紙谷 芳彦

Yoshihiko Kamitani
□ フィッシュハウス(葉山E邸) 1996
 これは葉山のあるマンションの一室のリニューアル計画です。今回のリニューアルの方法は、大きく間取りを変更するのではなく、原設計の問題点を発見し、それを改善する方向でのリニューアルです。原設計の大きな問題点は次の4点でした。
1.無理矢理3LDKにしているため、個室がすべて中途半端な広さになっている。
2.キッチンの広さに比べ、LDが狭すぎる。
3.全体のバランスとして、廊下の面積が大きすぎる。
4.水廻りは広さはあるものの、自然採光もなく陰惨。
そこで、先ず2つの洋室を主寝室+ウォークインクロゼットに変更。和室は最小限のリフォームに留めた。キッチンとLDは廊下の一部を取り込み、オープンなLDKにし、食器棚付ダイニングカウンターでキッチンを囲んだ。これによって、リビングも最低限の広さが確保できた。水廻りはユニットバスはやめ、シャワーオンリーとし、シャワーブースも便所もオープンなワンルーム形式のユーティリティとなった。
 デザイン的は、一色海岸に近いことから、海をイメージ。特に、魚の「紡錘形」と網の「格子」をデザインモチーフとして、随所に展開しています。
所在地  神奈川県三浦郡葉山町一色
住居面積 74.01F
工 期  1996年7月〜1996年8月
施 工  山本建設
廊下ダイニングリビングユーティリティ