紙谷 芳彦

Yoshihiko Kamitani
□ 東京都豊島リサイクルセンター 1992-1996
 このリサイクルセンターには粗大ゴミのリサイクルと共に、リサイクルの啓蒙普及、リサイクル情報の発信という重要な機能があります。私たちは設計にあたって、この建物自体でリサイクルの実践が出来ないかと考え、「スタイリングしないデザイン」「リサイクルデザイン」を設計の1つのテーマとしました。具体的には、次のようなことを実践しました。
@廃棄段階で解体・分離が容易な素材や工法を採用する。
A再生産(再製品化)が容易な素材を使用する。
B積極的にリサイクル素材・エコロジー素材を使用する。
今やリサイクル素材は単なる代替品ではなく、リサイクル素材独特のテクスチャーや色彩や性能を持った新素材と考えた方がよいでしょう。まだまだバリエーションも少なく、コストも安いとはいえませんが、環境を配慮した素材を使う意義は地球に優しい環境づくりです。公共や企業が積極的に使っていくことによって、供給体制も整い、コストも下がり、一般に普及することを期待しています。
所在地  東京都豊島区北大塚三丁目29番11号
敷地面積  397.51F
建築面積  265.54F
延床面積 1042.56F
構 造  鉄筋コンクリート造
     地上4階 地下1階
工 期  1994年11月〜1996年3月
施 工  鈴圭工務店(建築)他
外観1外観2
エントランスホールリサイクルセンター
リサイクルボード(リサイクルセンター内に掲示)