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一応、初版を参考にまとめてあります。
1998EDITIONのイラストは他の書籍でもチェックできるのでとくに触れていません。 あ、でも勢力図は1998EDITIONだけかも。 |
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■ ラキシスのピンクのスーツ (p4) |
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ラキシスのピンクのスーツは3238年から着用することが冒頭のキャラシートに書いてある。3238年は天照がカラミティにKOGをもって参戦する年であり、翌3239年にはカラミティは爆発、ラキシスは行方不明になってしまう。まるで自分が時間の狭間に旅立つことを予期していたかのようなタイミングだが、おそらく彼女は知っていたんでしょう。自分が「永遠の時の住人」になることを。 センセーの云うところの「オペラピンク」という色だが、いまいちどんな色なのかわからない方、たぶんポテトチップスのうすしお味のロゴで見られるピンクだと思います。・・・たぶんね。 (2002.02.05) |
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■ コーラス領の拡大 (p11) |
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冒頭の説明から、3960年ごろにはコーラス帝国がジュノーの約2/3を占めるほどの巨大な国家になっていることがわかる。天照の大侵攻以降に各星の騎士がコーラスに集まってきたとは云え、2988年時の天照に近づかんばかりの勢いである。 コーラス、マイスナー、バランカ領と3巻以降に入るハグーダ領を入れたとしても、到底そのような大きさにはならないことから、3333年の天照の星王位即位から3952年のジュノー侵攻までの間に周辺諸国を巻き込んだものと思われる。 次のページでじいちゃんが「わしらにゃ関係ねぇこった」って云ってるが、根っからのコーラスの民であれば、間違っても口に出せないセリフである。ま、一般人から見た国同士の争いってもこんなもんなんだろうか。 しっかし、じいちゃんあまりにも荒野の真ん中すぎねぇーか?住むところ。 (2001.06.12) |
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■ レッド・ミラージュで一騎打ち (p14) |
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連載初期だから仕方がないと云えば仕方がないが、集団戦闘を目的としているレッド・ミラージュに一騎打ちさせるのも変な話である。相手が黒騎士とは云え、「KF」の設定からいけばライド・ギグでばっさりやってもおかしくないのでは? しかし3巻のクローソーの予知でも、カーレルは天照から直々に黒騎士を討つように云われているし、それは対エスト用のファティマ・ティータをもつカーレルだからこその起用だったらしい。 もしかして天照は「黒騎士は討つが、エストは生きながらえるように」と思ってカーレルをよこしたのかも知れない。 ライド・ギグを用いたらたぶんエストも生き残れなかっただろうし。 ・・・と思ったけど、たぶんグラード卿はジュノーンを隠すために1週間前の戦闘から抜けていたはずなので、ただ単にそれをカーレルが追ってきただけか。セリフから察するに3日間黒騎士を追って、追いついたところから4日間(65時間だけど)戦闘していたことがわかる。 いや、そしたらなんでp18にフレーム・ランチャーがあるんだろ?黒騎士を追うのには必要ないだろ。 (2001.06.12) |
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■ 黒騎士 (p14〜) |
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黒騎士と名のつくキャラクターはRPGやヒロイックファンタジーに多く、古くはケルトの伝承くらいまでさかのぼることができる。おおまかな場合、全身黒の鎧で素顔は隠しているという出で立ちであり、主人公の行く手に影を落とすといったような物語を引き締める役回りにあたる。 「聖戦士ダンバイン」の黒騎士バーン・バニングスは最終的に主人公と相討ちとなる壮絶な最後を迎えたが、FSSにおける黒騎士もまた立場を変えながら常に物語のメインに絡んできており、それぞれが印象に強く残るドラマを綴ってきている。プロローグでいきなり死んでしまったグラード・シドミアンだが、今後のストーリーの中でさらなる活躍があるかも知れない。 1巻刊行時のカラーページで初めて明かされたデコース=3代目黒騎士。まさかこの後10年も待たされるとは思わなかったっす。 ちなみにバッシュのデザインソースは「鉄腕アトム」のプルートだと永野センセーは云っている。アトムを見たことがない方はプルートの出てくるエピソードだけでもチェックしてみよう。ロボットの悲しみがよく出ています。 (2001年03月以前) |
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■ スパッドとライトセーバー (p14〜) |
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光学系剣型武器(と云えばいいのかな)のコンセプトは明かに「スターウォーズ」のライトセーバーから持ち込まれたもので、日本のアニメではガンダムのビームサーベルから始まって、ダンバイン、エルガイムなどの富野アニメで多用されている。イデオン・ソードもそうかな? ライトセーバーは、「アーク波をまとった純粋なエネルギーの刃」とされており(アーク波って何?アーク放電のアーク?)、所謂「レーザー兵器」とは異なり鏡などによる反射は不可能、宇宙においてほぼ全ての物質を切断可能という設定。 一方FSSにおけるスパッドはあくまでも携帯兵器であり、実剣の方が切れ味がよいとなっている。 多くのモーター・ヘッドが1〜2巻では実剣ではなくスパッドを多用しているあたり、実剣>スパッドという設定は永野センセーの兵器マニアとしてのこだわりというよりも、実際描いてみたら実剣の方がよかったというのが正解だと思われる。 (2001年03月以前) |
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■ 打ち込みに必要なエネルギー (p16) |
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残り270億カロリーで3回の打ち込みが可能と云っているので、単純計算で1回の打ち込みには90億カロリーが必要となる。ちなみにご飯茶碗一杯のメシで約200キロカロリー(200000カロリー)だから、45000杯のご飯で1回の打ち込みが可能ということ。 そう考えると天文学的な数字という訳でもなさそうな気がしません?・・・うそ。45000杯のご飯なんて喰えないもんね。 (2001.06.12) |
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■ 捨て身の覚悟 (p19) |
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黒騎士に勝つためにレッド・ミラージュを軽くして文字どおり捨て身の覚悟のカーレルくん。 「KF」の設定でもわかるとおりレッド・ミラージュは超機密品。こんなにいろいろと落として内心冷や汗ものだったと思われる。 なんか地面に染み込んだリキッドなんかも土ごと回収してるんだろうなーとか想像できて、ベルゲ・ミラージュとともに回収に来たスタッフがかわいそうになってくる。 で、腹いせに落書きされたのが7777年使用の最終仕様機だとか。 ちなみに冒頭でベイルを拾った親子はAKDに持って行って大金をもらい、そのお金がラベルの反乱軍の資金になったとの話があったような。 (2001年03月以前) |
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■ アイゼンの使用法 (p20) |
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打ち込み開始時にレッド・ミラージュの踵についているアイゼンが下方向に向かって思いっきりはねている。 以前、センセーが何かのインタビューで答えてましたが、アイゼンは砲射撃を行う際の滑り止め(p169でKOGが使用)であると同時に、こうやって地面に打ち付けて跳躍力を生む役目もあるらしい。 (2001.06.12) |
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■ アトロポスの憂鬱 (p29) |
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なにげにもの悲しげなアトロポスだが、このとき既にすえぞうの成長を見届けてきた訳で、したがってこの後天照と別れてユーパンドラの元に行くこと、妹のクローソーと戦うこと、最後にはすえのクェーサー・フレームでデルタ・ベルンごと消滅することまでも知っているのである。 すえぞうと暮らした約1000年、そして非常に短い期間でありながらも愛している天照のパートナーであった時間を過ごしてきた彼女にしてみれば、コーラスの崩壊は自分の消滅に向けてのカウントダウン開始に等しいものであるはず。 そう考えると非常にシリアスな天照もやはり脳天気やろーに見えてしまいます。 (2001.06.13) |
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■ 天照の感情表現 (p29) |
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「みんなもういない」と悲しんでいるが、ソープの表情は「形態反射」によるものなので、悲しんでいるのではなくそういう振りをしていたと受け取れる。が、ソープは星団歴2989年のバランシェ死去時に「悲しみ」を獲得したことになっているので、ここは素直に悲しんでいると受けとるべき。 ログナーについては復活することを知っているはずだが、8巻(4100年)でアラートが「今までどこに行っていたのです?」みたいなことを云っているので、何かしらの理由で成長が遅れていた、もしくは本当に死んでしまったと思えるほどの事件があったのかも。FSSのコマの描写には全て理由が存在していると考えた方がいいので、この辺も要チェック。 それにしても大侵攻を始めるきっかけとなったビュラードの名前が入っていない。もちろんここで入れちゃうとこの後の登場時にストーリーがバレバレになってしまうので仕方がないか。 (2001年03月以前) |
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■ カーレルをうらむんじゃないぞ (p30) |
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エストが、2代目黒騎士のロードスを殺害したデコースを3代目の黒騎士に選んだことを考えれば、このセリフがいかに意味のない言葉であるかがわかる。グラード卿は意外とエストのシーク・モード(バーシャ)を知らないのかも知れない。 ちょっと酷な云い方ですけどね。 (2002.02.05) |
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■ ラキシスの体 (p37) |
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バランシェが「化物のような体」と云っているのと、おひろめ時のラキシスと全然様相が違うことで騙されてしまいがちだが、爪と髪が長いのは成人するまでの間、ずーっと寝ていたから。表情や体の動きもずーっと寝ているとぎこちないモノになる。映画「マトリックス」でも出てましたね。 バランシェの云う「化物」とは、表面からはわからない不安定な要素をもつラキシスの内面に向けられた言葉である。 (2001.06.13) |
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■ 天照の服 (p39) |
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別にどーでもいいんだが、天照の服、1000年後のコーラス崩壊時といっしょ。 ま、カレンにいたっては56億7000万年以上前の王家の宝剣と母ちゃんの帽子と父ちゃんの帯を持ち出す始末。天照の一族はそりゃもう物持ちがいいのよ。 (2001.06.13) |
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■ 第1期ミラージュのナンバー (p39) |
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p39の上のコマ、アイシャ以外の騎士は第1期ミラージュのメンバーだが、ナンバーが20番台になっている。 1巻巻末の星団勢力表で、ミラージュのダグエラン・ルスがNo.22になっているが、どうもこの時点では一線を退いた第1期ミラージュは20番台にナンバーを移していたらしい。制式ナンバーではNo.22はマキシになることから、この後すぐに第1期はナンバーなしの扱いになったことがわかる。一応。 (2002.02.05) |
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■ ソープの降下 (p40) |
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ここで降下に失敗して落下しているのは、この巻の最後を見てのとおりKOGである。後でベル・クレールがソープの上空を通過するシーンがあるが、おそらくKOGは衛星軌道上のベル・クレールから発進して降下開始。んが、事故って墜落したためにベル・クレールのモニタからロスト。夜のうちにバランシェから通信が入り、翌日、バランシェ邸から出発した際のソープをキャッチしたところで(確認の意味で)上空を通過したものと考えられる。 たぶんベル・クレール艦内では「ミラージュD型墜落!陛下をロストしました!」、「バランシェ邸に連絡をしろ!」とか「潜入中のログナー司令に至急つなげ!」とか大騒ぎだったはず。 なんだかんだいってKOGにとって処女飛行(いや、p159では何度もテストしてと云ってるなぁ)でしかもファティマなしだったのだから、デルタ・ベルンから直接アドラーに飛んできたとは思えないし、一般の臣下にソープ=天照を隠していたとしても、船からMHを出す以上、監視していたと思う訳です。 (2002.02.05) |
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■ ナイト・オブ・ゴールドの落下 (p40) |
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あちこちのホムペでも話題になっていたが、永野センセーは「MHは転んだだけで自重で大破するもの」と云っている。空から落下したKOGが無事なはずあーりません。 KOGは「EG」で永久に動くことが可能なMHとして創られているとなっているので、自己修復機能で直したと単純に納得した方がよい。 落ちたとき高さからすると思いっきりバラバラになっていてもおかしくない。きっと「アイアン・ジャイアント」みたいな修復機能なんでしょー(^^)。こいつならウルトラダイナマイト(ウルトラマンタロウの必殺技)も可能に違いない。敵に抱きついてドカーンって。 それにしてもKOGは6巻でもバラバラな状態で動こうとしたりゾンビ度が高い。天照と同様なんでもありのMH。 (2001年03月以前) 欄外に書かれているように、MHはディグとしての機能ももっており、一応空を飛ぶことができる。ランド・ブースターをつけたジュノーンと、ブーメラン・ユニットをつけたレッド・ミラージュは、それらとは一線を画して高速で飛んだり回ったりできるのだろう。たぶん。 (2001.06.13) |
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■ ビュラードとソープの出会い (p44) |
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偶然通りかかったビュラードだが、メガエラをゲットしてからこの時点まで星団中を回っていた彼にとっても久しぶりの里帰りになる。p48でソープを道端で降ろしているが、この後ソープがバランシェの工房に行くことはミエミエだし、またビュラードにとっては大切なパートナーの実家である。本当はいっしょに挨拶くらいしたかったんでしょーね。 ソープについて「聞き覚えのある名前だなぁ」ととぼけているが、少なくともマイスター・レディオス・ソープの名前を知らないはずがないので、ここではそういうフリをしているだけ。一方、ソープはメガエラのおひろめ時にボード・ビュラードという騎士がゲットしたことを、怒りまくっていたバランシェから聞いている(9巻)はずなので、この時点で既に嘘つき合戦がスタートしていることになる。 (2001.06.13) 上で「偶然」と書いたが、案外ディグ(KOG)落下の真相を確かめるために、この辺をウロウロしていたのかも知れない。9巻を見ればわかるが、MHを他国の領土内に持ち込むことは大変難儀なことのようだし、たぶんこの時点でKOGは不法入国しているはず。 (2002.02.05) |
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■ モテモテソープくん (p45〜) |
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主役がモテモテの漫画は多いがFSSも例外ではない。 ラキシスはもちろんのこと、ビュラード、ユーバーから始まって、アイシャ、ロードス、バランシェ・ファティマなど老若男女を問わずモテモテ。 「NT」のオマケ冊子で永野センセーがソープダッシュとバランシェを指して「あれを恋人と呼ばずになんと呼ぶのか」と云っていたが、まあ実際にそうだったと思われる。 ログナーとソープダッシュの間にロマンスがあるとは思えないが、もしあったとしたらソープのシャワーシーンを見てしまったビュラード、その様子をうかがうログナーの部分はなかなか楽しい。 ログナーとソープについては、本編で仲良く語っているシーンはまだないが、三女神の命名のシーンでラフな格好(たぶん後ろのレッドのテストパイロットとして来ていたと思うが)で新聞を読むログナーを見たら、主従を越えた親友であることがわかる。 それにしてもソープの美少年度には昭和50年代の少女マンガテイストが見え隠れする。 (2001年03月以前) |
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■ おひろめについて (p47) |
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おひろめについての説明が書かれているが、2390年のおひろめ成立の裏話が9巻においてビュラード自身の口から語られる。改めて読んでみると構成の妙を感じますね。 (2002.02.05) |
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■ 三女神について (p50) |
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本編中で三女神と云えばアトロポス、ラキシス、クローソーということになるが、ご存じのとおりこの三女神の名はギリシア神話の運命の女神モイライ三姉妹から用いられている。 同様にアレクトー、メガエラ、ティスホーン(ティーシポネー)は復讐と正義の女神エリヌース三姉妹から、パシテア、アグライア、タレイアは美の女神カリテス三姉妹から用いられている。今でこそ様々な名前のファティマが飛び交っているが、初期に名前のついていたファティマがこぞってギリシア神話から引用されているのは逆に新鮮ですらある。 これらの女神の名前にはそれぞれに意味があり、クローソーは「紡ぐ者」、ラキシスは「図柄を描く者」、アトロポスは「不可避の者、または裁つ者」となる。これらの役割とFSSにおける役割を比較するのもおもしろいが、これは既にToyspressの公式サイトに載せられているので、ここでは書かない。ちなみにアレクトーは「休まぬ者」、メガエラは「嫉む者」、ティスホーンは「殺人を復讐する者」である。カリテス三姉妹についてはわからなかった。 (2001年03月以前) |
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■ マインドコントロールについて (p51) |
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マインド・コントロールを施していない三女神について、「だから今までのファティマとはちがう」というバランシェ。実際には処女作クーンのときに既にマインド・コントロールを行っていないことが後に判明する。ついでにパルテノはマインド・コントロール破壊、イエッタはマインド・コントロールは行っているが全設定除去となっている。 三女神が今までの作品と大きく異なる点は・・・切抜帖に設定上の違いはまとめてますが、要するに単純に騎士のパートナーとなるべく製作されていないってことになるのでは? つーか、ユーパンドラやアウクソー、バクスチュアルの設定が明らかになるに連れてみんな結構なんでもありになってるような・・・未だ名前すらふせられているバランシェ・ファテイマについても怪しいもんだ。 (2001.09.23) |
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■ ジョーカーの暦 (p52) |
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ソープと三女神の写真に「APRIL」と書かれていることから、おそらくジョーカーの暦では1年は地球と同じく12ヶ月であろうことがわかる。んが、ジュリアス・シーザーが付け足した「JULY」とアウグスティヌスが付け足した「AUGUST」はジョーカーの歴史には関係ないので、意外と10ヶ月なのかも知れん。 ついでに、ソープがディグを走らせているシーンを見る限り、アドラーのトラン自治区周辺は車両は右側通行らしい。 (2001.09.23) |
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■ ソープの女の子の扱い (p52) |
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バランシェに「女の子の扱いはヘタ」と話すソープ。確かにアイシャやラキシスとの掛け合いを見ていると、どーにももどかしいぐらい女の子の扱いに馴れていないようではある。 んが、一方でメガエラのスカートをめくったりと「ヘタ」では済まないような行動に出ることもしばしば。 (2001.09.23) |
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■ ソープの後ろにコーラス? (p56) |
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p56の右下のコマ、ソープの後ろを歩いているトーンが貼ってある人物はコーラス3世に見えなくもない。最近の手法を見ていると疑いたくなります。 ついでに後ろの車両に書いてある「TRYDE, TO」は「重戦機エルガイム」に出てくる惑星名トライデトアルから用いられたものと考えられる。また同ページにはセンセーの処女作「Fool for the City」の文字も見られる。「RiD」がなんの略かはわからんです。 ちなみにp73には「NOT, TRY-DE-TOAL」と書いてある看板がある、要するにトライデトアルの英訳つづりを注意しているのだろうか? (2001.09.23) |
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■ マコト (p60) |
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中断のコマの真ん中あたりに「Fool for the City」のエドワード・マコトらしき人物が見える。こういった遊びは初期にしか見られない。 (2001年03月以前) |
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■ ビュラードとソープ (p61) |
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「ソープくん」、「ソープ様」と多くの人に呼ばれれど、「ソープ」と呼び捨てできる友人は非常に少ない。 連載中に「ソープ」と呼んだキャラクターはビュラードとバランシェ、デコースとすえぞうだけである。 デコとすえは友人としての呼び方ではないので、呼び捨てで話せる友人はバランシェとビュラードのみ。 いかにビュラードが短期間のうちにソープと馴れ親しんでいたかがわかる。まあビュラードの性格のおかげだが、お互いの素性を知った上でもこういったつきあいができるのは真の意味で親友となっている所以。 (2001年03月以前) |
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■ 女は化けるよ(カイエン談) (p65) |
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どうみたって100歳前後に見える天照・・・ここではアイシャが影武者として行動していたということは、この巻のラストを見ればわかる。アイシャの実際の年齢はここでは書かないが、「100歳前後」を演じている彼女がかなりの厚化粧をしていることは確実・・・。 ってなツッコミはやめとこう、ウン。 (2001.09.23) |
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■ 連邦の要請 (p65) |
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「連邦の要請を受けて」とビュラードは云っているが、この要請はおそらく評議会が行ったもので、ビュラード(大統領)が要請したものではないと予想される。というのも、ソープと出会うまでのビュラードは「デルタ・ベルン様式は落ち着かねー」、「権威なんぞ糞食らえ」的な人物(9巻より)であり、デルタ・ベルンの権威そのものとも云える天照に要請するくらいなら自分でなんとかするという心持ちで乗り込んできたと予想されるから。 もっとも今回天照(アイシャ)やミラージュ騎士団が総出でやってきたのは、ソープが「ラキシスとの約束」を果たすことを目的としていた訳で、連邦の要請(ユーバーの監視とバランシェ・ファティマの保護)は潜入していたログナーが請け負っていたことになる。つまり、最悪ソープがラキシスを連れ出さなかった場合、ラキシスに手を出そうとしたユーバー及びその部下(デコースとトローラも)はログナーにより切り捨てられていた可能性もあるってことです。 デコvsログナーも見てみたいっすねー。 ついでに、p90でクローソーを追ってログナーが現れていることからも、この辺は裏付けされる。 (2002.02.06) |
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■ ブランジ (p67) |
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ブランジ・・・云わずと知れたクルマルス2の偽名だが、作成者ゼビア・コーターは主にハスハのMH開発に尽力したようなので、ボォスの骨格になるのではないだろうか?案外カラミティ出身なのか? ミラージュ・シリーズにはコクピットに天照の名前が入ることもしばしばで、基本的に全てのMHには製作年度と製作者名が入ると思うのだが、ここでは顔面の装甲に年度のみの打ち込みとなっている。しかしブランジの装甲は本来のモノとは異なり換装しているので、2417年という数字もなんだか怪しくなってくる。どうせ誤魔化すなら別の制作者の名前でも打ち込めばいいんだろうが、剣聖スバースから受け継ぐ機体に別の製作者名を打ち込むのはさすがにできないだろう。 ここでの「相当いじってありますね」と「すげえ!大当たりだ!」という会話も、ブランジの正体を知っているとニュアンスが異なってくるので注意。 (2001.09.23) クルマルス3ビブロスの製作年度・・・どっかに書いてあったような気がする。今度確認しておきます。 (2001.02.06) |
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■ 走って止まるクローソー (p72〜) |
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時速150kmというものすごいスピードでベトルカを目指すくクローソー。道に迷ったためか町の中で立ち止まる。 士郎正宗の漫画「アップルシード」で主役サイボーグのブリアレオスが廊下を走って人にぶつかりそうになり、「サイボーグ協会に訴えてやる」と云われるくだりがある。 9巻、10巻で描かれる騎士の扱いを見ていると、このように例えば人ごみの中で騎士が全速で走ったりすることは公には禁止されていたりとか、いろいろな制限が課せられているように感じられる。うっかりぶつかっただけで即死ですから。 クローソーが街に入ってゆっくり歩いていたのはもちろん道に迷った(モラードの居場所を聞く)ためだが、そういった法的制限を邪推してみるのもおもしろい。 (2001年03月以前) ついでにクローソーが走っているのも右側通行。車両が右側通行だから歩行者は左側通行になると思うのだが、これも騎士級のスピードで行動するための法的措置かも知れない。つーか逃げてるんだからそんなもん関係ないか。 (2001.09.23) |
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■ バストーニュは平和? (p73) |
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p56の説明でバストーニュは「平和な中立都市」となっているが、p73からの描写では町中に入るとチンピラが跋扈するし、西部劇のようなヒューヒュー風は吹くし、9巻のハレーの逃走劇もこの都市の近郊で行われたことを考えると、決して平和な都市とは云えないような気がしてくる。なんつってもファティマ一人のためにMHとエア・ドーリーが飛び交う町だし、ちょっと離れただけでMHは降ってくるはバスターランチャーは使われるはで、どこが平和なんじゃとツッコミ入れたくなりますわ。 もっとも基本的に戦国時代のようなジョーカー星団だから、チンピラが昼間っからブラブラできる町は「平和」な町と云えるのかも知れないが。 (2002.02.06) |
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■ ドスッと当て身 (p75) |
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あれれ?騎士級の身体耐久度をもっているファティマに当て身で気絶させているぞ。もしかしてチンピラの中に騎士くずれの輩が混じっているのか?・・・そういうことにしておこう。だってここで気絶してくれないと話が続かないもん。 わし、腹殴られて気絶したことはないんですが、友人の話によるとタイミングと角度で結構あっさり気絶するらしいです。 運命の三女神の受難一発目はクローソーの腹への一撃ってことで・・・南無〜。 (2001.09.23) |
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■ レーザーを受け止めるコーラス3世 (p76) |
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このシーン、読んだ当初はコーラス3世の強さの演出と受け取ったが、例えば読者くらい騎士の力を認識しているのであれば、例え同時に10人が撃ったとしても銃で倒せるとは考えられない。 2巻のブーレイのときにあれだけビラルケマを撃っても当たらなかったのですから。 ヤンキー3人組みは「避けないで3発同時に受け止めた」ことにびっくりしているのかも知れないが、それにしたって騎士に銃を向けることは自殺行為。 そう考えるとジョーカーの軍属以外の一般ピープルは騎士の力をあんまり理解していないのではないかと受け取ることができる。 実際、騎士の生の動きを一般ピープルが見ることは少ないと思われ、劇中で騎士同士がもめると周りは必ず黒山の人だかりになる。(今現在の世界で通行人同士がもめてもあんなに人は集まらないでしょ?) ついでだが切り捨てたコーラスは明かに星団法を無視している。これしょっぴかれますって。 (2001年03月以前) |
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■ コーラス6世の面影 (p79) |
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コーラス3世に真のマスターとなる6世の面影を見るクローソー。これ単純に読み流してしまいがちだが、この瞬間、クローソーは「隣にいるソープを倒すためのマスター」を見抜いている訳である。彼女が自分の力を「天照を討つためのモノ」と気付くのは3巻になってからだが、このような残酷な巡り合わせは第1章にはよく見られる。注意。 もっともその力を受け止めるのは自分の兄さん・姉さんであるユーパンドラとアトロポスになるのだから、ソープもちょっとは気付いてやれよと身勝手な意見を云いたくもなる。 (2002.02.06) |
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■ タヌキの化かし合い (p81〜) |
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p81以降のコーラスとソープの会話について、コーラスがソープの正体を見抜いていると考えればニュアンスが異なってくる・・・ということは「EG」で述べられている。 なのでもう1点追加。p83でソープがミラージュ・ナイトを見て驚いているシーン。 ミラージュがソープを護衛するのは臣下として当然のことだから、彼らがここに来ているのはソープを追ってきたため。しかしソープの護衛だけであれば、コーラスと合流した時点で姿を隠せば済む話である。だからソープの「!」は「なんでまだいるの?」という意味になる。拡大解釈すれば「ここにいたらソープの正体がばれる可能性もあるじゃん」ってこと。 しかし、ミラージュの4人はあえてここに留まることでビョイト卿の説得に成功していることから、ここでは彼らが機転を利かして留まったと受け取ることができる。 かな〜り深読みしすぎてますが。 (2001.09.23) あとですね、ミラージュの4人は天照(アイシャ)と同席していたはずなのに、ソープらに続いて現場に到着してます。これは彼らの素早い対応はもちろんのこと、おそらくソープが発信器を携帯しており、常に動きを把握しているものと考えられます。それからビョイト卿、スパコーンの顔は初めて見るはずなのに「スパコーン殿」と云っている。やっぱり一国の宰相はミラージュのナンバーと名前を知っていて当然らしい。 (2002.02.06) |
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■ ユーバーの企み (p91) |
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「何ということじゃわしの企みバレておるのか」・・・え〜現在までにユーバーの企みを知っている者は、ビュラード、S.P.I.、連邦評議会、バランシェ、ソープ、ログナー、イエッタ、アイシャ、リィ、ランド、ポエシェ、・・・以上になりまーす。 バレまくってますよー。 (2002.02.06) |
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■ ヘルマイネ←カルバリー・テンプル (p93) |
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ヘルマイネのデザインは「エルガイム」に登場するカルバリー・テンプルのラフデザインからきている。エルガイムの劇中ではクワサン・オリビーの乗る機体にヘルミーネの呼称が与えられていたが、カルバリー・テンプルと名付けられる前の段階ではヘルミーネがこのヘビー・メタルの名前だった。 ヘルミーネの初期デザインはずんぐりむっくりで今のヘルマイネに似ており、カルバリー・テンプルのデザインラインはクロス・ミラージュ(カルバリィC)に受け継がれた。デザインの途中で分岐した訳です。 (2001年03月以前) ヘルマイネはこの後ヴーグラ騎士団の旗騎であることが判明する。「多少金もかかりました」というのは製作費用の他に輸送代、スターム公またはロッゾ帝国に支払われる印税などに金がかかったことを云っているのだろうか?カスタムMHを個人所有するにしても他国の旗騎を持ち込む辺り、ユーバーの感性を実によく現しているシーン(あえてお金がかさむことをひけらかしている)。このおひろめにヴーグラの騎士が来ていたとしたら、かなりビックリしたことでしょうね。 (2002.02.10) |
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■ ビュラードのツッコミ (p95) |
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「あいつの家系に〜」のセリフ、もともとヘッドライナーが生まれてくる要素に家系はほとんど関係ない。ただし純血の騎士の血筋に当たるビュラードがこのセリフをしゃべる辺り、裏を知っている読者から見るとなかなか面白い。血筋に何よりも苦しんできた彼だけがこのセリフを云えるのである。 ついでにというか、デコースがこの時点で既に「狂乱の貴公子」として名を馳せていたことは、カステポーのワックストラックスのマスターが10巻で話すが、この店の常連であるビュラードも当然デコの名を聞いていたはずである。p105のソープへの忠告もこの裏付けがあったからこそ。 (2002.02.06) |
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■ シルエッタを行うためには (p96) |
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MHの操縦席は、全て各騎士ごとに調整されたものを総入れ替えして初めて起動が可能となる。この時点ではヘルマイネの操縦席はデコースに(p94)、バルンシャの操縦席はトローラに(p95奥に小さく)合わせた操縦席が載っていたようなので、ユーバーはデヴォンシャにコーラスを乗せようとしていたのだろうか?クローソーが乗るためにはエトラムルを外さなければダメだったろうし、クローソーがMHに乗れないことを知っているとも思えないので、この辺ユーバーも行き当たりばったりでコーラスを苛めていたのではないだろうか? (2002.02.10) |
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■ 娘のように (p100) |
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クローソーを娘のように思っているコーラス3世。 長女のセイレイはまだ幼いのにこれだけ大人のクローソーをも娘と受けとるあたり、ふところのでかい人物だということがわかる。 いきなりこんなお姉ちゃんをもってしまうセイレイがヤンキーになる気持ちもわからんでもない。 (2001年03月以前) |
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■ ラキシスとの約束 (p111) |
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「EG」を読むとセンセーが解説しているのだが、KOGの作成はラキシスとの約束よりも「何万年も朽ちることのないMHを作ってみるのも面白いかも」と天照が考えたことが発端になっているらしい。そう考えるとp111の「大変なことをひきうけちゃった」はKOGの作成ではなく、ラキシスのマスターになること、KOGの前で結婚式を挙げることにかかっていると判断できる。確かにそっちの約束の方はウィル星団暦7777年(56憶7千万年後)に果たされることになるのだから、ラキシスが考える以上に天照にとって厄介な約束だったことがわかる。 しっかし、1巻を読み直すとこういう深読みがガンガンできてしまうのね〜。 (2002.02.10) |
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■ ソープ様という方 (p113) |
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ソープが幼い頃のラキシスといっしょにいたことから、メガエラがソープの正体を知っていることは1巻からでも充分読みとれる。 またメガエラが成人したときにソープが工房にいたことは、9巻のビュラードとメガエラの馴れ初めの話からわかる。 ここでメガエラが「ソープ様という方」と云うあたり、この子もかなりのタヌキだということがわかる。まあ、ビュラード本人がいずれソープの正体に気付くことを予想していたのでしょう。 (2001年03月以前) |
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■ 未来のイメージ (p121) |
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p120及び121のソープとラキシスの邂逅時のバックについて、細かいことは「EG」に書いてあるとおり。謎なのがp121下から2段目のコーラス6世とデイジナの結婚式だが、何故か二人の衣服と背景の旗にミラージュのマークが書いてある。もしかしたらこの原稿が書かれた当時は、4103年にミラージュ(おそらく天照が残したダミー騎士団)は解体、公にはコーラスに再編成されているという設定でもあったのかも知れない。 もしくは天照が星団を去る際、コーラスにミラージュの紋を与えていったとか。6世が戦う時代、天照の紋はゴーズの騎士団マークだったと思われるので、星団最強の騎士団のマークをコーラスに与えたという逸話があってもいいかも。ま、3巻でラベルはミラージュを敵と見なしているので、この辺は適当に読み流してください。 (2002.02.10) |
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■ ソープの怒りの表情 (p127) |
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誰に見られているわけでもないのに、何故怒りの表情?つまりこれが「形態反射」による部分なわけです。 ラキシスに対してではなく、天照(アイシャ)に対するユーバーの振る舞いに怒りを露にするソープ。このあたりからソープの素性がうろうろしだしているのがわかる。 これが「NT」に載った当初、ソープ=アマテラスで、最初に落下したのはKOGだと看破した投書が模型雑誌に載りました。 それにしてもヌー・ソード、ゴーズの弟子たちが泣いているぞ! (2001年03月以前) |
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■ おひろめ (p132〜) |
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FSSの根幹をなす重要なシステムであるファティマのおひろめ。 劇中ではおひろめなど無視でマスターになったりならなかったりで、クーンやイエッタといったコンプリート・ファティマはおひろめなどやらなかっただろうし、ウリクルはもってけドロボー状態、ラキシスとメガエラはおひろめの必要がなかったなど主要キャラはこのパターンを踏襲している(エストは設定上仕方がない)。 が、これはストーリーが「星団法などが及ばない人物やステージ」を追っているためであり、実際にはラキシスのときほどでなくても、なかなか盛大なおひろめがかなりマメに行われていることは劇中のキャラの会話から推察できる。 逆に名のあるマイトの作品でない場合は、就職情報誌のように「今月のおひろめ情報」が出回っていたり、三流騎士相手の場末のおひろめなどがあることは容易に想像できる。こういった流れでひっそりと一生を終えたファティマにもスポットを当てて欲しいものである。 (2001年03月以前) |
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■ また・・・逃げる (p138) |
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リトラーが云うにはソープは以前も何かから逃げたらしい。これはおそらく10年前にバランシェの元から去ったことを指していると思われるが、どうだろうか?それともリトラーとの結婚と彼女のあまりにも早い鬼籍入りには何か謎でもあるのだろうか? ファティマの愛についてウンヌン云っているのでたぶん前者で合っていると思いますが・・・三姉妹に好かれた挙げ句、ラキシスとは結婚の約束までしてしまって、目覚めたときの修羅場がこわくなって逃げ出したとでもいうのか? 無責任すぎるぞソープ! ・・・・・・・・ ソープダッシュや、メル・リンス、東の君などの存在を知っていると、ソープ(天照)の頭の中では様々な計算や損得勘定が渦巻いていたと勘ぐってしまうが、天照とラキシスの愛はFSSのメインテーマ(すぐ忘れてしまうけどね)、読者もできるだけ素直に受け取ってあげましょう。 (2002.02.10) |
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■ FSSにおける霊魂 (p138) |
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人前でもしょっちゅう出てきてダイバーパワー全開のミコトママと異なり、リトラーはソープの前でだけ現われる幽霊のような存在である。ジョーカーの人達がダイバーパワーについてどれだけ科学的なアプローチを行っているかは不明だが、ダイバーパワーをもった人間を日常の中で認識している以上、死後の人間が出てくることはジョーカーでは日常的なものなのかも知れない。 ちなみにFSSの世界では宗教というものが存在しないことは、永野センセーがインタビューで答えている。宗教のない世界での魂や霊の存在は、やはり科学的に捉えられるものなのだろう。 (2001年03月以前) |
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■ バビロンの紋章 (p147) |
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ログナーの背中に「BABIRON」という文字と翼をもつ獣が描かれているが、この獣はログナー専用のレッド・ミラージュ、ストライクルの左肩にも描かれている。ここでは尾が2本、ストライクルには角が1本あるが、おそらく聖獣グリフォンであろう。バビロン王家の紋章と思われるが、ストライクルの設定自体が消えかかっているようなので、現在のところ詳細は不明。 (2002.02.10) |
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■ ミラージュ騎士集合 (p155) |
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天照(アイシャ)が立っている後ろによく見るとログナーが立っている。クローソー逃亡時にミラージュ4人が追ってきたのはソープの護衛と考えられるが、ラキシス逃亡時にはログナーでさえ護衛を怠っている。 これはつまりソープの逃げた先にKOGが埋まっていること、それがあればユーバーなんぞ気にしなくてもよい、ということを認識しているからととれる。実際ソープだったら死んでも生き返るのだろうが、陛下の護衛は臣下の務め。 (2001年03月以前) |
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■ バルンシャのスパッド (p158) |
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なんとp158一番上のコマを見るとデコースが乗っているバルンシャだけ腰の両側に帯刀しているのだ。デコースが二刀流という設定は既にこの時点であったのか?と思ったのだが、この後はごく普通にスパッドを抜いて斬られている。抜いている右腰の剣にはよく見るとちゃんとした刃がないようなので、おそらく式典用の飾りの装備で、実際に使える装備が携帯用のスパッドだけだったのかも知れない。 とは書いてみたものの、もしホントにそうだったら、センセーの芸コマさに呆れるばかりである。 (2002.02.10) |
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■ KOG大地に立つ (p163) |
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無重力状態で整備され、宇宙船またはドーリーから出撃することが一般的なモーター・ヘッドであるから、いきなり土の中から出てきたらユーバーでなくともびっくりします。 手土産も持たずにやってきたと思われたソープがとっておきのプレゼントを地面から出すとは、ラキシスも徳川埋蔵金を見つけたくらいうれしかったはず。 それにしても地盤をやぶって出てくるあたり、研究所をやぶって出現したマジンガーZを彷彿させてくれます。 主役メカの起動はロボットアニメ、ロボットマンガの醍醐味。 私の選ぶ主役メカ起動シーンは以下のとおり。 1位 「ガンダムWエンドレスワルツ」のウイングゼロ起動シーン 2位 「エヴァンゲリオン」第1話のエヴァ初号機の起動シーン 3位 「バットマン・フォーエヴァー」のバットカー起動シーン あと、勇者ライディーンとかマッハバロンとかサクラ大戦の光武の起動シーンとか。 (2001年03月以前) |
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■ KOG大地に立つ2 (p163) |
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このときのKOGの起動はソープの「そろそろ目を覚ましてくれないか」の一言で始まっている。 連載中のどのようなシーンをみてもこういった描写は他にない。 他のモーター・ヘッドでもマスターの外部入力音声で起動といったプログラムを入れておけば可能と思われるが、ここはなんでもありのKOGだからと考えた方がよい。 レッド・ミラージュの始動印もこういった「声による命令」なのではないかと思われる。 (2001年03月以前) |
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■ デコースの敗退 (p166) |
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10巻で3代目黒騎士として準剣聖級の強さを発揮しているデコースだが、KOGに真っ二つにされている。 モーター・ヘッドでの戦闘は数あれど、このように機体そのものが真っ二つになる描写は劇中ここのみ。(注!ヤクトは別格ということにしておいてくれ)しかも実剣ではなくスパッドである。いかにKOGの打ち込みのスピード、パワーが化物じみているかがわかる。 あまつさえこの時既にデコースはバーバリュス・ビィも破っている実力のはずである。 永野センセーが、ソープ−ラキシス−KOGが揃ったら本当に最強と口酸っぱく云っていた意味がこのあたりでよくわかる。 クレイジー・モスとの戦いを見ていると、とても準剣聖級の腕にソープが勝てるとは思いませんから。 木城ゆきとの漫画「銃夢」で機体そのもののパワーではなく、一瞬の「機」にパワーを集中することで大きな破壊力を産むことが語られていますが、騎士とパートナーの呼吸、それにまっすぐに反応できるモーター・ヘッドが揃うことで通常の何倍ものパワーを引き出すのでしょう。 (2001年03月以前) |
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■ バスター・ランチャー (p168) |
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FSSでも最強の兵器となるバスター砲。くわしくは「CH7」などに描いてある。 バスター砲は「エルガイム」のときから描かれており、一発目はギャブレット・ギャブレーが打っている。確かバッシュで打ったあとに機体がイッてしまい動けなくなっていたが。 バスター砲を相殺するS.L.S.=スター・ライト・シャワー(エルガイムのエンディング曲と同名)のような兵器はFSSではでてこないと思われるが、ラベルが活躍する第2部ではでてくるかも? S.L.S.って富野アイデア? 今読んでみるとラストのバスター砲のシーンよりKOGの剣裁きの方がかなり劇的であることがわかる。今回のバスター砲の使用はラキシスとの再会を祝う祝砲みたいなもんだ。 (2001年03月以前) |
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■ デコースのサバイバビリティー (p177) |
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ヘルマイネに乗っていたユーバーはもちろん消滅、KOGの中のソープとラキシスまでショックが及んでいたバスターランチャーの一撃。ユーバーはKOGを指して「バスター砲以外に倒せない化物」と云っているが、壊れたバルンシャの中で空間が歪むほどの爆発に耐えきったデコースはそれをさらに越える化物ということになる。 つーか無茶苦茶なレベルで運がいいだけなんだけどね・・・。この後彼の活躍を見るには5巻まで待たなければならない。 (2002.02.10) |