紙谷 芳彦

Yoshihiko Kamitani
□ ピアノハウス(押上W邸) 2001
 今回のリニューアルは、ご主人のご両親が所有するビルのペントハウスに長年住み続けたご夫婦、特にインテリアに興味を持つ奥様の夢であった。社交的で、パーティ好きのご夫婦は、お子様がいないこともあり、広々としたリビング、結婚以来眠っているピアノが生きるプランニングを望まれた。
 そこで、廊下部分をなくし、キッチンを書斎として利用されていた東南の角部屋に移動させ、23畳のリビング・ダイニングスペースを確保した。天井は部分的に梁型を露出させることにより、30Bアップし、ロフト的なイメージとなった。壁は既存のビニールクロスをすべて撤去し、水性ペンキ、珪藻土クロス、壁紙など素材感と健康を配慮した素材を選択した。デザイン的には、ピュアスタイルを追求しながら、円形の天蓋をもつクロークの壁がアクセントとなり、全体引き締めている。
所在地  東京都墨田区押上一丁目
住居面積 88F
工 期  2001年10月〜2001年11月
施 工  (有)ビーム
玄関ホールリビングダイニングソファー部分