† 第3巻 エピソードガイド †
The Five Star Stories III
 
初版を参考にまとめてあります。
 

 

■ 押し倒す大統領と押し倒される神様 (p13)


タイトルどおり。一国の主が余所の国の人を押し倒す世界というのもすごい。
ところで感情については「反射」する天照だが、こういった肉体的な快楽についてはどういった反応をするんだろう?謎。
(2001年03月以前)

 

■ スカートめくりをする神様 (p14)


これまたすごい。キャラクターが自らの意志でスカートめくりをする漫画というのは思い出そうとしてもなかなか出てこない。元祖である「ハレンチ学園」くらい?永野センセー自身の「世代」が露見した非常に珍しいシーンである。 いや、よく考えたらカイエンの下駄はバンカラ漫画を彷彿させるし、昭和40年代のテイストはあちこち転がっているのかも知れない。
(2001年03月以前)

 

■ またもや荒野のど真ん中 (p15)


1巻の冒頭に引き続きまたもや荒野のど真ん中に放り出されるソープとその一行。映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」では主人公が気を失うとその後必ず「ママ、ママ・・・」とうなされながら起こされる。こういったキャラにくっついて繰り返されるギャグのパターンはこれからもガンガン続けて欲しい。
マスターの命令とはいえ、人前で肌をさらすメガエラもすごいが、ここではこんなことは慣れっことばかりに付き合うルビール・レイスに注目して欲しい。この人、かなりいい人です。
(2001年03月以前)

 

■ 神のおもむくままに (p21)


「神のおもむくままに」と語るソープ。自分自身が神と知った上でまじめに云っているのか、それとも人間ソープとして云っているのか、どう受け取るかによって全然見解が異なる。たぶんここで云う神とはビヨンド・クラスファーのことなのだろう。
ここでのコーラス、ビュラード、ソープの会話がいずれ天照の大侵攻につながるであろうことは予想がつく。それにしても「面白がって見てる奴」→読者、「全て時間と歴史の中に記録され」→年表というようにキャラクターから読者へ向けてのメッセージ性が強い会話である。
(2001年03月以前)

 

■ 入城するロードスとモラード (p24)


ロードス・ドラクーンとモラード・カーバイトがやってくるシーン。1巻の時点でモラードはバストーニュにいたはずなのだが、どういった経緯でロードスと合流したのかいまいち納得がいかない。2巻のウリクルとコーラスの出会いの話のときは、おそらくエストの里帰りということでロードスがいたと思うが、バストーニュへ移ってからずっといっしょにいたとは思えない(6年間コーラスと旅をしていた)。もちろんコーラスが倒れたニュースを聞いて、それならいっしょに行くかということになったのだろうが、なんというかこの2人仲が良すぎ。
学生のコーラスが頼まれた2世からの親書の内容についても気になるし。エスト、モラード、コーラス2世の関係は「KF」の黒騎士が誕生した頃のエピソードに詳しく書かれているが、ロードスとコーラスの関係についてもより詳しい話が聞きたいところである。
うーん、こだわりすぎ?妙にここだけ気になってしまうんです。はい。
(2001年03月以前)

 

■ メガエラの洗濯物 (p27)


洗濯物にソープの服が混じっている。ソープとビュラードの仲がかいま見える1コマ。「そんなもんはメガエラにまかせておけー」とか云ったんだろうなー。お疲れさまである。
(2001年03月以前)

 

■ スペクター初登場 (p33)


ここで初めてスペクターが本編にというかちょっとだけ登場する。とりあえずポーターのマスターということだけが2巻刊行時に発表されていたが、まさかこのあと神として登場するとは思わなんだ。
それにしてもクリサリス卿は、チンピラ、ヤクザと並べて嘆いておりますが、このあと暗殺者やテロ組織の一員、神、人造人間、ファティマとめちゃくちゃなメンバーがミラージュ騎士として登場するとは夢にも思いますまい。実際にはスパークやパイソンのことは知っているはずなので、ここではトリオの手前演技していたととるべきか。
1巻のミラージュ初登場と比較すると、ソープのボケ具合がミラージュに伝染しているとしか思えない変わりぶりである。
(2001年03月以前)

 

■ 宴会 (p36)


コーラス3世の私室なのか?で行われる宴会。ふと思ったんだがジョーカーでも海の幸というのはあるはずである。港町のお話とかそろそろでてきて欲しいものだ。
ディグという乗り物がある以上、現在の地球のような船は必要ないはずだし、魚群の探査方法も格段に進歩しているはずである。そうすると遠洋漁業とかはないわけで、ついでに船による渡航がないから大きな港は必要ない。
よくよく考えると港町などなくても新鮮な魚介類が食べられそうな気がしてきたぞ。うーむ。でも例えジョーカーであったとしても、寿司屋は海の近くにあってほしいものだ。・・・・・ジョーカーの人達って密漁の取り締まりが大変そうですね。
(2001年03月以前)

 

■ 金の剣、銀の剣 (p40)


イマラ・ロウト・ジャジャスが持ってきた金の剣と銀の剣、云うまでもなくナイト・オブ・ゴールドとレッド・ミラージュのことである。
金、銀とくると湖に斧を落とした木こりの話に出てくる「金の斧」と「銀の斧」を思い出すが、まさかこのあと「白金の斧」ともいえるジュノーンを手に入れるコーラスは超ラッキー!なのか?
落とした斧がただの斧ではなく、本当に使い慣れた最高の斧であったことを考えるとラッキーとは云えない。
イマラについてのコメントは10巻まで控えたい。
(2001年03月以前)

 

■ 正体を現すラキシス (p48〜)


モラードの前で正体を現すラキシス。モラードは彼女に会ったことで人生の歯車が狂って?バランシェと同じ道を辿ることになるらしい。
ここでいうバランシェと同じ道とは脳以外の体の交換である。バランシェがラキシスに生殖機能をのこしていたことを考えると、この新しい「ファティマの体」に生殖機能があるのかどうかわからなくなってくるが、おそらくバランシェがそうであったようにモラードも「血を遺す」行為を破棄したと考えるべきであろう。
マイトの資格は1代限りとはいえ、バランシェのように歴代の先祖がマイトであった家系が途切れることは、ジョーカーにとっては大きな損失であろうし、おそらくモラードほどのマイトであればその子孫も優秀なマイトとして生まれてきたはずである。
バランシェにソープが出会ったように、モラードもラキシスという神に出会ったことが、その後の人生を一転させてしまったのである。
うーん、私は神にあったことはないですが、今の地球でも神に出会うと人生が一転するみたいですね。
(2001年03月以前)

 

■ ラキシスのフランス語 (p48〜)


ラキシスの発するフランス語だが、3巻ラストのムグミカの言葉からジョーカーにおけるフランス語はどうやら「太古の魔導王国フォーチュン」の言語であることがうかがえる。
ついでに云うと9巻、10巻からドイツ語はバビロンの方言、中国語(広東語?よくわからん)はファロスディーカナーン超帝国の言語になるようだ。
だからなんだというわけではないが、できれば和訳が欲しいのである。
これを「NT」で読んだ当初、学生の時にフランス語を専攻していたという先生のところに行って和訳をお願いしましたよ。当時はインターネットなんつーものがなかったから(ん?あったっけ?)こういうものは自分の足で探した訳ですね。
魔導王国フォーチュンってなってますけど、これは7777年以降からカレンがやってきて遺した言葉なんでしょう。ここでラキシスの言葉を理解しているってことは、モラードもかなりの博学ってことです。
(2001年03月以前)

 

■ ラキシスとクローソーの会話 (p58)

 
ラキシスがクローソーに「運命を受け入れることしか私たちはできない」と云っている。ラキシスたち三姉妹は、ギリシア神話においては運命を「司る」女神であり、彼女たちが人々の運命を紡ぐ役割をもっているのだが、FSSにおけるこの三姉妹は運命を受け入れると断言していることが多く、「司っている」のではなく、「翻弄されている」立場にある。
そう、「運命の三女神」とは運命を司る三女神をうたったタイトルではなく、運命に翻弄される三女神の悲劇そのものを示しているのである。
ジュノーンとともに眠りにつき、目覚めた途端に姉と戦うことになるクローソー、すえぞうの成長に半生を費やし、クローソーとの戦いの後にすえぞう自身の手により死ぬことになるアトロポス、56億7千万年もの間宇宙を彷徨うことになるラキシス。彼女たちの悲劇はこの2巻においてはまだ始まったばかりなのだ。
(2001年03月以前)
 
 

■ レッド・ミラージュの起動 (p71)

 
1巻を読んでいる読者とは異なり、ジョーカーではこのシーンがレッド・ミラージュの初起動になる。
左肩にE-Rの文字があるが、これはE-S、E-L、E-Nと続くミラージュ・シリーズの母体となった機体からの試作ナンバーと思われる。
それぞれどういう意味なんでしょう?わかる方がいらっしゃいましたら教えて欲しいです。ちなみにこのページは「NT」連載時から描き直されたもので、修正前のコマでは次のページと同様の外装であったと記憶しています。
(2001年03月以前)
 
 

■ クローソーの靴 (p77)


王家の剣を託していくコーラス3世と、靴を脱いで行くクローソー。最初から死ぬ覚悟だったってわけでしょうか?
そうするとコーラスはできあがったばっかりのジュノーンが大破する可能性があったにもかかわらず乗っていったってこと?
クローソーを降ろそうとしたのは「無理心中」をやめさせようとしたってこと?クローソーからすればいっしょに死ぬことが唯一の愛情表現だったということなんでしょうか?
この辺はいくら言葉で理由をつけてもしっくりきません。私はそういう気持ちになったことはないですし、他人に伝えたり教えてもらったりするのはあまりにも野暮だと思うわけです。
しかし・・・やっぱりここでジュノーンに乗ったコーラスの行動は誉められたものではない。応戦できないことはわかっていたのだし、前回のアトキでの戦闘を見ればブーレイのテレポートも予想できたはず。国王としてのプライドがあったのかも知れないが、総合的に考えるとここは戦場に出ないことが得策であろう。こういった部分でもやはりジョーカーは「戦国時代」であると認識させられるのである。
(2001年03月以前)

 

■ テレポートしてくるブーレイ (p83)


ベイルに書いている文字ですぐわかるが、この機体のヘッド・ライナーはブルーノ。うーん、切り込み隊長?
(2001年03月以前)

 

■ クローソーとジュノーンの会話 (p92〜)


これについてのコメントは7巻のページに記載した。モーター・ヘッドとファティマの会話についてはいろいろと考察の余地がある。
(2001年03月以前)

 

■ モーター・ヘッドの素顔 (p99)


仮面の下に素顔があるロボットと云えば、ダイケンゴーが最初になるのか?「聖刻」シリーズの操兵も仮面をつけている。
仮面の下も美男子なジュノーンに対し、アルスキュルやレッド・ミラージュの素顔はドクロそのもの。あるいはジュノーンの素顔からもう一皮剥ければドクロの顔をのぞけるかも知れない。
このシーンは3巻最大の見せ場なのだが、私は読んだ当初勝手に動くKOGに興味が動いてしまい、「素顔」という部分ではなくKOGとジュノーンの兄弟愛?に感動してしまった。
ところでこのシーンの直前、倒れているジュノーンを見た瞬間にソープはコーラスの死をいち早く察知している。ジュノーンが動き出したときにコーラスがまだ生きていると勘違いした臣下が描かれているが、ソープはジュノーンとクローソーがシンクロしていることを知っていたわけで、そうすると「ジュノーン、生きてる」のセリフも「コーラスはまあ置いておいて、ジュノーンはこわれていないんだな、よかったよかった」と云っているように見えなくもない。まあちょっと勘ぐりすぎの見方だが、「ソープという人間」ではなく、「ソープという存在」であればそういう反応をするはずである。
リトラーの云う「冷血」というのもこの辺を指しているのだろう。
(2001年03月以前)

 

■ クローソーの靴2 (p124)


コーラスの剣をソープが、クローソーの靴をラキシスが受け取っている。「EG」に書いてあるとおり、FSSにおけるアイテムのやりとりはかなり重要な伏線となっている。コーラスの剣はメル・リンスが6世の修行に付き添う際に手渡しできると思われるが、ラキシスが持っていった靴はいったいいつ返すことになるのか?
ソープが「また君にあう」と云っているのが星団史のいつごろのことなのか、興味はつきない。
(2001年03月以前)

 

■ ディジナとラベル (p132)


ディジナとラベル、それぞれがマイスナーとコーラスの跡取りということになるが、一見してわかるとおりディジナはウリクルの生まれ変わり?というくらいよく似ている(髪型が)。全く違う顔つきにすることもできたのに、敢えて似せているあたりに、こいつは「生まれ変わりだよー」と永野センセーが最大限のサービスをしているように思えてならない。
それにしても「私のこと忘れないで」とひじょーに健気だったウリクルに対して、忘れたくても忘れられないくらい強烈な性格のディジナ。エルメラ王妃はクローソーに向かって「取りにいらっしゃい」と云ったのに、やっぱりフライングゲットのウリクルなのでした。
(2001年03月以前)

 

■ スダンのMH (p168)


謎のモーター・ヘッド。ただしヤーボが手合いをしているところを見ると、ハスハの軍属であることは間違いないであろうから、ハスハ連合騎士団所有のMHと考えてもよいだろう。まさかこれがバツアコーン?
(2001年03月以前) 
 
 
SOUGNE KARLINE'S REPORT TOP