です。屋船の神の御分霊を祭ると伝えられています。

神社名 格式 祭神 備考
清野井庭神社 外宮 摂社 草野姫命   



               マップ番号B   

    

清野井庭神社から100mぐらい西に行くと、2つの神社に至ります。
ひとつは、外宮摂社のなかで第一位の草奈伎(くさなぎ)神社と大間国生(おおまくなり)神社です。
この2つの神社は同じ敷地に建っています。どちらの神社も扉が一枚板なので格が高い神社です。

写真左は大間国生神社です。祭神は大若子命と乙若子命です。伊勢の国造であった
天日別命の子孫で皇大神宮の御鎮座に功績のあった神々ということです。

写真右は草奈伎神社です。祭神は御剣仗(みしるしのつるぎ)神です。剣の御霊を祭っています。

神社名 格式 祭神 備考
草奈伎神社 外宮 摂社 御剣仗神 外宮摂社第一位
大間国生神社 外宮 摂社 大若子命と乙若子命


               マップ番号C   

    

県道鳥羽松阪線を渡り、南西方向に約1Kmほどのところに、志等美(しとみ)神社、大河内神社、
打懸神社があります。近くには伊勢音頭資料館があり、宮川にも近い場所です。
写真左は打懸神社です。祭神は打懸名神です。宮川堤防の守護神です。
写真右は志等美神社と大河内神社です。2つの社殿のどちらが志等美神社で、大河内神社
なのかは確認できませんでした。志等美神社の祭神は久久能智(くくのちの)神で、木の神・
堤防の守護神です。大河内神社の祭神は大山祇(おおやまづみの)神です。こちらも堤防守護神です。

神社名 格式 祭神 備考
志等美神社 外宮 摂社 久久能智神
大河内神社 外宮 摂社 大山祇神 志等美神社の域内
打懸神社 外宮 末社 打懸名神



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